Volume Cluster Profileは、TradingView上で使用できる高機能な出来高プロファイル系インジケーターです。
通常のボリュームプロファイルは価格帯ごとの出来高を棒グラフとして表示しますが、このインジケーターは出来高が集中している価格帯を「クラスター」として検出し、より構造的に相場を可視化できる点が特徴です。単に出来高が多かった場所を示すだけでなく、ガウス分布を用いて出来高の影響範囲を周辺価格帯へ広げることで、市場が本当に受け入れた価格帯を浮き彫りにします。そのため、相場がどこで停滞しやすいのか、どこを抜けると動きやすくなるのかを視覚的に判断しやすくなります。
現在の表示範囲だけでなく、過去のスイングごとの出来高構造も自動で記録されるため、相場の背景を含めた分析が可能です。
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Volume Cluster Profileの使い方
Volume Cluster Profileを使う際の基本は、出来高クラスターの数と位置を読むことです。デフォルト設定では、最も重要な2つの出来高クラスターが表示されるようになっています。
クラスターは市場参加者が多く取引し、価格が受け入れられたゾーンを示しており、サポートやレジスタンスとして機能しやすい価格帯です。
クラスターが2つ表示されている場合、相場には2つの価値エリアが存在している状態と考えられます。このような局面では、クラスター内部では価格が停滞しやすく、クラスターとクラスターの間では出来高が薄いため、価格が素早く移動しやすい傾向があります。
価格がクラスターに入ると揉み合いになりやすく、クラスターの端で反発した場合は反対側のクラスターを目指す動きになりやすいのが特徴です。
一方、クラスターが1つしか表示されない場合は、市場の価値が1点に集約されている状態です。
この場合、そのクラスターが相場の中心となり、上にあれば強気、下にあれば弱気、内部にあればレンジや持ち合いと判断できます。
トレンド相場では、押し目や戻りがこのクラスター付近で発生しやすく、エントリーや利確の判断材料として活用できます。
また、スイングごとに算出されたVAやLVの延長ラインも重要です。VAを上抜けた場合は市場に受け入れられたと判断しやすく、継続的な値動きにつながる可能性があります。逆にVAやLVで拒否された場合は、再び価値エリアへ戻る動きになりやすく、逆張りや利確ポイントとして使うことができます。
Volume Cluster Profileのパラメーター設定

Volume Cluster Profileには細かく調整できるパラメーターが用意されています。
Lookback Barsは、現在の出来高プロファイルを作成するために使用する過去の本数を指定する項目です。短くすると直近の動きに敏感になり、長くすると大きな構造を把握しやすくなります。
Price Binsは価格帯の分割数を決める設定で、数値を大きくするとより細かい出来高分布を表示できますが、その分処理負荷は高くなります。
Cluster Spreadはクラスターの広がりを調整する重要な項目です。数値を小さくすると鋭いクラスターになり、数値を大きくすると広く滑らかな価値ゾーンとして表示されます。
Max Cluster Centersは検出するクラスターの最大数を制限する設定です。基本的には2前後に設定することで、相場の主要な価値エリアを分かりやすく把握できます。
過去スイング用の設定では、Pivot Lengthによってスイングの感度を調整できます。大きくすると広いスイング構造を、小さくすると細かい構造を表示します。
Max Profilesは表示する過去スイングの数を指定し、Profile Widthで各プロファイルの太さを調整できます。VAやLVの延長表示を有効にすることで、過去の価値エリアが現在の相場にどのように影響しているかを継続的に確認できます。
これらの設定を相場環境や時間足に合わせて調整することで、Volume Cluster Profileは裁量トレードにおいて非常に強力な分析ツールになります。




