チャートには、ローソク足が作る決まった形があります。これをチャートパターンと呼びます。フラッグとペナントは、そのチャートパターンの一つで、急な値動きの後に、小さな持ち合いができる形です。
この記事では、フラッグとペナントの考え方と、目標値と損切り目安の考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、急な値動きの後の小さな持ち合いを自動で見つける「フラッグ・ペナント自動検出インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- フラッグとペナントは、急な値動き(ポール)の後に、小さな持ち合いができるチャートパターンです。
- 「フラッグ・ペナント自動検出インジケーター」は、ATRの3倍以上のポールの後の、3本から20本の持ち合いを自動で見つけます。
- 持ち合いを終値で抜けたローソク足に矢印を出し、ポールと同じ長さの目標値と、持ち合いの反対側の損切り目安の線を表示します。
- チャートの左上のパネルに、過去のローソク足で見つけたパターンの集計を表示します。過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | フラッグ・ペナント自動検出インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_FlagPennant.ex4/MT5版 MAM_FlagPennant.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | ポール・持ち合いの線・パターンの名前、ブレイクの矢印、目標値と損切り目安の線、目標到達の丸と損切り到達のバツ、過去の集計パネル、形成中のパターン |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(持ち合いをブレイクした時。形成中のパターンを見つけた時、目標値・損切り目安に届いた時も選べます) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
フラッグ・ペナント自動検出インジケーターを無料でダウンロードする ▼

チャートパターンとは?
チャートパターンとは、ローソク足が作る決まった形のことです。トレーダーの多くが同じ形を見ているので、その形の後の値動きが意識されやすい、と考えられています。
フラッグとペナントは、そのチャートパターンの一つです。どちらも、急な値動きの後に、小さな持ち合いができる形です。持ち合いとは、価格が一定の幅の中で行ったり来たりして、はっきりした方向が出ていない状態のことです。

ポールとは
フラッグやペナントの前には、一気に上がる、または一気に下がる急な値動きがあります。この急な値動きを、ポールと呼びます。ポールは、旗竿という意味です。その後の持ち合いを、竿の先についた旗に見立てています。

フラッグとペナントの違い
フラッグ
フラッグは、旗という意味です。持ち合いの高値を結んだ線と、安値を結んだ線が、ほぼ平行に並ぶ形です。上昇の後のフラッグは、少しずつ下がりながら持ち合うことが多く、四角い旗のように見えます。
ペナント
ペナントは、三角の小旗という意味です。高値を結んだ線は下向き、安値を結んだ線は上向きになり、だんだん幅が狭くなる形です。
どちらも一般的には、持ち合いを抜けた後、ポールと同じ方向に動きやすい、という見方をします。

数字の例
ドル円が、157円50銭から158円10銭まで、一気に60銭上がったとします。これがポールです。その後、158円10銭から157円85銭の間で持ち合いになったとします。ポールの先端から25銭下がったので、押しの深さは、ポールの約42%です。
持ち合いの高値を結んだ線は少しずつ下がり、今は158円00銭にあるとします。ローソク足の終値がその線の上で確定すると、上抜けのブレイクになります。ブレイクとは、価格が持ち合いを抜けることです。

目標値と損切り目安
フラッグとペナントでは一般的に、ブレイクした位置から、ポールと同じ長さだけ動くという目安の考え方があります。さきほどの例なら、ポールは60銭なので、158円00銭に60銭を足した158円60銭が、目標値の目安です。
このインジケーターでは、持ち合いの反対側を、損切りの目安にします。さきほどの例なら、持ち合いの安値の157円85銭です。

このインジケーターの見つけ方
ポールの大きさ
ポールの大きさは、ATRの何倍かで判定します。ATRは、アベレージトゥルーレンジの略で、ローソク足1本あたりの、平均的な値動きの大きさのことです。
初期設定では、ポールの値幅が、ATRの3倍以上あるときだけ対象にします。例えば、ATRが15pipsなら、45pips以上の値動きがポールの条件です。さきほどの60銭、つまり60pipsのポールなら、条件に当てはまります。ポールの本数は、最大15本までです。

持ち合いの条件
持ち合いは、3本から20本までのローソク足で探します。持ち合いの押しや戻しが、ポールの50%より深いときは、対象から外します。また、ポールと同じ向きに大きく傾いている持ち合いも、対象から外します。

