酒田五法は、江戸時代の米の相場で使われていたと言われる、ローソク足の並び方の見方です。三山、三川、三空、三兵、三法の5つの形が中心になっています。
この記事では、酒田五法のそれぞれの形と、包み足・はらみ足の考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、14のローソク足の形をチャートに自動で表示する「酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 酒田五法は、ローソク足が何本か並んだ形から、相場の流れが続きそうか、向きが変わりそうかを読み取る見方です。
- 「酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーター」は、酒田五法の5つに包み足・はらみ足を加えた14の形を、買いと売りに分けて表示します。
- 買いの形は青でローソク足の下に、売りの形はオレンジ色でローソク足の上に、矢印と形の名前が出ます。
- 確定したローソク足だけで判定するので、一度出た印があとから消えたり動いたりしません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_Sakata.ex4/MT5版 MAM_Sakata.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 14のローソク足の形の矢印と名前、三尊天井・逆三尊のネックライン、形ごとの成績の表(過去の集計) |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(確定したローソク足で新しく形ができた時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーターを無料でダウンロードする ▼

酒田五法とは?
酒田五法は、江戸時代の米の相場で使われていたと言われる、ローソク足の並び方の見方です。三山、三川、三空、三兵、三法の5つの形が中心になっています。
どれも、ローソク足が何本か並んだ形から、相場の流れが続きそうか、向きが変わりそうかを読み取る考え方です。このインジケーターでは、この5つに加えて、包み足とはらみ足も検出します。全部で14の形を、買いと売りに分けて表示します。

大きさの基準(実体・大陽線・大陰線・コマ)
ローソク足の始値と終値の間の太い部分を、実体といいます。実体が大きい陽線を大陽線、実体が大きい陰線を大陰線といいます。反対に、実体が小さいローソク足をコマといいます。

このインジケーターでは、大きいか小さいかを、ATRを基準に判定します。ATRは、アベレージトゥルーレンジの略で、ローソク足1本あたりの、平均的な値動きの大きさのことです。
初期設定では、実体がATRの0.8倍以上なら大陽線や大陰線、0.3倍以下ならコマとみなします。たとえば、ATRが20pipsなら、実体が16pips以上で大陽線や大陰線、6pips以下でコマになります。

三山(三尊天井・逆三尊)
三尊天井
三山は、高値が3つ並んだ形で、真ん中の高値が一番高いものです。人の形に見立てて、三尊天井とも呼ばれます。両側の高値を肩、真ん中の高値を頭といいます。肩と頭の間にある安値を通る線を、ネックラインといいます。
一般的には、ネックラインを下に抜けると、上昇が終わって下がりやすくなる、という見方をします。

逆三尊
上下を逆にした形が、逆三尊です。安値が3つ並び、真ん中が一番安い形で、三川底とも呼ばれます。こちらは、ネックラインを上に抜けると上がりやすくなる、という見方をします。

このインジケーターの三山の判定
- 左右5本より高い高値を、高値として数えます。
- 3つの高値が120本以内に収まっていて、両肩の高さの差がATRの0.5倍以内のときに、三山の候補にします。
- 3つ目の高値の後で、初めて終値がネックラインを割ったローソク足に、三尊天井の印を付けます。
- ネックラインは、その安値の位置から、印が付いたローソク足まで引かれます。
逆三尊は、これを上下逆にして判定します。

三川(明けの明星・宵の明星)
三川明けの明星は、3本のローソク足の形です。1本目が大陰線、2本目がコマ、3本目が陽線です。3本目の陽線が、1本目の大陰線の実体の半分より上で終わったときに、下げ止まりの形と見ます。
たとえば、1本目が158円60銭から158円30銭まで下げた大陰線なら、実体の半分は158円45銭です。3本目の陽線の終値が158円45銭より上なら、明けの明星です。
上下を逆にした形が三川宵の明星で、上げ止まりの形と見ます。

三空(踏み上げ・叩き込み)
空とは、窓のことです。窓とは、前のローソク足と次のローソク足の間に、すき間が開くことです。
- 三空踏み上げは、上に3回続けて窓が開いた形です。一般的には買われすぎと考えられていて、このインジケーターでは売りの形として表示します。
- 三空叩き込みは、下に3回続けて窓が開いた形で、売られすぎとして、買いの形として表示します。
初期設定では、実体どうしが重ならないときを、窓として数えます。

三兵(赤三兵・三羽烏)
赤三兵は、陽線が3本続いて、終値が1本ずつ高くなっていく形です。たとえば、終値が158円00銭、158円20銭、158円40銭と、続けて上がっていく形です。一般的には、上昇の勢いがある形と見ます。
陰線が3本続いて、終値が1本ずつ安くなっていく形は、三羽烏、または黒三兵と呼ばれます。
初期設定では、それぞれの始値が、前のローソク足の実体の中にあることも条件です。

