FXの通貨ペアは、2つの通貨の組み合わせです。1つのチャートだけでは、どちらの通貨が動いているのかがわかりません。いくつもの通貨ペアを比べて、1つ1つの通貨がどれだけ買われているかを数字にしたものを、通貨の強さといいます。
この記事では、通貨の強さの考え方と、強さ・速さの計算のしかたを、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、8つの通貨の強さを9つの時間足で一覧にする「通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 通貨の強さは、いくつもの通貨ペアを比べて、1つ1つの通貨がどれだけ買われているかを数字にしたものです。
- 「通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーター」は、8つの通貨の強さを、M1からMNまでの9つの時間足で1つの表にします。
- 数字の横の三角は速さで、強さが上がってきているか、下がってきているかを表します。
- 強い通貨と弱い通貨の組み合わせを狙い目のペアとして並べ、マスや行を押すとそのペアのチャートに切り替わります。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_CurrencyMatrix.ex4/MT5版 MAM_CurrencyMatrix.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 8つの通貨の強さと速さの表(通貨×時間足/ペア×時間足の切り替え)、狙い目のペア(上位5つ)、計算の状態 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(狙い目の1位が別のペアや別の向きに変わった時。初期設定はすべてオフ) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーターを無料でダウンロードする ▼

通貨の強さとは?
通貨ペアは2つの通貨の組み合わせ
FXの通貨ペアは、2つの通貨の組み合わせです。例えば、ドル円なら、米ドルと日本円の組み合わせです。左側の通貨を基軸通貨、右側の通貨を決済通貨といいます。

1つのチャートだけではわからない
ドル円のチャートが上がっているときは、米ドルが買われているか、日本円が売られているか、またはその両方が起きています。つまり、1つのチャートだけでは、どちらの通貨が動いているのかがわかりません。

ほかの通貨ペアも合わせて見る
そこで、ほかの通貨ペアも合わせて見ます。例えば、ドル円もユーロ円もポンド円もすべて上がっているなら、日本円が全体的に売られている、と考えることができます。
このように、いくつもの通貨ペアを比べて、1つ1つの通貨がどれだけ買われているかを数字にしたものを、通貨の強さといいます。

8つの通貨と28ペア
このインジケーターでは、ユーロ、ポンド、豪ドル、ニュージーランドドル、米ドル、カナダドル、スイスフラン、日本円の8つの通貨を使います。この8つの通貨から2つを選ぶ組み合わせは、全部で28通りあります。この28ペアの値動きから、8つの通貨の強さを計算します。

強さと速さの計算のしかた
移動平均から何パーセント離れているか
まず、通貨ペアごとに、今の終値が移動平均から何パーセント離れているかを出します。初期設定では、期間20の移動平均を使います。例えば、ドル円の移動平均が158円00銭で、今の終値が158円31.6銭なら、移動平均から0.2パーセント上にあります。

1本あたりの平均の値動きで割る
次に、この数字を、ローソク足1本あたりの平均の値動きで割ります。1本あたりの平均の値動きとは、直近20本の終値が、1本ごとに平均で何パーセント動いたかのことです。
これが0.1パーセントなら、0.2を0.1で割って、ドル円の強さは2.0です。1本の平均の値動きの2倍分、移動平均より上にある、という意味です。このように割り算をしておくと、よく動く時間足とあまり動かない時間足でも、同じものさしで比べられます。

通貨ごとの強さ
米ドルの強さは、米ドルが入った7つのペアの強さを平均したものです。米ドルが右側にあるペアは、プラスとマイナスを反対にして数えます。例えば、ユーロドルが上がっているときは、米ドルにとってはマイナスになるからです。

速さ
速さとは、強さがどれだけ変わってきているかのことです。初期設定では、今の強さと、3本前のローソク足のときの強さを比べます。例えば、3本前の強さが1.0で、今の強さが1.5なら、速さはプラス0.5です。
強さが上がってきているときは上向きの三角、下がってきているときは下向きの三角で表示します。

MT4とMT5の両方に対応
通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
表の上の部分
チャートの左上に、表が表示されます。一番上には、「MAM 通貨の強さ×速さ(28ペア×9時間足)」と書かれています。その下に、「通貨×時間足」と「ペア×時間足」の2つのボタンがあります。押すと、表の中身が切り替わります。選ばれている方のボタンは、緑色になります。
ボタンの右には、計算の状態が表示されます。すべてのデータがそろうと、「確定足で計算」と表示されます。入れた直後は「データ待ち」と表示され、28ペア、9つの時間足、全部で252のデータのうち、いくつ読み込めたかがわかります。

