最近、FXのSNSや動画で「SMC」「BOS」「チョック」「オーダーブロック」「FVG」といった言葉を目にすることが増えました。しかし、聞き慣れない言葉が多く、何から理解すればよいかわかりにくい考え方でもあります。
この記事では、スマートマネーコンセプト(SMC)を、初めての方にもわかるように考え方から順番に解説します。あわせて、SMCの要素をチャートに自動で描くインジケーター「スマートマネーコンセプト」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- スマートマネーコンセプト(SMC)は、大口の注文の跡をチャートの形から読み取ろうという考え方です。
- SMCで主に見るのは、相場の構造・BOSとチョック・オーダーブロック・FVG・プレミアムとディスカウントの5つです。
- インジケーター「スマートマネーコンセプト」は、これらをチャートに自動で描画します。
- チャートの文字は「HH(高値切り上がり)」のように日本語の意味付きで表示されます。
- 確定したローソク足で判定するので、描いた後に書き換わりません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | スマートマネーコンセプト(ファイル名:MT4版 MAM_SMC.ex4/MT5版 MAM_SMC.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | HH・HL・LH・LL、BOS・CHoCH(チョック)、オーダーブロック、FVG、EQH・EQL、プレミアム・均衡・ディスカウント、強い高値・弱い安値、パネル |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
スマートマネーコンセプト(SMC)とは?
スマートマネーとは、銀行や機関投資家などの、大きな資金を動かす参加者のことです。
大きな資金は、一度に注文を出すと価格が大きく動いてしまいます。そのため、何回かに分けて注文を出したり、注文が集まりやすい価格を狙ったりします。
スマートマネーコンセプトは、こうした大口の注文の跡を、チャートの形から読み取ろうという考え方です。略して「SMC」とも呼ばれます。
SMCでは、主に次の5つを見ます。
- 相場の構造(HH・HL・LH・LL)
- BOSとチョック(流れの継続と、流れの変化)
- オーダーブロック(大口の注文が入ったと考えられる価格帯)
- FVG(価格のすき間)
- プレミアムとディスカウント(レンジの中の割高・割安)
インジケーター「スマートマネーコンセプト」は、これらをまとめてチャートに自動で描画します。

線や四角や文字がたくさん出ていますが、ここから1つずつ説明していきます。
MT4とMT5の両方に対応
スマートマネーコンセプトは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

① 相場の構造(HH・HL・LH・LL)
相場は、上がったり下がったりを繰り返しながら、高値と安値を作っていきます。
- 上昇トレンドでは、高値も安値も前より高くなっていきます。これを高値切り上がり・安値切り上がりといいます。
- 下降トレンドでは、高値も安値も前より低くなっていきます。これを高値切り下がり・安値切り下がりといいます。
インジケーターは高値と安値を自動で見つけて、その横に文字を表示します。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| HH(高値切り上がり) | 前の高値より高い高値 |
| LH(高値切り下がり) | 前の高値より低い高値 |
| HL(安値切り上がり) | 前の安値より高い安値 |
| LL(安値切り下がり) | 前の安値より低い安値 |
下の画像では、赤い丸で囲んだ高値と安値が、どちらも前より高くなっています。HHとHLが続いているので、上昇トレンドの形です。反対に、LHとLLが続いていれば下降トレンドの形です。

高値と安値は、その左右のローソク足と比べて決めます。初期設定では、左右25本より高ければ高値、左右25本より安ければ安値です。そのため、高値と安値は右側に25本のローソク足ができてから確定し、少し遅れて表示されます。
② BOSとチョック(CHoCH)
BOSとチョックは、どちらも直近の高値や安値を、ローソク足の終値で抜けたときに表示されます。
BOS(流れの継続)
BOSは「構造のブレイク」という意味です。上昇トレンドの中で直近の高値を上に抜けたときのように、今のトレンドと同じ方向に抜けたときに出ます。トレンドが続いているというサインとして見られることが多いです。

チョック(流れの変化)
チョック(CHoCH)は「特徴の変化」という意味の英語の略です。上昇トレンドの中で直近の安値を下に抜けたときのように、今のトレンドと反対の方向に抜けたときに出ます。流れが変わるかもしれないというサインとして見られることが多いです。