三法(上げ三法・下げ三法)
上げ三法は、大陽線のあと、小さいローソク足が何本かもみ合い、また大陽線が出て、1本目の大陽線の高値を上に抜けた形です。間の小さいローソク足は、1本目の大陽線の高値と安値の範囲に収まっている、という条件です。
一般的には、上昇の途中のひと休みのあと、また上昇が続く形と見ます。上下を逆にした形が、下げ三法です。

包み足とはらみ足
包み足
陽の包み足は、前の陰線の実体を、次の陽線の実体が包み込んだ形です。たとえば、前の陰線が158円30銭から158円10銭まで下げたとします。次の陽線が158円05銭から始まって158円40銭で終わると、陽の包み足です。一般的には、下げから上げに変わる形と見ます。
反対に、前の陽線を陰線が包むと、陰の包み足です。

はらみ足
陰のはらみ足は、大陰線の実体の中に、次の小さいローソク足が収まった形です。下げの勢いが止まった形と見て、このインジケーターでは買いの形として表示します。大陽線の中に収まる陽のはらみ足は、売りの形として表示します。

MT4とMT5の両方に対応
酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
買いの形と売りの形
形が見つかったローソク足に、矢印と形の名前が表示されます。
- 買いの形は青で、ローソク足の下に、上向きの矢印と名前が出ます。
- 売りの形はオレンジ色で、ローソク足の上に、下向きの矢印と名前が出ます。
矢印や名前にマウスを合わせると、その形の説明が表示されます。

名前が重なるとき
1本のローソク足で、同じ向きの形がいくつか見つかったときは、名前が重ならないように、ずらして表示します。

ネックライン
三尊天井と逆三尊には、金色の破線でネックラインも描かれます。ネックラインは、肩と頭の間の安値(逆三尊では高値)の位置から、印が付いたローソク足まで引かれます。
一度出た印は消えない
形は、確定したローソク足だけで判定するので、一度出た印が、あとから消えたり動いたりしません。
成績の表
チャートの左上の表の一番上には、「酒田五法 検出の成績」と書かれています。これは、過去のローソク足で、それぞれの形が出たあとに、値動きがどうなったかを数えた集計です。
- 左の列は、形の名前です。上向きの三角が付いた青い文字が買いの形、下向きの三角が付いたオレンジ色の文字が売りの形です。
- 回数の列は、過去1000本の中で、その形が見つかった数です。
- 向きどおりの列は、形が出たローソク足から10本後の終値が、形の向きに動いていた割合です。買いの形なら10本後の終値が高かった割合、売りの形なら10本後の終値が安かった割合です。カッコの中は、実際に数えた回数です。形が出てから、まだ10本たっていないものは、数に入っていません。
- 平均の動きの列は、10本後の終値までの動きを、形の向きをプラスとして平均したpipsです。プラスは緑、マイナスは赤で表示されます。
表の右上のボタンを押すと、表をたたんで小さくできます。
この表は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。回数が少ない形は、数字が大きくぶれやすいことにも注意してください。

通知の機能
確定したローソク足で新しく形ができたときに、形の名前と、買いか売りかが通知されます。インジケーターを入れた直後には、過去の形の通知は鳴りません。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップだけがオンです。
酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Sakata.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_Sakata.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_Sakata」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Sakata_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_Sakata.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_Sakata」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| 調べるローソク足の本数 | 1000 | 形を探す本数です。成績の表も、この本数の中で数えます。 |
| 大きさの基準にするATRの期間 | 14 | 大陽線・大陰線・コマを判定するときのATRの期間です。 |
| 大陽線・大陰線とみなす実体の大きさ | 0.8 | 実体がATRのこの倍数以上なら、大陽線・大陰線とみなします。 |
| コマとみなす実体の大きさ | 0.3 | 実体がATRのこの倍数以下なら、コマとみなします。 |
| 検出する形(三山・三川・三空・三兵・三法・包み足・はらみ足) | すべてtrue | 7つの種類ごとに、オンとオフを選べます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 三山: 高値・安値とみなす左右の本数 | 5 | 左右この本数より高い高値(安い安値)を、高値(安値)として数えます。 |
| 三山: 3つの高値(安値)が収まる最大の本数 | 120 | 3つの高値(安値)が、この本数以内に収まっているときだけ候補にします。 |
| 三山: 両肩の高さの差の上限 | 0.5 | 両肩の高さの差が、ATRのこの倍数以内のときだけ候補にします。 |
| 三山: ネックライン割れを待つ最大の本数 | 30 | 3つ目の高値(安値)の後、この本数の間にネックラインを抜けなければ、印を付けません。 |
| 三山: ネックラインを描く | true | 金色の破線のネックラインを描きます。 |
| 三空: 窓の判定 | 実体どうしが重ならない | 「高値・安値が重ならない」にすると、ヒゲも含めてすき間が開いたときだけを窓として数えます。 |
| 三兵: 続く本数 | 3 | 2から5の間で変えられます。 |
| 三兵: 始値が前の足の実体の中 | true | falseにすると、始値の条件を外します。 |
| 三法: 間の小さい足の最大本数 | 3 | 1から5の間で変えられます。 |