通貨×時間足の表
縦に8つの通貨が並んでいます。横には、1分足のM1から、月足のMNまでの9つの時間足が並び、一番右が合計の列です。それぞれのマスの数字が、その時間足での通貨の強さです。
プラスは緑、マイナスは赤で塗られ、強さが大きいほど色が濃くなります。初期設定では、強さが2.0を超えると、一番濃い色になります。

マスの三角と、狙い目に使う時間足
数字の横の三角は、速さです。上向きの三角は強さが上がってきている、下向きの三角は強さが下がってきている、という意味です。変化がほとんどないときは、三角は付きません。データを読み込んでいる途中のマスには、「待」と表示されます。
見出しの時間足のうち、少し色が付いているのが、狙い目のペアを決めるのに使う時間足です。初期設定では、M15、H1、H4、D1の4つです。合計の列は、この4つの時間足の強さを足した数字です。通貨は、この合計が大きい順に上から並んでいます。つまり、一番上が今一番強い通貨、一番下が今一番弱い通貨です。
マスにマウスを合わせると、強さと速さの細かい数字が表示されます。

この表では、通貨のマスを2つ続けて押すと、その2つの通貨のペアのチャートに切り替わります。時間足は、2つ目に押したマスの時間足です。1つ目に押した通貨には、緑色で目印が付きます。
ペア×時間足の表
上のボタンで切り替えると、28ペアが縦に並んだ表になります。マスの数字は、そのペアの左側の通貨の強さから、右側の通貨の強さを引いた差です。
例えば、米ドルの強さがプラス1.5、日本円の強さがマイナス1.2なら、ドル円の差はプラス2.7です。プラスなら左側の通貨の方が強く、マイナスなら右側の通貨の方が強い、という意味です。
ペアは、合計の差が大きい順に並んでいます。プラスでもマイナスでも、差が大きいペアほど上に来ます。この表のマスを押すと、そのペアとその時間足のチャートに切り替わります。使っている口座に無いペアは、マスに横線が表示されます。
狙い目のペア
表の下の「狙い目のペア」は、強い通貨と弱い通貨の組み合わせを、条件に合う順に並べたものです。列は、順位、ペア、向き、同じ向き、強さの差、速さの6つです。
- 向き:左側の通貨が強ければ上向きの三角で「買い」、右側の通貨が強ければ下向きの三角で「売り」と表示されます。買いは緑、売りは赤のマスです。
- 同じ向き:選んだ4つの時間足のうち、いくつの時間足で同じ向きになっているかです。例えば、4分の4なら、4つすべての時間足で同じ向きです。
- 強さの差:選んだ時間足での差を、向きに合わせて平均した数字です。
- 速さ:差が広がってきているときは「加速」、縮まってきているときは「減速」と表示され、加速は緑、減速は赤の文字です。

初期設定では、4つのうち3つ以上の時間足で同じ向きになっていて、強さの差の平均が1.0以上のペアだけが並びます。並ぶ順番は、同じ向きの時間足の数が多いものが先で、同じなら、強さの差や加速が大きいものが先です。上位の5つまで表示されます。条件に合うペアがないときは、その案内が表示されます。
狙い目の行を押すと、そのペアのチャートに切り替わります。時間足は、今のチャートの時間足のままです。狙い目は、表の数字から条件に合うペアを並べたもので、売買をすすめるものではありません。
表の下の帯とボタン
表の一番下の帯には、数字が強さ、三角が速さであることが書かれています。右下の丸いボタンを押すと、表の色を、黒い背景と白い背景で切り替えられます。表の右上の横線のボタンを押すと、表をたたんで小さくできます。バツのボタンは、このインジケーターをチャートから外すボタンです。

