チャートを見ていると、似たような形が何度も出てくることがあります。その中でも、よく知られている形に名前を付けたものをチャートパターンといいます。三尊やダブルトップ、三角持ち合いなどが代表的な形です。
この記事では、チャートパターンとネックライン割れの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、三尊やダブルトップなどのチャートパターンを自動で見つける「チャートパターン検出インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- チャートパターンは、よく知られている形に名前を付けたものです。大きく分けると、天井の形・底の形・三角形の形があります。
- 「チャートパターン検出インジケーター」は、三尊・逆三尊・ダブルトップ・ダブルボトム・トリプルトップ・トリプルボトム・上昇三角形・下降三角形・対称三角形・上昇ウェッジ・下降ウェッジの11種類を見つけます。
- ネックラインを黄色の線で表示し、終値でネックラインを割ったローソク足に矢印、割れた後の目標の目安を緑の破線で表示します。
- 初期設定では、確定したスイングだけを使うので、一度出たパターンが描き直されることはありません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | チャートパターン検出インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_ChartPattern.ex4/MT5版 MAM_ChartPattern.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 見つけるパターン | 三尊・逆三尊・ダブルトップ・ダブルボトム・トリプルトップ・トリプルボトム・上昇三角形・下降三角形・対称三角形・上昇ウェッジ・下降ウェッジの11種類 |
| 表示するもの | パターンの線(天井の形は赤・底の形は青・三角形とウェッジは紫)、ネックライン(黄色)、パターンの名前と状態、ネックライン割れの矢印、目標の線(緑の破線)、左上の検出数 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(ネックライン割れ、三角形とウェッジの線を抜けた時。パターンができた時も選べる) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
チャートパターン検出インジケーターを無料でダウンロードする ▼

チャートパターンとは?
チャートパターンとは、チャートに何度も出てくる似たような形のうち、よく知られている形に名前を付けたものです。大きく分けると、上昇が止まって下がり始める時に出やすいとされる天井の形と、下落が止まって上がり始める時に出やすいとされる底の形と、価格の幅がだんだん狭くなっていく三角形の形があります。

見つけるパターンは11種類
このインジケーターでは、三尊、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトム、トリプルトップ、トリプルボトム、上昇三角形、下降三角形、対称三角形、上昇ウェッジ、下降ウェッジの11種類を見つけます。ここからは、1つずつ見ていきます。

ダブルトップとダブルボトム
ダブルトップ
ダブルトップは、同じくらいの高さの高値が2回できる形です。アルファベットのMのような形になります。2つの高値の間にある安値に引いた水平線を、ネックラインといいます。一般的には、終値がネックラインを下に割ると、下方向に動きやすいという見方をします。

例:ダブルトップの判定
具体的な数字で見てみます。1つ目の高値が158円50銭、間の安値が158円ちょうど、2つ目の高値が158円46銭だったとします。ネックラインは158円ちょうどです。パターンの高さは、高値の158円50銭からネックラインまでの50銭です。
このインジケーターでは、2つの高値の差が、パターンの高さの20パーセント以内なら、そろっているとみなします。50銭の20パーセントは10銭で、2つの高値の差は4銭なので、ダブルトップになります。

ネックライン割れと、目標の目安
終値が158円ちょうどを下に割ると、ネックライン割れになります。割れたあとの目標の目安は、ネックラインから、パターンの高さの分だけ下の価格です。この例では、158円から50銭下の、157円50銭になります。

ダブルボトム
ダブルボトムは、ダブルトップの反対で、同じくらいの安値が2回できる、Wのような形です。間の高値がネックラインになり、終値がネックラインを上に抜けると、ネックライン割れになります。

トリプルトップとトリプルボトム
トリプルトップは、同じくらいの高さの高値が3回できる形です。ネックラインは、間にある2つの安値のうち、低い方に引いた水平線です。トリプルボトムは、この反対で、同じくらいの安値が3回できる形です。

三尊(ヘッドアンドショルダー)と逆三尊
三尊は、3つの高値のうち、真ん中が一番高い形です。英語では、ヘッドアンドショルダーといい、真ん中を頭、左右を左肩・右肩と呼びます。ネックラインは、頭の左右にある2つの安値を結んだ線です。2つの安値の高さが違うときは、ネックラインは斜めになります。

例:三尊の判定
たとえば、左肩が158円40銭、次の安値が157円90銭、頭が158円70銭、次の安値も157円90銭、右肩が158円36銭だったとします。ネックラインは157円90銭で、パターンの高さは、頭からネックラインまでの80銭です。左右の肩の高さがそろっているので、三尊になります。
終値が157円90銭を下に割ると、ネックライン割れで、目標の目安は、80銭下の157円10銭になります。