過熱フィルター
過熱フィルターは、反転の形を、行き過ぎたところで出たものだけに絞る機能で、初期設定ではオフになっています。
- RSIは、相対力指数の略で、買われすぎと売られすぎを、0から100の数字で表す指標です。RSIでの絞り込みをオンにすると、買いの形は売られすぎの30以下、売りの形は買われすぎの70以上のときだけ出ます。
- ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に、値動きのばらつきから計算した線を引く指標です。ばらつきの大きさは、標準偏差、つまりシグマで表します。オンにすると、買いの形はマイナス2シグマ、売りの形はプラス2シグマに触れたときだけ出ます。
- ADXは、トレンドの強さを表す指標です。三兵のADXでの絞り込みをオンにすると、ADXが20以上のときだけ三兵を表示します。
| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| RSIで絞る・RSIの期間・買われすぎ・売られすぎ | false・14・70・30 | trueにすると、買いの形は売られすぎ、売りの形は買われすぎのときだけ出ます。 |
| ボリンジャーで絞る・期間・σ | false・20・2.0 | trueにすると、買いの形はマイナス側、売りの形はプラス側の線に触れたときだけ出ます。 |
| フィルターを見る直近の本数 | 3 | 形ができたローソク足を含めて、直近この本数の中で条件を満たしていれば出します。 |
| 三兵・三法にも過熱フィルターを使う | false | trueにすると、三兵と三法にもRSI・ボリンジャーの絞り込みを使います。 |
| 三兵をADXで絞る・ADXの期間・この値以上の時だけ | false・14・20 | trueにすると、ADXがこの値以上のときだけ三兵を表示します。 |
| +DIと-DIの向きも合わせる | true | ADXで絞るとき、赤三兵は+DIが-DIより上、三羽烏は-DIが+DIより上のときだけ表示します。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 形の名前のラベルを表示・矢印を表示・ラベルの文字サイズ | true・true・8 | 名前だけ、矢印だけの表示にもできます。 |
| 買いの形の色・売りの形の色・ネックラインの色 | DodgerBlue・OrangeRed・Goldenrod | それぞれの色を変えられます。 |
| 成績の表を表示 | true | falseにすると、成績の表を出しません。 |
| 成績: 何本後の値動きで数えるか | 10 | 形が出たローソク足から、何本後の終値で数えるかです。 |
| 成績の表の位置(左から・上から) | 10・20 | 表の位置をピクセルで指定します。 |
| ポップアップ・音 | true・false | 音を鳴らすときは、音をtrueにします。音のファイルも変えられます(初期設定はalert.wav)。 |
| メール・プッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- ローソク足の形は、相場の流れを読み取るための見方の1つで、形が出た方向に動くとは限りません。
- 特に包み足やはらみ足は、2本のローソク足でできる形なので、チャートの上にたくさん表示されます。
- 成績の表は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。回数が少ない形は、数字が大きくぶれやすいことにも注意してください。
- 三尊天井と逆三尊は、ネックラインを抜けたローソク足で印が付くので、3つ目の高値や安値よりも後に表示されます。
酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出た印が、あとから消えることはありますか?
ありません。形は確定したローソク足だけで判定するので、一度出た印が、あとから消えたり動いたりしません。
Q. 包み足やはらみ足が多すぎるときはどうすればいいですか?
パラメーターの「検出する形」で、包み足やはらみ足をfalseにすると、表示しなくなります。三山、三川、三空、三兵、三法、包み足、はらみ足の7つの種類ごとに、オンとオフを選べます。また、過熱フィルターをオンにすると、反転の形を、行き過ぎたところで出たものだけに絞れます。
Q. 成績の表の数字は何を表していますか?
過去のローソク足で、それぞれの形が出たあとに、値動きがどうなったかを数えた集計です。回数、10本後の終値が形の向きに動いていた割合、10本後までの平均の動き(pips)が表示されます。過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。
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まとめ
今回は、酒田五法の三山・三川・三空・三兵・三法と、包み足・はらみ足の考え方、そして14のローソク足の形を自動で表示する無料の「酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーター」を紹介しました。
酒田五法は、ローソク足が何本か並んだ形から、相場の流れが続きそうか、向きが変わりそうかを読み取る見方です。酒田五法・ローソク足パターン自動検出インジケーターを使えば、形が見つかったローソク足に矢印と名前が表示され、買いの形は青、売りの形はオレンジ色で分けて見られます。
酒田五法のそれぞれの形を、チャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




