チャートのローソク足には、相場の向きが変わるときによく見られる形があります。ハンマーや包み足、明けの明星といった名前を聞いたことがある方も多いと思います。こうした形をまとめてローソク足パターンと呼びます。
この記事では、ローソク足パターンの考え方と、どんな条件で見つけるのかを、ローソク足の基本から初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、ローソク足パターンを自動で見つける「プライスアクション検出インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ローソク足パターンは、1本から3本のローソク足の形や並び方のうち、相場の向きが変わるときによく見られる形に名前を付けたものです。
- 「プライスアクション検出インジケーター」は、上昇のサイン5種類と下降のサイン5種類を自動で見つけて、チャートに色の四角とパターン名を表示します。
- チャート右上のボタンで、パターンごとに表示と非表示を切り替えられます。
- チャートの左上の一覧表で、複数の通貨ペアと時間足で最近出たパターンをまとめて確認できます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | プライスアクション検出インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_CandlePattern.ex4/MT5版 MAM_CandlePattern.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | ローソク足パターンの色の四角とパターン名、パターンの表示切り替えボタン、多通貨×多時間足の一覧表 |
| 検出するパターン | 上昇のサイン:ハンマー・逆ハンマー・陽の包み足・明けの明星・赤三兵 下降のサイン:首吊り線・流れ星・陰の包み足・宵の明星・三羽烏 ピンバー2種類(初期設定ではオフ) |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(一覧表のすべての通貨ペアと時間足で、確定したローソク足にパターンが出た時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
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ローソク足の基本
ローソク足1本には、始値・高値・安値・終値の4つの価格が入っています。始値と終値の間の太い部分を実体といいます。実体から上に伸びる細い線を上ヒゲ、下に伸びる細い線を下ヒゲといいます。

終値が始値より高いローソク足を陽線、終値が始値より低いローソク足を陰線と呼びます。

ローソク足パターンとは?
ローソク足パターンとは、1本から3本のローソク足の形や並び方のうち、相場の向きが変わるときによく見られる形に、名前を付けたものです。
このインジケーターでは、上昇のサインが5種類、下降のサインが5種類、そして初期設定ではオフになっているピンバーが2種類あります。

1本のローソク足でできる形
ハンマー
ハンマーは、下ヒゲが長く、上ヒゲがほとんどない形です。下降が続いたあとに出たときに、ハンマーとしています。一度大きく下がったのに、押し戻されて終わった形なので、下げの勢いが弱まったと考えられています。

ハンマーの数字の例
ドル円で、始値が158円00銭、高値が158円05銭、安値が157円60銭、終値が158円03銭のローソク足があったとします。高値から安値までの値幅は45銭です。下ヒゲは40銭で、値幅の約89%あります。上ヒゲは2銭で、値幅の約4%です。実体は3銭なので、下ヒゲは実体の2倍よりずっと長いです。
このインジケーターでは、次の3つを満たしたときに、この形としています。
- 長いヒゲが、値幅の60%以上
- 反対側のヒゲが、値幅の15%以下
- 長いヒゲが、実体の2倍以上

首吊り線・逆ハンマー・流れ星
ハンマーと同じ形が、上昇が続いたあとに出たときは、首吊り線と呼びます。首吊り線は、下降のサインです。
逆ハンマーは、ハンマーを上下反対にした、上ヒゲが長く、下ヒゲがほとんどない形です。下降が続いたあとに出たときに、逆ハンマーとしています。同じ形が、上昇が続いたあとに出たときは、流れ星と呼びます。流れ星は、下降のサインです。

「下降が続いたあと」の判定
下降が続いたあと、という判定は、直前の終値が、その5本前の終値より低いかどうかで見ています。上昇が続いたあとは、その反対です。

値幅が小さすぎるローソク足は除く
値幅が小さすぎるローソク足を除くために、1本の値幅が、ATRの半分以上あるときだけを、パターンにしています。ATRは、アベレージトゥルーレンジの略で、ローソク足1本が、平均でどれくらい動くかを表す値のことです。

2本のローソク足でできる形(包み足)
陽の包み足は、陰線のあとに、その実体をすっぽり包む大きな陽線が出る形です。
たとえば、1本目が158円20銭で始まり、158円00銭で終わった陰線です。2本目は、157円98銭で始まり、158円25銭で終わった陽線だとします。2本目の実体が、1本目の実体を包んでいます。これが陽の包み足で、上昇のサインです。

反対に、陽線のあとに、それを包む大きな陰線が出る形を、陰の包み足と呼びます。陰の包み足は、下降のサインです。
初期設定では、陽の包み足は下降のあと、陰の包み足は上昇のあとに出たときだけ、検出します。