持ち合いの線の引き方
持ち合いの線は、ローソク足の高値と安値の並びに一番合う直線を計算して、すべてのローソク足が内側に入るように、外側へ寄せて引いています。

ペナントとフラッグの見分け方
上の線が下向き、下の線が上向きで、幅が4分の3より狭く縮んでいればペナントです。そうでなく、幅の変わり方が小さければフラッグです。

ブレイクの判定と下降のパターン
ブレイクの判定は、確定したローソク足の終値だけで行います。下降のフラッグとペナントは、上昇と上下を逆にして、同じように探します。

MT4とMT5の両方に対応
フラッグ・ペナント自動検出インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
上昇のパターンは緑、下降のパターンは赤で表示されます。
ポールと持ち合いの線
太い線が、ポールです。ポールの先には細い線が2本あり、これが持ち合いの上側と下側の線です。

パターンの名前
ポールの先端には、「上昇フラッグ」「下降ペナント」のように、パターンの名前が表示されます。

ブレイクの矢印
持ち合いを終値で抜けたローソク足には、矢印が表示されます。上昇のパターンは、ローソク足の下に緑の上向き矢印、下降のパターンは、ローソク足の上に赤の下向き矢印です。
矢印は確定したローソク足だけで判定するので、一度出た矢印が消えることはありません。


目標値と損切り目安の線
矢印のローソク足から右に伸びる金色の破線が、目標値です。線の右端に、「目標」と価格が表示されます。灰色の点線は、損切り目安です。こちらも、線の右端に「損切り目安」と価格が表示されます。

目標到達の丸と損切り到達のバツ
ブレイクの後、目標値に先に届いたときは、届いたローソク足に金色の丸が付きます。損切り目安に先に届いたときは、灰色のバツが付きます。同じローソク足で両方に届いたときは、損切り目安に届いた方として数えます。
どちらかに届くと、目標と損切り目安の線は、そのローソク足のところで止まります。
集計パネル
チャートの左上のパネルは、過去のローソク足で見つけたパターンを数えた集計です。
- 1行目は、フラッグ・ペナントと、何本のローソク足で集計したかです。初期設定では、過去3000本です。
- 2行目は、見つけたパターンの数と、目標に届いた数、損切り目安に届いた数です。
- 3行目の時間切れは、ブレイクから100本たっても、どちらにも届かなかった数です。判定中は、まだどちらにも届いていない数です。
- 4行目は、目標に先に届いた割合です。目標と損切り目安のどちらかに届いた数のうち、目標に先に届いた数の割合です。かっこの中は、その元になった件数です。
- 5行目は、形成中のパターンです。形成中のパターンがあれば、「上昇フラッグ」のように名前が出ます。無いときは、「なし」と表示されます。
パネルの数字は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。