逆三尊
逆三尊は、三尊の反対で、3つの安値のうち、真ん中が一番安い、底の形です。
三角持ち合いとウェッジ
三角持ち合い
高値がだんだん下がり、安値がだんだん上がって、価格の幅が狭くなっていく形を、三角持ち合いといいます。このインジケーターでは、高値どうしを結んだ上の線と、安値どうしを結んだ下の線を引き、線の傾きで種類を分けています。

三角形とウェッジの5種類
- 上昇三角形:上の線が水平で、下の線が右上がり
- 下降三角形:上の線が右下がりで、下の線が水平
- 対称三角形:上の線が右下がり、下の線が右上がりで、両方から狭くなる
- 上昇ウェッジ:2本の線が両方とも右上がりで、幅が狭くなっていく
- 下降ウェッジ:2本の線が両方とも右下がりで、幅が狭くなっていく
一般的には、上昇三角形は上に、下降三角形は下に抜けやすく、上昇ウェッジは下に、下降ウェッジは上に抜けやすい、と言われています。対称三角形は、どちらにも抜けることがある形です。ただし、このインジケーターでは、三角形とウェッジは、どの種類でも、上下どちらに抜けたかを両方とも判定します。

形の見つけ方
このインジケーターは、左右それぞれ5本のローソク足よりも高い高値と、安い安値を探して、点の候補にします。さらに、ATRを使って、小さすぎる波は使わないようにしています。ATRは、アベレージ・トゥルー・レンジの略で、ローソク足1本が、平均してどれくらい動くかを表す値です。
初期設定では、ATRの1倍より小さい波は、波として数えません。また、パターンの高さが、ATRの1.5倍より小さい形も使いません。そして、高値と安値が交互に並んだ点から、ここまでに説明した形に合うものを探します。

MT4とMT5の両方に対応
チャートパターン検出インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
ここからは、ドル円の1時間足に入れた画面で見ていきます。
左上の表示
左上には、「チャートパターン検出(確定スイングのみ)」と表示され、その横に、画面に表示しているパターンの数と、ネックライン割れを待っているパターンの数が出ています。

パターンの線と色
見つかったパターンは、高値と安値の点を結んだ線で表示されます。ダブルトップや三尊などの天井の形は赤の線、ダブルボトムや逆三尊などの底の形は青の線、三角形とウェッジは紫の線です。
ダブルとトリプルの高値や安値には、1、2、3の番号が出ます。三尊と逆三尊には、左肩、頭、右肩の文字が出ます。黄色の水平な線や斜めの線が、ネックラインです。


パターンの名前と状態
パターンの一番外側の点には、パターンの名前と、今の状態が表示されます。たとえば、「ダブルトップ ネックライン割れ」のように表示されます。まだ割れていない時は「ネックライン割れ待ち」、三角形とウェッジでは「抜け待ち」や「上に抜けた」「下に抜けた」と表示されます。
ネックライン割れの矢印と目標の線
終値でネックラインを割ったローソク足には、矢印が出ます。下に割った時は、ローソク足の上に赤の下向き矢印、上に抜けた時は、ローソク足の下に青の上向き矢印です。
矢印のところから右へ伸びる緑の破線が、目標の線です。線の右端に、目標と価格が表示されます。目標は、割れた位置から、パターンの高さの分だけ動いた価格です。三角形とウェッジでは、抜けた線の位置から、最初の上の線と下の線の幅の分だけ動いた価格です。

画面には、新しいものから10個まで表示されます。
無効と割れず
天井の形で、ネックラインを割る前に、価格が一番高い点を上に越えた時は、形が崩れたとみなして、無効にします。底の形では、一番安い点を下に越えた時です。
また、パターンができてから100本たってもネックラインを割らなかった時は、割れずとして監視を終えます。三角形とウェッジは、2本の線が交わる頂点まで来るか、100本たっても抜けなかった時に、割れずになります。
初期設定では、無効と割れずのパターンは表示しません。パラメーターでオンにすると、灰色で表示されます。
点の確定について
初期設定では、「確定したスイングだけ使う」というモードになっています。スイングとは、波の高値と安値のことです。最後の点は、そこから反対方向に、ATRの1倍以上動いた時点で確定します。確定した点は、あとから動かないので、一度出たパターンが描き直されることはありません。
パラメーターで「作りかけの最後の波も使う」に変えると、まだ確定していない波も点として使います。早く表示されますが、価格が動くと点の位置が変わるので、パターンが描き直されたり、消えたりします。確定していないパターンは、線が細い破線になり、名前の後ろに「未確定」と表示されます。
通知の機能
通知は、終値でネックラインを割った時と、三角形やウェッジの線を、終値で上か下に抜けた時に届きます。通知には、目標の価格も入ります。パラメーターでオンにすると、パターンができた時にも通知できます。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンで、メールとプッシュ通知はオフになっています。インジケーターを入れた時に、過去のパターンで通知が鳴ることはありません。