3本のローソク足でできる形
明けの明星
明けの明星は、大きな陰線、実体の小さなローソク足、大きな陽線の順に並ぶ形です。
たとえば、1本目が、始値158円50銭、終値158円00銭の、実体50銭の陰線です。2本目は、157円95銭から157円90銭の、実体5銭の小さなローソク足です。3本目は陽線で、終値が158円30銭だったとします。1本目の実体の真ん中は158円25銭なので、3本目の終値はそれより上です。これが明けの明星で、上昇のサインです。

明けの明星の条件と、宵の明星
このインジケーターでは、次のときに明けの明星としています。
- 1本目の実体が、その前の10本の実体の平均以上
- 2本目の実体が、1本目の30%以下
- 3本目の終値が、1本目の実体の真ん中を超えた
反対に、大きな陽線、小さなローソク足、大きな陰線の順に並ぶ形を、宵の明星と呼びます。宵の明星は、下降のサインです。明星も、直前の流れが反対向きのときだけ検出します。

赤三兵と三羽烏
赤三兵は、陽線が3本続けて、終値を切り上げていく形です。2本目と3本目は、1本前の実体の中から始まって、1本前より高い終値で終わります。上ヒゲが短いことも条件です。赤三兵は、上昇のサインです。
三羽烏は、その反対で、陰線が3本続けて、終値を切り下げていく形です。三羽烏は、下降のサインです。この2つは、直前の流れは条件にしていません。

MT4とMT5の両方に対応
プライスアクション検出インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
パターンの四角
パターンが出たローソク足が、色の付いた四角で囲まれています。1本のパターンは1本、包み足は2本、明星や三兵は3本を囲みます。
色は、パターンごとに決まっています。たとえば、ハンマーは水色、陽の包み足は緑、明けの明星は黄色、首吊り線は赤、流れ星はオレンジです。

パターンの名前
四角のそばには、パターンの名前が縦書きで表示されます。上昇のサインは、ローソク足の下に、下降のサインは、ローソク足の上に出ます。

右上のボタン
チャートの右上には、パターンの名前が書かれたボタンが2列に並んでいます。左の列が上昇のサイン、右の列が下降のサインです。ボタンの色は、チャートの四角の色と同じです。
ボタンを押すと、そのパターンを表示したり隠したりできます。隠しているパターンのボタンは、灰色になります。

一番下のピンバーの2つは、初期設定ではオフなので、灰色です。ピンバーは、ハンマーと同じ形を、直前の流れに関係なく検出するものです。ボタンで隠したパターンは、左上の一覧表や通知からも外れます。

一覧表の見方
表の並び
チャートの左上には一覧表があります。表の一番上の帯にはインジケーターの名前があり、帯の右端にはボタンが2つあります。左側のボタンを押すと、表をたたんで帯だけの小さな表示にできます。右側のボタンを押すと、このインジケーターをチャートから削除します。
表には、いくつもの通貨ペアと時間足で、最近出たパターンが新しい順に並びます。列は左から、銘柄、時間足、パターン、何本前、経過の5つです。時間足は英語の略で書かれていて、Mは分、Hは時間、Dは日を表します。初期設定では、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足の5つを調べます。

パターン・何本前・経過の列
- パターンの列には、上昇のサインなら緑の上向きの三角とパターン名、下降のサインなら赤の下向きの三角とパターン名が出ます。
- 何本前は、パターンの最後のローソク足が何本前かを表しています。1なら、直前に確定したローソク足です。表に出るのは、初期設定では、5本前までに出たパターンです。
- 経過は、パターンが確定してから、どれくらい時間がたったかです。分、時間、日で表示されます。

クリックでチャートを開く
行をクリックすると、その通貨ペアのチャートが、その行の時間足で開きます。開き方は、新しいチャートを開くか、今のチャートを切り替えるかを選べます。
表の下の部分
ページ番号の横には、見つかったパターンの件数が出ます。件数が多いときは、ページ番号の左右にあるボタンで、前のページ、次のページに送れます。データを読み込んでいる途中のときは、一番下の帯に、データ待ちの件数が表示されます。一番下の帯の右端にあるボタンを押すと、ダークとライトの色を切り替えられます。