形成中のパターン
形成中とは、持ち合いはできているけれど、まだブレイクしていない状態のことです。形成中のパターンは、チャートの上に、点線と「形成中」の文字で表示されます。目標の文字は、ブレイクしたときの目標です。形成中の表示は、ローソク足が進むと、変わったり消えたりします。
通知の機能
初期設定では、確定したローソク足で持ち合いをブレイクしたときに通知が届きます。パターンの名前と、上抜けか下抜けか、そのときの価格、目標と損切り目安が書かれています。
パラメーターでオンにすると、形成中のパターンを見つけたときや、目標や損切り目安に届いたときにも、通知を受け取れます。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンです。
フラッグ・ペナント自動検出インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「FlagPennant.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_FlagPennant.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_FlagPennant」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「FlagPennant_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_FlagPennant.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_FlagPennant」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| ATRの期間 | 14 | ポールの大きさを測るATRの期間です。 |
| ポールの最小の値幅(ATRの何倍) | 3.0 | ポールの値幅がATRのこの倍数以上のときだけ対象にします。 |
| ポールの最大の本数 | 15 | ポールとみなすローソク足の本数の上限です。 |
| 持ち合いの最小の本数・最大の本数 | 3・20 | 持ち合いを探すローソク足の本数です。 |
| 持ち合いの押し・戻しの上限(ポールの何%) | 50.0 | 押しや戻しがこれより深い持ち合いは対象から外します。 |
| 持ち合いがポールと同じ向きに傾いてよい上限 | 0.1 | 1本あたりATRの何倍までの傾きを認めるかです。これより大きく傾いた持ち合いは対象から外します。 |
| フラッグを探す・ペナントを探す | true・true | それぞれ探すかどうかを選べます。 |
| さかのぼって探す本数 | 3000 | 何本前までのローソク足でパターンを探すかです。集計パネルの本数にもなります。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 目標の距離(ポールの長さの何%) | 100.0 | 50などに変えると、ポールの半分の長さを目標にします。 |
| 損切り目安(持ち合いの反対側)を表示 | true | 損切り目安の線を出すかどうかです。 |
| 目標の線の長さ(本数) | 20 | 目標と損切り目安の線を、ローソク足何本分の長さで描くかです。 |
| 結果を判定する最大の本数 | 100 | ブレイクからこの本数たってもどちらにも届かなければ、時間切れとして数えます。 |
| 表示するパターンの最大数(新しい順) | 30 | チャートに表示するパターンの数です。 |
| ブレイク前の形成中も表示 | true | 形成中の表示は、ブレイクするまでの間に変わることがあります。 |
| 上昇パターンの色・下降パターンの色 | LimeGreen・Tomato | ポール・線・名前・矢印の色です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 目標値の色・損切り目安の色 | Gold・Gray | 目標値と損切り目安の線と文字の色です。 |
| ポールの太さ・持ち合いの線の太さ・矢印の大きさ | 3・1・2 | チャートの見やすさに合わせて変えます。 |
| 目標到達(○)・損切り到達(×)の印を表示 | true | 金色の丸と灰色のバツを出すかどうかです。 |
| 文字サイズ | 8 | パターンの名前や価格の文字の大きさです。 |
| 過去の集計を表示・パネルの位置・横の位置・縦の位置 | true・左上・10・25 | 集計パネルの表示と位置です。位置はピクセルで指定します。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ブレイクを通知 | true | 確定したローソク足で持ち合いをブレイクしたときにお知らせします。 |
| 形成中のパターンを見つけた時に通知 | false | trueにすると、形成中のパターンを見つけたときにもお知らせします。 |
| 目標値・損切り目安に届いた時に通知 | false | trueにすると、目標や損切り目安に届いたときにもお知らせします。 |
| ポップアップ・音 | true・true | いらないときはfalseにします。音ファイルは初期設定でalert.wavです。 |
| メール・プッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- パネルの数字は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。
- 通貨ペアや時間足、パラメーターを変えると、見つかるパターンも、集計の数字も変わります。
- 目標値と損切り目安は、ポールの長さと持ち合いから計算した目安で、その価格まで動くことを示すものではありません。
- 持ち合いを抜けた後に、すぐに反対へ戻ってくることもあります。
- 同じような形に見えても、条件に当てはまらなければ表示されません。
- 形成中の表示は、ブレイクするまでの間に変わることがあります。
フラッグ・ペナント自動検出インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出た矢印が、あとから消えることはありますか?
ありません。ブレイクの矢印は確定したローソク足の終値だけで判定するので、一度出た矢印が消えることはありません。ただし、ブレイク前の形成中の表示は、ローソク足が進むと変わったり消えたりします。
Q. 目標値の距離を変えられますか?
変えられます。初期設定では、ブレイクした位置からポールの長さの100%を目標にしています。パラメーターの「目標の距離(ポールの長さの何%)」を50などに変えると、ポールの半分の長さを目標にします。
Q. フラッグだけ、ペナントだけを探すことはできますか?
できます。パラメーターの「フラッグ(平行な持ち合い)を探す」と「ペナント(三角に収束する持ち合い)を探す」で、それぞれ探すかどうかを選べます。
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まとめ
今回は、チャートパターンのフラッグとペナントの考え方と、急な値動きの後の小さな持ち合いを自動で見つける無料の「フラッグ・ペナント自動検出インジケーター」を紹介しました。
フラッグとペナントは、ポールと呼ばれる急な値動きの後に、小さな持ち合いができる形です。フラッグ・ペナント自動検出インジケーターを使えば、条件に当てはまるパターンがチャートに表示され、持ち合いを終値で抜けたローソク足には矢印が出て、ポールの長さから計算した目標値と、持ち合いの反対側の損切り目安の線が引かれます。
フラッグとペナントの形を、実際のチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。集計パネルの数字は過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




