価格は、まっすぐ上がったり下がったりせず、上下に波を作りながら動きます。その波の高値と安値の並びから、今が上昇トレンドか下降トレンドかを見る考え方が、ダウ理論のトレンドの定義です。
この記事では、ダウ理論のトレンドの見方と、トレンドの転換の考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、高値と安値の並びから今のトレンドを自動で判定する「ダウ理論・トレンド自動判定インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ダウ理論では、高値と安値が両方とも切り上がっている状態が上昇トレンド、両方とも切り下がっている状態が下降トレンドです。
- 「ダウ理論・トレンド自動判定インジケーター」は、高値と安値を太いジグザグの線でつなぎ、HH・HL・LH・LLのラベルを付けます。
- ジグザグの線と背景を、上昇トレンドは青、下降トレンドは赤で塗り分け、トレンドが変わったローソク足に矢印を出します。
- 転換の判定は、早め(終値で抜けたら)と標準(高値と安値の両方)の2つのモードから選べます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | ダウ理論・トレンド自動判定インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_DowTrend.ex4/MT5版 MAM_DowTrend.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 高値と安値を結ぶジグザグの線、HH・HL・LH・LLのラベル、トレンドの背景色、転換の矢印、直近の高値・安値の点線、今の波の点線、左上のパネル |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(トレンドが転換した時。新しいHH・HL・LH・LLが確定した時も選べます) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターを無料でダウンロードする ▼

ダウ理論とは?
ダウ理論は、100年以上前に、アメリカのチャールズ・ダウが考えた相場の見方です。いくつかの考え方がありますが、FXでよく使われるのは、トレンドの定義です。

高値と安値の並びでトレンドを見る
価格は、まっすぐ上がったり下がったりせず、上下に波を作りながら動きます。波の一番高いところを高値、一番低いところを安値と呼びます。
上昇トレンドとは、高値と安値が両方とも切り上がっている状態です。下降トレンドとは、高値と安値が両方とも切り下がっている状態です。

ドル円の例
たとえば、ドル円が158円50銭で高値を付けて、158円00銭まで下がって安値を付けたとします。そこから158円80銭まで上がれば、前の高値の158円50銭より高いので、高値切り上がりです。
次に158円30銭で止まって上がり始めれば、前の安値の158円00銭より高いので、安値切り上がりです。高値切り上がりと安値切り上がりがそろったので、上昇トレンドと判定します。

HH・HL・LH・LL
英語では、高値切り上がりをHH、安値切り上がりをHLと書きます。HHはハイヤーハイ、HLはハイヤーローの略です。
反対に、高値切り下がりはLH、安値切り下がりはLLと書きます。LHはロウワーハイ、LLはロウワーローの略です。

トレンドの転換
ダウ理論では、はっきりした転換のサインが出るまで、トレンドは続く、と考えられています。
さきほどの上昇トレンドで、価格が直近の安値の158円30銭を下に割ると、安値切り上がりの形が崩れます。一般的には、ここを転換の目安にする、という見方があります。

このインジケーターの高値と安値の決め方
このインジケーターでは、左側の5本と右側の3本のローソク足と比べて、一番高いローソク足を高値、一番安いローソク足を安値とします。
右側の3本が確定するまで待つので、高値と安値は3本遅れて決まりますが、一度決まると、あとから描き直されることはありません。

MT4とMT5の両方に対応
ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
ジグザグの線
決まった高値と安値は、太い線のジグザグでつながれます。ジグザグの線の色は、トレンドの判定です。上昇トレンドのときは青、下降トレンドのときは赤、まだ判定できないときは灰色です。

HH・HL・LH・LLのラベル
ジグザグの高値と安値には、ラベルが付きます。
- 高値切り上がりのところには、青い文字でHH(高値切り上がり)
- 安値切り上がりのところには、青い文字でHL(安値切り上がり)
- 高値切り下がりのところには、赤い文字でLH(高値切り下がり)
- 安値切り下がりのところには、赤い文字でLL(安値切り下がり)

背景の色
背景も、トレンドの判定で塗り分けられます。上昇トレンドの間は濃い青、下降トレンドの間は濃い赤の四角で塗られます。

転換の矢印
トレンドが変わったところには、矢印が出ます。上昇トレンドに変わったときは、ローソク足の下に青い上向きの矢印、下降トレンドに変わったときは、ローソク足の上に赤い下向きの矢印です。

直近の高値・安値の線と今の波
チャートの右側には、横に伸びる点線が2本あります。青い点線は直近の高値、赤い点線は直近の安値です。線の右端には、「直近の高値」「直近の安値」と書かれています。この2本が、トレンドの転換を判定する基準の線です。
最後の高値か安値から、今のローソク足までは、まだ確定していない今の波が、細い点線で描かれます。

左上のパネル
チャートの左上のパネルには、4行の情報が表示されます。
- 1行目は、今のトレンドです。上昇トレンドのときは青い文字で三角の印と「上昇トレンド」、下降トレンドのときは赤い文字で「下降トレンド」と表示されます。
- 2行目は直近の高値、3行目は直近の安値の価格です。かっこの中には、HHやHLなどの種類が出ます。
- 4行目は、転換の判定のしかたです。初期設定では「早め(終値で抜けたら)」です。

