チャートを見ていると、大きく下げた後に上向きに変わったり、大きく上げた後に下向きに変わったりすることがあります。こうした行き過ぎた値動きからの反転を見るときによく使われるのが、ストキャスティクスとATRです。
この記事では、ストキャスとATRの意味と、2つを組み合わせて反転を見る考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、行き過ぎた値動きからの反転に印を付ける「ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ストキャスは、今の価格が直近の値幅の中のどのあたりにあるかを、0から100の数字で表すものです。
- ATRは、ローソク足1本あたりの平均的な値動きの幅です。
- 「ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーター」は、ストキャスが売られすぎ・買われすぎまで行き、さらにATRで見て大きく動いた後に反転したところへ、買いと売りの印を付けます。
- 判定は確定したローソク足だけで行うので、一度出た印があとから消えたり動いたりすることはありません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_StochATR.ex4/MT5版 MAM_StochATR.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 買いの印(緑の丸)と売りの印(赤紫の丸)。ケルトナーチャネルを選んだ時は灰色の帯 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(印が出た時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターを無料でダウンロードする ▼

ストキャス(ストキャスティクス)とは?
ストキャスは、ストキャスティクスの略で、今の価格が、直近の値幅の中で、どのあたりにあるかを、0から100の数字で表すものです。

パーセントKの計算例
たとえば、直近14本のローソク足の中で、一番高いところが158円50銭、一番安いところが158円00銭だったとします。この間の値幅は50銭です。
今の終値が158円10銭なら、安値から10銭上なので、50銭の中の10銭で、5分の1です。これを100倍すると20になります。この数字を、パーセントKと呼びます。

売られすぎと買われすぎ
終値が158円50銭ならパーセントKは100、158円00銭なら0になります。一般的には、20以下を売られすぎ、80以上を買われすぎと見ます。

パーセントDとクロス
パーセントDは、パーセントKを直近3本で平均した線のことです。パーセントKより少し遅れて動くので、パーセントKがパーセントDを下から上に抜けると上向きに変わってきた、上から下に抜けると下向きに変わってきた、という見方をします。この抜けることを、クロスといいます。

ATRとは?
ATRは、アベレージ・トゥルー・レンジの略で、ローソク足1本あたりの、平均的な値動きの幅のことです。たとえば、1時間足のATRが20銭なら、1時間で平均20銭くらい動いている、ということになります。

なぜストキャスとATRを組み合わせるのか
ストキャスは、値動きが小さいときでも、売られすぎや買われすぎになります。たとえば、10銭しか下げていなくても、直近の値幅が小さければ、パーセントKは20以下になることがあります。そこで、ATRを使って、本当に大きく動いた後なのかを確かめます。

ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターの印が出る条件
条件1:直近5本で大きく動いたか
このインジケーターでは初期設定で、直近5本の中で、ストキャスが売られすぎまで行き、さらに、その5本の高値から安値までの幅が、ATRの1.5倍以上あることを条件にしています(売りの印は、買われすぎまで行ったことが条件です)。
ATRが20銭なら、1.5倍は30銭です。つまり、直近5本で30銭以上動いていないと、印は出ません。

条件2:下げた後か、上げた後か
さらに買いの印は、高値をつけた後に安値をつけた形、つまり下げた後であること、売りの印は、安値をつけた後に高値をつけた形、つまり上げた後であることも、条件にしています。

条件3:パーセントKとパーセントDのクロス
そのうえで、パーセントKがパーセントDを上に抜けたときに買いの印、下に抜けたときに売りの印が出ます。

MT4とMT5の両方に対応
ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
買いの印(緑の丸)
ローソク足の下に出る緑の丸が、買いの印です。売られすぎまで大きく下げた後に、上向きに変わってきたところを表します。

売りの印(赤紫の丸)
ローソク足の上に出る赤紫の丸が、売りの印です。買われすぎまで大きく上げた後に、下向きに変わってきたところを表します。

印の位置と表示
丸は、ローソク足から、ATRの0.4倍くらい離れた位置に表示されます。ストキャスの線そのものは、このインジケーターでは表示されません。チャートの上には、丸だけが出る形です。
印が出るタイミング
印は、ローソク足が確定したときだけ判定します。そのため、一度出た印が、後から消えたり動いたりすることはありません。そのかわり、印が出るのは、ローソク足が確定した後になります。
同じ向きの印の間隔
同じ向きの印は、5本以上あけて表示されます。下げている途中で、買いの印が何個も続けて出ないようにするためです。