たとえば、ドル円が上昇トレンドで直近の高値が158円50銭のとき、終値が158円50銭を超えればBOSです。同じ上昇トレンドで直近の安値が157円80銭のとき、終値が157円80銭を下回ればチョックです。
判定は確定したローソク足の終値で行うので、一度描いた線が、あとから書き換わることはありません。
スイング構造と内部構造
相場の構造は、2つの大きさで見ています。
- スイング構造:左右25本で決めた、大きな高値と安値の流れ。実線と大きな文字で表示します。
- 内部構造:左右5本で決めた、小さな高値と安値の流れ。破線と小さな文字で表示します。

大きな流れの中に小さな流れがある、というイメージです。
③ オーダーブロック
オーダーブロックは、大口の注文が入ったと考えられる価格帯のことです。
相場が大きく上に抜ける前には、その直前に下げたローソク足があることが多いです。SMCでは、この下げのところで大口の買い注文が入ったと考えます。そして、価格が後でそこまで戻ってくると、残っていた注文でまた反発しやすいと考えられています。
このインジケーターでは、高値を上に抜けたときに、その前の下げの中で一番安いローソク足を探し、その高値から安値までを買いのオーダーブロックとして四角で表示します。売りのオーダーブロックはその逆で、安値を下に抜けたときに、その前の上げの中で一番高いローソク足を使います。

- 買いのオーダーブロックは青、売りのオーダーブロックは赤の四角です。
- 四角の中に「買いOB」「売りOB」と名前が出ます。内部構造からできたものは「買いOB(内部)」のように表示されます。
- 四角は最新のローソク足の右まで伸びるので、今の価格との位置関係がひと目でわかります。
- ローソク足の終値がオーダーブロックを反対側に抜けると、無効になって消えます。
④ FVG(価格のすき間)
FVGは「フェアバリューギャップ」の略で、価格のすき間のことです。3本のローソク足を並べたときに、1本目と3本目のヒゲが重ならず、すき間ができている場所です。
真ん中のローソク足が勢いよく動いたときにできます。勢いよく動いたということは、その価格帯では取引があまり行われていないということです。SMCでは、価格が後で戻ってきて、このすき間を埋めにいくことがあると考えられています。

- FVGは四角で表示し、上昇のFVGには「▲」、下降のFVGには「▼」が付きます。
- 価格がすき間に入ってくると、埋まった分だけ四角が縮み、全部埋まると消えます。
- 小さすぎるすき間は、自動で表示しないようになっています。
窓は、ローソク足とローソク足の間で価格が飛び、ローソク足が1本もない空白のことです。FVGは、真ん中のローソク足でつながっているので、チャート上は空いて見えません。「ローソク足はあるが、一方向に急いで通り過ぎた区間」がFVGです。
EQHとEQL(ほぼ同じ高さの高値・安値)
ほぼ同じ高さの高値が2つ並んだ場所をEQH、ほぼ同じ高さの安値が2つ並んだ場所をEQLといいます。同じ高さの高値の少し上には損切りの注文が集まりやすいと言われているため、SMCでは注目される価格として見られます。

チャートでは、2つの高値や安値を結ぶ点線と、「EQH(ほぼ同じ高値)」「EQL(ほぼ同じ安値)」の文字で表示されます。
⑤ プレミアムとディスカウント
直近の大きな高値と安値の間を、1つのレンジとして考えます。
- レンジの上の方:割高という意味でプレミアム(赤っぽい帯)
- 真ん中:均衡(灰色の帯)
- レンジの下の方:割安という意味でディスカウント(緑っぽい帯)

一般的には、上昇の流れならディスカウントの方で買いを考え、下降の流れならプレミアムの方で売りを考える、という見方をします。
強い高値・弱い安値
レンジの高値と安値には、「強い高値」「弱い安値」のように、強いか弱いかも表示されます。
- 上昇トレンドでは、安値が強い安値、高値が弱い高値になります。強い安値は押し安値にあたり、サポートとして意識されやすい価格です。弱い高値は、この先で更新されやすい価格です。
- 下降トレンドでは反対に、高値が強い高値、安値が弱い安値になります。強い高値は戻り高値にあたり、レジスタンスとして意識されやすい価格です。
左上のパネルの見方
チャートの左上には、パネルが表示されます。

