RSI Fibonacci Flowとは、フィボナッチ・リトレースメントの自動描画とRSIの勢い判定を組み合わせて、反発や反転が起きやすい価格帯を見つけやすくするTradingViewインジケーターです。
フィボナッチは「どこで」反発しやすいかを示してくれますが、実際のトレードでは「いつ」入り、どこで見送るべきかが悩みどころになります。
RSI Fibonacci Flowは、そのタイミング面をRSIの過熱感や勢いで補い、複数の根拠が重なるポイントをスコア化して可視化することで、エントリー候補を絞り込みやすくしています。特に50%〜61.8%付近のいわゆる「ゴールデンゾーン」に価格が入ったとき、RSIが売られ過ぎ寄りの状態になっていれば、反発期待が高まりやすいという考え方を軸に設計されています。
また、直近のスイング高値とスイング安値を自動で検出してフィボナッチを引き直していくため、手作業で起点と終点を選ぶ迷いが減り、環境認識を一定のルールで揃えやすいのも特徴です。
RSI Fibonacci Flowの使い方
まずはチャートにRSI Fibonacci Flowを追加し、直近の値動きに対してフィボナッチラインがどこに引かれているかを確認します。
このインジケーターは、最新のスイングを基準に複数のフィボナッチ水準を描画し、50%と61.8%の間をゴールデンゾーンとして強調表示する設計です。
基本的な見方はシンプルで、上昇トレンドの押し目狙いなら、価格が38.2%〜61.8%あたりへ戻ってくるのを待ち、同時にRSIが売られ過ぎ方向へ傾いているかをチェックします。ここで重要なのは、フィボナッチだけで「反発するはず」と決め打ちしないことです。RSI Fibonacci FlowではRSIの状態やダイバージェンス、勢いの強さなどを合わせて評価し、複数条件が重なったときにBUYやSELLのラベルを出すため、サインが出ているかどうかを判断材料にできます。
エントリーの考え方としては、ダッシュボードの評価が弱いときは見送り、スコアが高い状態でシグナルが点灯した場面を優先するのが分かりやすい使い方です。利確目標についても、単に直近高値や安値を見るだけでなく、拡張水準として127.2%と161.8%が提示されるため、伸びたときの到達目安をイメージしやすくなります。
例えばトレンドが継続しやすい局面ではTP1を手堅い利確目標、さらに伸びる想定ならTP2までを視野に入れ、分割利確の計画を立てる使い方が向いています。
また、価格帯の表示として「ゴールデンゾーン」「38.2%〜50%」など現在地が分かるため、押し目が浅いのか深いのかを一目で把握し、無理な飛び乗りを減らす目的にも使えます。
注意点としては、RSIは強いトレンド中に買われ過ぎや売られ過ぎに張り付くことがあるため、サインが出たからといって必ず反転するわけではありません。相場がレンジなのかトレンドなのか、直近の高値安値更新が続いているのかなど、最低限の環境認識とセットで使うのが現実的です。
RSI Fibonacci Flowのパラメーター設定

RSI Fibonacci Flowは、フィボナッチの引き方に関わる設定、RSIの判定に関わる設定、表示やシグナル周りの設定がまとまっているため、目的に合わせて調整すると扱いやすくなります。まずフィボナッチの精度に影響するのがピボット検出系の設定です。Pivot Depthはスイング認識の感度を決める値で、数値を大きくすると重要な波だけを拾いやすくなる一方、切り替わりが遅くなりがちです。
逆に小さくすると短い波まで拾うため反応は早いですが、フィボナッチの引き直しが増え、ノイズが気になることがあります。時間足が大きいほどPivot Depthは大きめ、小さい足ほど小さめが扱いやすい傾向がありますが、最終的には対象銘柄の値動きに合わせて微調整するのが確実です。
RSI設定ではRSI Length、Overbought、Oversoldが中心で、一般的な14・70・30の組み合わせが基準になります。ただし短期足で反応を早くしたい場合はRSI Lengthを短めにし、ダマシが増えると感じるなら長めにして滑らかにするなど、時間足と相性で決めると失敗しにくいです。
表示系ではフィボナッチラインやラベル、ゴールデンゾーンのハイライト、ラインの太さ、ラインを右側へ延長するかどうかなどが切り替えられます。チャートがごちゃつく場合はラベルを減らし、ラインだけを残すと見やすさが上がります。
シグナル系ではBUY/SELL表示の有無や、コンフルエンス分析を表示するかどうかを選べるため、裁量で判断したい人はシグナルを控えめにし、判断を速くしたい人は表示を増やすという使い分けが可能です。
ダッシュボードは情報量が多いので、常に表示するのが邪魔なら非表示にするか、配置を角に寄せてチャートの主役をローソク足に戻すとストレスが減ります。このインジケーターの強みは、フィボナッチの価格帯とRSIの状態を同じ画面で整理し、複数の根拠をスコアとしてまとめてくれる点にあります。そのため、設定はやみくもにいじるより、まずは初期値で慣れ、時間足と銘柄に合わせてPivot DepthとRSI Lengthから順に調整していくのが、最も再現性が高い進め方になります。