計算のタイミング
初期設定では、確定したローソク足だけで計算します。1分足が新しくできるたびに、計算し直します。確定したローソク足だけを使うので、1時間足や日足の数字は、そのローソク足が確定するまで変わりません。
パラメーターで、作りかけのローソク足も使う設定にすると、今動いているローソク足も含めて、初期設定では5秒おきに計算し直します。
通知の機能
通知は、狙い目の1位が、別のペアや別の向きに変わったときに届きます。データがそろうまでと、入れた直後は鳴りません。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、通知はすべてオフになっているので、使うときはパラメーターでオンにしてください。
通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CurrencyMatrix.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_CurrencyMatrix.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_CurrencyMatrix」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CurrencyMatrix_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_CurrencyMatrix.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_CurrencyMatrix」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 強さの計算期間(移動平均の本数) | 20 | 強さの計算に使う移動平均の期間です。 |
| 速さ: 何本前の強さと比べるか | 3 | 速さを計算するときに比べるローソク足の本数です。 |
| 確定足だけで計算する | true | falseにすると、作りかけのローソク足も使って計算します。 |
| 計算の間隔(秒、作りかけの足も使う時) | 5 | 作りかけのローソク足も使うときに、何秒おきに計算し直すかです。 |
| 通貨ペア名の前に付く文字 | 空 | 口座によって、通貨ペアの名前の前に文字が付いているときに入力します。 |
| 通貨ペア名の後に付く文字 | 空 | 空のままにしておくと、今のチャートの通貨ペア名から自動で読み取ります。ペアが見つからないときは、表の上に、無いペアの数が赤い文字で表示されます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 狙い目の判定に M1〜MN を使う | M15・H1・H4・D1がtrue | 狙い目に使う時間足を、9つの時間足からそれぞれオンとオフで選べます。 |
| 同じ向きの時間足がこの数以上のペアだけ | 3 | 選んだ時間足のうち、いくつ以上で同じ向きならば狙い目に並べるかです。 |
| 強さの差の平均がこの値以上のペアだけ | 1.0 | 強さの差の平均の条件です。 |
| 表示する狙い目の数 | 5 | 狙い目のペアをいくつまで表示するかです。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを複数入れるときは、別の値にします。 |
| 最初に開く表 | 通貨×時間足 | 「通貨×時間足」と「ペア×時間足(28ペア)」から選べます。表の上のボタンでも切り替えられます。 |
| 押したペアを新しいチャートで開く | false | trueにすると、今のチャートを切り替えずに、新しいチャートで開きます。 |
| 色を最も濃くする強さ | 2.0 | 強さがこの値を超えると、マスの色が一番濃くなります。 |
| 表の大きさ | 標準 | 小さい・標準・大きいから選べます。 |
| 色 | ダーク | ダーク(黒い背景)とライト(白い背景)から選べます。表の右下のボタンでも切り替えられます。 |
| 左からの位置・上からの位置 | 20・20 | 表の位置をピクセルで指定します。 |
| ポップアップ・音 | false・false | 狙い目の1位が変わったときの通知です。使うときはtrueにします。音のファイルは、初期設定で alert.wav です。 |
| メール・プッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- 通貨の強さは、移動平均からの離れ具合をもとにした数字なので、実際の値動きより、少し遅れて変わります。
- 強い通貨と弱い通貨の組み合わせでも、その方向に動き続けるとは限りません。
- 狙い目のペアは、表の数字から条件に合うペアを並べたもので、売買をすすめるものではありません。
- 28ペアの9つの時間足のデータを読むので、入れた直後は「データ待ち」の表示が出て、数字がそろうまで時間がかかることがあります。
通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 入れた直後に「データ待ち」と表示されたままです。
28ペア、9つの時間足、全部で252のデータを読み込むので、数字がそろうまで時間がかかることがあります。ボタンの右に、いくつ読み込めたかが表示されます。口座の通貨ペアの名前の前や後ろに文字が付いているときは、パラメーターの「通貨ペア名の前に付く文字」「通貨ペア名の後に付く文字」を確かめてください。
Q. 1時間足や日足の数字が変わらないのはなぜですか?
初期設定では、確定したローソク足だけで計算するので、1時間足や日足の数字は、そのローソク足が確定するまで変わりません。パラメーターの「確定足だけで計算する」をfalseにすると、今動いているローソク足も含めて、5秒おきに計算し直します。
Q. 通知が届きません。
初期設定では、通知はすべてオフになっています。パラメーターの「ポップアップ」や「音」などをtrueにしてください。通知は、狙い目の1位が別のペアや別の向きに変わったときに届きます。
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まとめ
今回は、通貨の強さの考え方と、強さ・速さの計算のしかた、そして8つの通貨の強さを9つの時間足で一覧にする無料の「通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーター」を紹介しました。
通貨の強さは、いくつもの通貨ペアを比べて、1つ1つの通貨がどれだけ買われているかを数字にしたものです。通貨強弱・28ペアダッシュボードインジケーターを使えば、8つの通貨の強さと速さが9つの時間足で1つの表にまとまり、強い通貨と弱い通貨の組み合わせが狙い目のペアとして並びます。マスや行を押すと、そのペアのチャートに切り替わります。
どの通貨が動いているのかを、表で確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