通知の機能
印が出ると、通知が届きます。初期設定では、ポップアップと音で通知します。メールと、スマホへのプッシュ通知も選べます。通知には、通貨ペアと時間足、買いシグナルか売りシグナルか、そのローソク足の終値が表示されます。インジケーターを入れた直後は、過去の印では通知しません。
ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「StochATR.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_StochATR.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_StochATR」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「StochATR_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_StochATR.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_StochATR」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 値幅の条件 | ATRの値幅 | 「ケルトナーチャネル」も選べます。ケルトナーチャネルを選ぶと、直近5本の中でローソク足が帯の外に出たことが条件になります。 |
| 反転のきっかけ | %Kと%Dのクロス | 「%Kが売られすぎ・買われすぎの水準から戻った時」も選べます。 |
| 行き過ぎを探す本数(直近) | 5 | 売られすぎ・買われすぎと値幅を、直近何本の中で探すかです。 |
| 同じ向きの印の最小間隔(本数) | 5 | 同じ向きの印を、何本以上あけて表示するかです。 |
| 反転の足(買いは陽線・売りは陰線)を条件にする | false | trueにすると、買いは陽線、売りは陰線で終わったときだけ印を出します。 |
| 計算する過去の本数 | 1000 | 印を付ける過去の本数です。 |
| %K期間・%D期間・スローイング | 14・3・3 | ストキャスの期間です。 |
| 売られすぎの水準・買われすぎの水準 | 20・80 | 売られすぎ・買われすぎとみなすパーセントKの水準です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ATR期間 | 14 | ATRを計算する本数です。 |
| ATRの値幅:直近の上げ下げがATRの何倍以上 | 1.5 | 直近の高値から安値までの幅が、ATRの何倍以上あれば対象にするかです。 |
| ケルトナー:中心のEMA期間・帯の幅(ATRの倍率) | 20・2.0 | ケルトナーチャネルは、移動平均線の上と下に、ATRの何倍かの幅で引いた帯です。初期設定では、20本の指数移動平均線(新しいローソク足ほど大きく扱う移動平均線)から上下にATRの2倍です。 |
| ケルトナーを選んだ時に帯を表示・帯の色 | true・灰色 | ケルトナーチャネルを選んだ時に、チャートに帯を表示します。 |
| 印の形 | 丸 | 矢印も選べます。 |
| 買いの印の色・売りの印の色・印の大きさ | 緑・赤紫・3 | 印の色と大きさを変えられます。 |
| ポップアップで通知・音を鳴らす | true・true | 音ファイル名は「alert.wav」です。 |
| メールで通知・スマホへプッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- 印が出ても、その方向に動き続けるとは限りません。強い流れが出ているときは、売られすぎのまま、さらに下げることもあります。
- 印はローソク足が確定してから出るので、印が出たときには、すでに価格が動いていることもあります。
- チャートの時間足によって、ストキャスもATRも変わるので、印が出る場所も変わります。
- 判定は確定したローソク足だけで行うので、一度出た印が、後から消えたり動いたりすることはありません。
ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出た印が、あとから消えることはありますか?
ありません。印はローソク足が確定したときだけ判定するので、一度出た印が後から消えたり動いたりすることはありません。
Q. ストキャスの線は表示されますか?
表示されません。このインジケーターは、チャートの上に買いと売りの印(丸)だけを表示します。
Q. 印の数を減らしたり、増やしたりできますか?
できます。パラメーターの「ATRの値幅:直近の上げ下げがATRの何倍以上」を大きくすると、より大きく動いた後だけに印が出ます。行き過ぎを探す本数や、同じ向きの印の間隔も変えられます。
ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、ストキャスとATRの考え方と、2つを組み合わせて行き過ぎた値動きからの反転に印を付ける無料の「ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーター」を紹介しました。
ストキャスは今の価格が直近の値幅のどのあたりにあるかを、ATRはローソク足1本あたりの平均的な値動きの幅を表します。ストキャスティクス×ATR反転サインインジケーターを使えば、売られすぎ・買われすぎまで大きく動いた後に、パーセントKとパーセントDがクロスしたところへ、チャートに印が付きます。
ストキャスとATRの組み合わせをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