チャートパターン検出インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「ChartPattern.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_ChartPattern.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_ChartPattern」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「ChartPattern_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_ChartPattern.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_ChartPattern」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。



| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じチャートに設定違いで2つ入れるときは、別の値にしてください。 |
| スイングの使い方 | 確定したスイングだけ使う | 「作りかけの最後の波も使う」に変えると早く表示されますが、パターンが描き直されたり、消えたりします。 |
| スイングの判定本数(左右それぞれ) | 5 | 左右それぞれ何本のローソク足よりも高い高値・安い安値を、点の候補にするかです。 |
| 波の最小の大きさ(ATRの倍率) | 1.0 | これより小さい波は、波として数えません。0にすると制限なしです。 |
| ATR期間・計算する本数・表示するパターンの数 | 14/3000/10 | 表示するパターンは、新しいものから数えます。 |
| 高値・安値がそろっているとみなす差 | 20(%) | パターンの高さに対する割合です。 |
| 三尊の左右の肩の高さの差の上限 | 30(%) | パターンの高さに対する割合です。 |
| パターンの最小の高さ(ATRの倍率) | 1.5 | 高さがこれより小さい形は使いません。 |
| 三角持ち合いで水平とみなす傾き | 15(%) | パターンの高さに対する割合です。 |
| ネックライン割れを待つ最大本数 | 100 | この本数たっても割れなかったパターンは「割れず」になります。 |
| 検出するパターン(三尊・逆三尊/ダブル/トリプル/三角持ち合い/ウェッジ) | すべてtrue | それぞれ、オンとオフを選べます。 |
| 目標値を表示・無効と割れずのパターンも表示・左上に検出数を表示 | true/false/true | 無効と割れずのパターンは、オンにすると灰色で表示されます。 |
| 線の色・線の太さ・文字の大きさ | 天井 赤・底 青・三角形とウェッジ 紫・ネックライン Gold・目標 LimeGreen/太さ2/大きさ8 | それぞれ変えられます。 |
| ネックライン割れで通知・パターンができた時も通知 | true/false | 三角形とウェッジは、上下の線を抜けた時に通知します。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | true/true/false/false | メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- チャートパターンは、過去によく見られた形に名前を付けたもので、その形のあとに、必ず同じ方向へ動くわけではありません。
- ネックラインを割っても、すぐに戻ってくることもあります。
- 目標の線は、パターンの高さから計算した目安で、その価格まで動くことを示すものではありません。
- 「作りかけの最後の波も使う」モードでは、パターンが描き直されることがあります。
- チャートの時間足や、判定の設定によって、見つかるパターンは変わります。
チャートパターン検出インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. どんなチャートパターンを見つけられますか?
三尊、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトム、トリプルトップ、トリプルボトム、上昇三角形、下降三角形、対称三角形、上昇ウェッジ、下降ウェッジの11種類です。パラメーターで、種類ごとにオンとオフを選べます。
Q. 一度出たパターンが描き直されることはありますか?
初期設定の「確定したスイングだけ使う」モードでは、確定した点はあとから動かないので、一度出たパターンが描き直されることはありません。「作りかけの最後の波も使う」に変えると、パターンが描き直されたり、消えたりすることがあります。
Q. 目標の線はどうやって決めていますか?
割れた位置から、パターンの高さの分だけ動いた価格です。三角形とウェッジでは、抜けた線の位置から、最初の上の線と下の線の幅の分だけ動いた価格です。パターンの高さから計算した目安で、その価格まで動くことを示すものではありません。
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まとめ
今回は、チャートパターンとネックライン割れの考え方と、11種類のチャートパターンを自動で見つける無料の「チャートパターン検出インジケーター」を紹介しました。
チャートパターンは、よく知られている形に名前を付けたもので、天井の形・底の形・三角形の形があります。チャートパターン検出インジケーターを使えば、決まったルールでパターンが見つかり、ネックラインと目標の目安、ネックライン割れの矢印と通知を確認できます。
チャートパターンをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。



