FXでは、「ゴトー日は朝に円安になりやすい」のように、はっきりした理由は説明できないけれど、よく起きると言われている値動きのくせがあります。これを、アノマリーと呼びます。
この記事では、アノマリーとシーズナリティの考え方と、曜日や月ごとの値動きを数字で確かめる方法を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、過去のローソク足を曜日・月・日付ごとに分けて表にまとめる「曜日・月別アノマリー統計インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- アノマリーは、はっきりした理由は説明できないけれど、よく起きると言われている値動きのくせです。シーズナリティは、曜日や月、日付ごとに値動きに傾向があるかを見る考え方です。
- 「曜日・月別アノマリー統計インジケーター」は、過去のローソク足を曜日や月ごとに分けて、平均値幅・上昇率・平均の動き・上げと下げの日数・集計した日数を表にまとめます。
- 表は「曜日別」「月別」「日付別」「月×曜日」の4つを、ボタンで切り替えられます。日付別では、月初・月末の営業日やゴトー日も集計します。
- 表の数字は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 曜日・月別アノマリー統計インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_Seasonality.ex4/MT5版 MAM_Seasonality.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | チャートの左上に、曜日別・月別・日付別・月×曜日(ヒートマップ)の集計表。今日の日付と、今日と同じ曜日の上昇率・平均値幅 |
| 通知 | ありません |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
曜日・月別アノマリー統計インジケーターを無料でダウンロードする ▼

アノマリーとシーズナリティとは?
アノマリーとは
アノマリーとは、はっきりした理由は説明できないけれど、よく起きると言われている値動きのくせのことです。たとえば、ドル円では、5日や10日などのゴトー日に、朝の時間帯に円安になりやすい、と言われることがあります。

シーズナリティとは
シーズナリティは、季節性という意味です。曜日や月、日付のようなカレンダーの区切りごとに、値動きに傾向があるかどうかを見る考え方です。
ただし、こうした傾向は、言われているだけで、実際のデータで確かめないとわかりません。

過去のローソク足を曜日や月ごとに集計する
そこで、このインジケーターでは、過去のローソク足を曜日や月ごとに分けて、数字で集計します。初期設定では、過去500日分の日足を使います。およそ2年分のデータです。

集計する数字の意味
1つ目:平均値幅
平均値幅は、1日の高値と安値の差を、平均したものです。たとえば、ある曜日の3日分の値幅が、100pips、80pips、120pipsだったとします。3つを足すと300pipsで、3で割ると100pipsです。これが、その曜日の平均値幅です。
平均値幅が大きい区分は、1日の中でよく動いた区分、ということです。

2つ目:上昇率
上昇率は、陽線で終わった日の割合のことです。陽線とは、終値が始値より高いローソク足です。たとえば、10日のうち、6日が陽線、4日が陰線なら、上昇率は60%です。始値と終値が同じ日は、数に入れません。

3つ目:平均の動き
平均の動きは、始値から終値まで、どれだけ動いたかの平均です。上がった日はプラス、下がった日はマイナスで数えます。たとえば、3日分の動きが、プラス20pips、マイナス10pips、プラス5pipsなら、合計はプラス15pipsで、3で割ってプラス5pipsです。

4つ目・5つ目:上げと下げの日数、集計した日数
4つ目の上げと下げの日数は、陽線の日数と陰線の日数を並べたものです。5つ目は、集計した日数です。
日数が少ない区分は、1日の大きな値動きで数字が大きく変わるので、数字がぶれやすくなります。

1日の区切り方
初期設定では、MT4のサーバー時間の日足をそのまま使います。サーバー時間とは、使っているFX会社のサーバーの時計のことです。パラメーターで切り替えると、日本時間の朝7時で区切った1日で集計することもできます。

MT4とMT5の両方に対応
曜日・月別アノマリー統計インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
表のタイトルとボタン
チャートの左上に、表が表示されます。一番上には、「MAM 曜日・月のシーズナリティ統計」と書かれています。右上の横棒のボタンを押すと、表をたためます。もう一度押すと、表が開きます。バツのボタンを押すと、このインジケーターがチャートから削除されます。

今日の情報と4つのボタン
タイトルの下の緑色の帯には、今日の情報が出ます。
- 1行目は、今日の日付と曜日です。今日が月初や月末の営業日、ゴトー日のときは、そのことも表示されます。その後ろには、今日と同じ曜日の上昇率と平均値幅が表示されます。
- 2行目は、集計した日数と、いつからいつまでのデータかです。最後に、1日の区切り方が書かれています。
その下には、曜日別、月別、日付別、月×曜日の4つのボタンが並んでいます。押したボタンの表に切り替わります。選んでいるボタンは、明るい緑色になります。