転換の判定のしかた(早め・標準)
このインジケーターには、転換の判定のしかたが2つあります。
早めのモード(初期設定)
上昇トレンドのときに、ローソク足の終値が直近の安値を下に抜けたら、下降トレンドに転換と判定します。下降トレンドのときに、終値が直近の高値を上に抜けたら、上昇トレンドに転換と判定します。
標準のモード
高値と安値の両方が切り下がって初めて、下降トレンドと判定します。上昇も同じで、高値と安値の両方が切り上がって初めて上昇トレンドです。
2つのモードの違い
早めのモードは転換を早くとらえられる代わりに、判定が変わる回数が多くなります。標準のモードは判定が落ち着く代わりに、転換をとらえるのが遅くなります。
どちらのモードでも、高値切り上がりと安値切り上がりがそろえば上昇、高値切り下がりと安値切り下がりがそろえば下降です。
通知の機能
通知は、トレンドが転換したときに届きます。上昇トレンドに転換か、下降トレンドに転換かと、そのときの終値が書かれています。パラメーターでオンにすると、新しいHHやHLなどが確定したときにも、通知を受け取れます。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンです。
ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「DowTrend.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_DowTrend.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_DowTrend」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「DowTrend_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_DowTrend.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_DowTrend」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| 高値・安値の判定:左側の本数・右側の本数 | 5・3 | 本数を増やすと、大きな波だけを拾うようになります。右側の本数を増やすほど、高値と安値が決まるのは遅くなります。 |
| トレンド転換の判定 | 早め | 早め(直近の安値・高値を終値で抜けたら転換)と、標準(高値と安値の両方が切り下がり・切り上がりしたら転換)から選べます。 |
| 計算する本数 | 2000 | 直近から何本のローソク足で計算するかです。 |
| 上昇トレンド・下降トレンド・判定前の色 | DodgerBlue・Red・Gray | ジグザグの線やラベルなどの色です。 |
| ジグザグの線を表示・線の太さ | true・2 | ジグザグの線を消すこともできます。 |
| 確定前の今の波を点線で表示 | true | 最後の高値か安値から、今のローソク足までの細い点線です。 |
| トレンドの背景を色塗り・上昇/下降トレンドの背景色 | true・濃い青・濃い赤 | 背景の塗りを消したり、色を変えたりできます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| HH/HL/LH/LL のラベルを表示 | true | ラベルを消すこともできます。 |
| ラベルに日本語を付ける | true | falseにすると、「HH」などの略称だけになります。 |
| 直近の高値・安値の水平線を表示 | true | 転換の基準になる2本の点線です。 |
| 転換の矢印を表示・矢印の大きさ | true・2 | 矢印を出さないこともできます。 |
| 文字サイズ | 8 | ラベルとパネルの文字の大きさです。 |
| 左上に今のトレンドを表示・左からの位置・上からの位置 | true・10・25 | パネルの位置はピクセルで指定します。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| トレンド転換を通知 | true | トレンドが転換したときにお知らせします。 |
| 新しい高値・安値(HH/HL/LH/LL)の確定も通知 | false | trueにすると、新しい高値・安値が確定したときにもお知らせします。 |
| ポップアップ・音 | true・true | いらないときはfalseにします。音ファイルは初期設定で alert.wav です。 |
| メール・プッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- 高値と安値は、右側のローソク足が確定してから決まるので、実際の高値や安値から、少し遅れて表示されます。
- 今の波の点線だけは目安なので、新しいローソク足ができるたびに引き直されます。
- もみ合いの相場では、早めのモードの判定が何度も入れ替わり、矢印が続けて出ることがあります。
- トレンドの判定が出ても、その方向に動き続けるとは限りません。
ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 高値と安値が、あとから描き直されることはありますか?
ありません。高値と安値は右側の3本のローソク足が確定するまで待って決めるので、3本遅れて決まりますが、一度決まるとあとから描き直されることはありません。ただし、まだ確定していない今の波の点線は、新しいローソク足ができるたびに引き直されます。
Q. 早めのモードと標準のモードは、どう違いますか?
早めのモードは、終値が直近の安値(下降のときは高値)を抜けたら転換と判定します。標準のモードは、高値と安値の両方が切り下がって(上昇のときは切り上がって)初めて転換と判定します。早めのモードは転換を早くとらえられる代わりに判定が変わる回数が多くなり、標準のモードは判定が落ち着く代わりに転換をとらえるのが遅くなります。
Q. 通知を止めたいときはどうすればいいですか?
初期設定では、トレンドが転換したときに、ポップアップと音でお知らせします。いらないときは、パラメーターの「ポップアップで通知」と「音を鳴らす」をfalseにしてください。
ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、ダウ理論のトレンドの定義と転換の考え方と、高値と安値の並びから今のトレンドを自動で判定する無料の「ダウ理論・トレンド自動判定インジケーター」を紹介しました。
ダウ理論では、高値と安値が両方とも切り上がっている状態が上昇トレンド、両方とも切り下がっている状態が下降トレンドです。ダウ理論・トレンド自動判定インジケーターを使えば、高値と安値がジグザグの線でつながれ、HH・HL・LH・LLのラベルと、トレンドの色の背景、転換の矢印がチャートに表示されます。
高値と安値の並びをチャートで確かめながら、ダウ理論を学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