- スイング・内部:それぞれのトレンドの向き
- 直近:直近のブレイクの種類と価格
- OB・FVG:表示中のオーダーブロックとFVGの数
- 位置:今の価格がレンジのどのあたりにあるか(プレミアム・ディスカウントなどとパーセント)
- 上位足の構造:15分足・1時間足・4時間足・日足の構造。データが読み込まれていないときは「データ待ち」と表示されます。
通知の機能
初期設定では、次のときに通知します。
- スイングのBOSとチョック
- オーダーブロックができたとき
- 価格がオーダーブロックに入ったとき
内部構造のブレイク、FVGができたとき、EQHとEQLができたときの通知も、パラメーター設定でオンにできます。通知は確定したローソク足ごとに、起きたことをまとめて1回で知らせます。ポップアップと音のほか、メールやスマホへのプッシュ通知にも対応しています。
スマートマネーコンセプトの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「SMC.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_SMC.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_SMC」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「SMC_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_SMC.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_SMC」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
チャートに線や四角、左上のパネルが表示されれば導入完了です。パネルの上位足の構造を表示するため、15分足・1時間足・4時間足・日足のデータも読み込まれます。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 配色 | カラー | カラーとモノクロから選べます。 |
| チャート上の文字の表記 | 英字と日本語 | 「HH(高値切り上がり)」のような日本語付きの表記と、「HH」のような英字だけの表記を切り替えられます。 |
| 内部構造の高値安値を判定する本数(左右) | 5 | 小さくすると細かい高値と安値まで拾い、大きくすると大きな流れだけになります。 |
| スイング構造の高値安値を判定する本数(左右) | 25 | 同上。 |
| 表示するブレイクの種類 | BOSとCHoCHの両方 | BOSだけ・CHoCHだけにもできます(内部・スイングそれぞれ)。 |
| オーダーブロックを無効にする条件 | 終値 | 終値・ヒゲ・中間値への接触から選べます。 |
| オーダーブロックの表示数 | 買い・売りそれぞれ5 | スイングと内部それぞれで決められます。 |
| 小さいFVGを除外する(自動しきい値) | true | 平均値幅に対して小さいFVGを表示しません。 |
| 前日・前週・前月の高値・安値を表示する | false | trueにすると、それぞれの高値と安値の線を表示します。 |
| パネルを表示する・パネルの位置 | true・左上 | パネルを消したり、四隅に動かしたりできます。 |
| 通知(ポップアップ・音・メール・プッシュ) | ポップアップと音がtrue | メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
下の画像は、チャート上の文字の表記を「英字だけ」にした例です。

使うときの注意点
- SMCは、チャートの形から大口の動きを推測する考え方です。オーダーブロックやFVGで、必ず反発するわけではありません。
- 同じチャートでも、時間足や設定の本数によって、描かれる構造が変わります。
- 確定したローソク足で判定するので、表示が少し遅れる代わりに、描いた後に書き換わらないようになっています。
スマートマネーコンセプトに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. BOSとチョックの違いは何ですか?
どちらも直近の高値や安値を終値で抜けたときに表示されます。今のトレンドと同じ方向に抜けたときがBOS(流れの継続)、反対の方向に抜けたときがチョック(流れの変化)です。
Q. 表示された線や四角が、あとから消えたり動いたりしますか?
BOS・チョックや高値・安値は、確定したローソク足で判定するので、一度描いた後に書き換わりません。オーダーブロックは終値で反対側に抜けると無効になって消え、FVGは埋まった分だけ縮み、全部埋まると消えます。
Q. パネルの上位足の構造が「データ待ち」のままです。
15分足・1時間足・4時間足・日足のデータがまだ読み込まれていない状態です。それぞれの時間足のチャートを一度開くと、データが読み込まれて表示されます。
Q. 文字を英字だけにしたいです。
パラメーター設定の「チャート上の文字の表記」を「英字だけ」にしてください。
スマートマネーコンセプトの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、スマートマネーコンセプト(SMC)の考え方と、その要素をチャートに自動で描く無料インジケーター「スマートマネーコンセプト」を紹介しました。
SMCでは、相場の構造(HH・HL・LH・LL)、BOSとチョック、オーダーブロック、FVG、プレミアムとディスカウントを見ます。このインジケーターを使えば、これらがチャートに自動で描かれ、「HH(高値切り上がり)」のように日本語の意味も一緒に表示されます。
SMCの考え方をチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひスマートマネーコンセプトを活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