表に並ぶ通貨ペア
表に並ぶのは、初期設定では、気配値表示にある通貨ペアです。読み込む数の上限は、25か45から選べます。通貨ペアを、カンマで区切って自分で入力することもできます。ブローカーによって、通貨ペア名の後ろに記号が付く場合は、パラメーターの接尾辞にその記号を入れてください。前に付く場合は、接頭辞に入れます。
通知の機能
通知は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知に対応しています。初期設定ではオフなので、使うときはパラメーターでオンにしてください。一覧表にある、すべての通貨ペアと時間足で、確定したローソク足にパターンが出たときに、パターン名と、上昇か下降かをお知らせします。上昇のサインだけ、下降のサインだけに絞ることもできます。
プライスアクション検出インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CandlePattern.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_CandlePattern.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_CandlePattern」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CandlePattern_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_CandlePattern.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_CandlePattern」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 検出するパターン(12種類) | ピンバー2種類だけfalse、ほかはtrue | パターンを1つずつオンとオフにできます。 |
| 判定に使うローソク足 | 確定したローソク足だけ(再描画なし) | 「作りかけのローソク足も」も選べます。その場合は、確定するまでの間に表示が消えることがあります。 |
| 直前のトレンドを見る本数 | 5 | 直前の終値と、この本数だけ前の終値を比べて、直前の流れを判定します。 |
| 包み足・明星にも直前のトレンドを条件にする | true | falseにすると、包み足と明星は直前の流れに関係なく検出します。 |
| ハンマー系の長いヒゲ(値幅の何%以上) | 60.0 | ハンマー・逆ハンマー・首吊り線・流れ星・ピンバーの長いヒゲの割合です。 |
| 1本のパターンの最小の値幅(ATRの何倍) | 0.5 | これより値幅の小さいローソク足はパターンにしません。0で無効です。ATRの期間は14です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| このチャートにパターンを表示する/表示する過去の本数 | true/500 | このチャートにパターンを描くかどうかと、何本前までのローソク足に描くかです。 |
| パターンのローソク足を色の枠で囲む | true | 四角を表示するかどうかです。 |
| 名前を縦書きにする/名前の文字サイズ | true/8 | パターン名の表示のしかたです。 |
| 右上にパターンの表示切り替えボタンを出す | true | 右上のボタンを出すかどうかです。 |
| パターンごとの色 | ハンマーは水色、陽の包み足は緑など | 12種類のパターンの色を、それぞれ変えられます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 一覧表を表示する | true | 左上の一覧表を出すかどうかです。 |
| 表の大きさ・色・左からの位置・上からの位置 | 標準・ダーク・20・20 | 表の大きさは「大きい」、色は「ライト」も選べます。位置はピクセルで指定します。 |
| 1ページに表示する行数 | 12 | これより多いときは、ページ送りで表示します。 |
| 何本前までのパターンを表に出すか | 5 | これより前に出たパターンは、表に出ません。 |
| 行をクリックした時の開き方 | 新しいチャートを開く | 「このチャートを切り替える」も選べます。 |
| 銘柄の選び方・読み込む銘柄の最大数 | 気配値表示の銘柄・25銘柄 | 手入力した銘柄(カンマ区切り)も選べます。最大数は25か45です。 |
| 銘柄名の接頭辞・接尾辞 | 空欄 | ブローカーによって通貨ペア名の前後に付く記号(例:# や .m)を入れます。 |
| 一覧表の時間足 | 15分足〜日足の5つ | 1分足・5分足・週足・月足も、trueにすると表に出せます。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 使うものをtrueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
| 通知する向き | 上昇・下降の両方 | 上昇のサインだけ、下降のサインだけにも絞れます。 |
使うときの注意点
- ローソク足パターンは、向きが変わるときによく見られる形ですが、パターンが出ても、その方向に動くとは限りません。
- 特に、強いトレンドの途中では、反対向きのパターンが出たあとも、そのままトレンドが続くことがよくあります。
- 判定は、初期設定では確定したローソク足だけで行うので、一度出た表示が、あとから消えることはありません。
- 「作りかけのローソク足も」にした場合は、確定するまでの間に表示が消えることがあります。
プライスアクション検出インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出たパターンの表示が、あとから消えることはありますか?
初期設定ではありません。判定は確定したローソク足だけで行うので、一度出た表示があとから消えることはありません。「判定に使うローソク足」を「作りかけのローソク足も」にした場合は、確定するまでの間に表示が消えることがあります。
Q. ハンマーと首吊り線は、何が違うのですか?
ローソク足の形は同じです。下降が続いたあとに出たときはハンマー(上昇のサイン)、上昇が続いたあとに出たときは首吊り線(下降のサイン)としています。逆ハンマーと流れ星も同じ関係です。
Q. 一部のパターンだけを表示できますか?
できます。チャート右上のボタンを押すと、そのパターンを表示したり隠したりできます。ボタンで隠したパターンは、一覧表や通知からも外れます。パラメーターで、パターンを1つずつオンとオフにすることもできます。
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まとめ
今回は、ローソク足パターンの考え方と、ローソク足パターンを自動で見つける無料の「プライスアクション検出インジケーター」を紹介しました。
ローソク足パターンは、1本から3本のローソク足の形や並び方のうち、相場の向きが変わるときによく見られる形に名前を付けたものです。プライスアクション検出インジケーターを使えば、ハンマー・包み足・明けの明星などのパターンが色の四角と名前でチャートに表示され、複数の通貨ペアと時間足で最近出たパターンを一覧表で確認できます。
ローソク足パターンをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