曜日別の表
表の列は、左から、区分、平均値幅、上昇率、平均の動き、上げと下げ、日数です。
- 平均値幅の列には、数字の横に横棒があります。横棒が長いほど、平均値幅が大きい曜日です。棒の色は、表の中で値幅が小さい区分ほど青、大きい区分ほどオレンジに近くなります。
- 上昇率のマスは、色で塗られています。50%より上なら緑、50%より下なら赤で、50%から離れるほど色が濃くなります。
- 平均の動きは、プラスなら緑の文字、マイナスなら赤の文字です。

今日と同じ曜日の行には、左に矢印が付き、行の色が変わります。
使っているFX会社によっては、日曜日にもローソク足があるので、日曜日の行が表示されることがあります。日曜日の行は、日数が少ないことが多いので、数字の見方に注意してください。

表のマスにマウスを合わせると、その区分の詳しい数字が表示されます。日数、平均値幅、上昇率、平均の動きのほかに、最大の上げと最大の下げも表示されます。最大の上げとは、その区分の中で、始値から終値まで一番上がった日の値です。
※画面の表の数字は、過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。
月別の表
「月別」のボタンを押すと、1月から12月までの行が並びます。列は曜日別の表と同じです。今の月の行には、矢印が付きます。
日付別の表
「日付別」のボタンを押すと、日付の種類ごとに、6つの行が並びます。
- 月初の営業日:その月で最初の平日です。
- 月末の営業日:その月で最後の平日です。
- ゴトー日:5日、10日、15日、20日、25日と月末の日です。土曜日や日曜日に当たるときは、前の金曜日をゴトー日として数えます。祝日は考えていません。
- ゴトー日以外の日
- 月の前半(1日から15日まで)
- 月の後半(16日以降)
その下には、1日から31日までの日付ごとのマスが2段で並びます。マスには、日付と上昇率が表示され、色の付け方は上昇率の列と同じです。今日の日付のマスは、枠の色が変わります。
月×曜日の表(ヒートマップ)
「月×曜日」のボタンを押すと、縦に1月から12月、横に月曜日から金曜日が並ぶ表になります。たとえば、3月の月曜日だけを集めた上昇率が、1つのマスに表示されます。かっこの中の数字は、そのマスの日数です。
このように、数字の大きさを色の濃さで表した表を、ヒートマップといいます。色が濃いマスほど、上昇率が50%から離れている区分です。1つのマスに入る日数は少なくなるので、数字がぶれやすい点に注意してください。
表の下の帯と色の切り替え
表の一番下の帯には、「過去のデータの集計です」と書かれています。右下の丸いボタンを押すと、表の色が黒い背景と白い背景で切り替わります。表の数字は、日足が新しくなったときに自動で集計し直されます。

通知の機能
このインジケーターには、通知の機能はありません。チャートの表で数字を確かめて使います。
曜日・月別アノマリー統計インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Seasonality.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_Seasonality.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_Seasonality」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Seasonality_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_Seasonality.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_Seasonality」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 集計する日数(日足の本数) | 500 | 何日分の過去のデータを集計するかです。 |
| 1日の区切り方(曜日・日付の基準) | サーバー時間の日足 | サーバー時間の日足か、日本時間で区切った1日かを選べます。 |
| 日本時間で区切る時の1日の始まり(時) | 7 | 日本時間で区切るときの、1日の始まりの時刻です。 |
| 値幅の単位 | pips | pips・価格・終値に対する%から選べます。 |
| 最低の日数(足りない区分は色を付けない) | 5 | 日数がこれより少ない区分は、色を付けません。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 日本時間との差の決め方 | 自動 | 自動では、パソコンの時計とサーバー時間の差から計算します。手動にすると、下の時差を使います。 |
| 手動の時:サーバー時間と日本時間の差(冬時間・夏時間) | 7・6 | 手動にしたときに使う時差です。 |
| サーバーが夏時間を使う | true | 米国式(3月第2日曜から11月第1日曜)の夏時間を使うサーバーかどうかです。 |
| ID | 1 | 同じインジケーターを複数入れるときは、別の値にします。 |
| 最初に開く表 | 曜日別 | 曜日別・月別・日付別・月×曜日のヒートマップから選べます。表の上のボタンでも切り替えられます。 |
| ヒートマップと日付の色に使う値 | 上昇率 | 上昇率・平均値幅・平均の動きから選べます。 |
| 表の大きさ・色 | 標準・ダーク | 大きさは小さい・標準・大きいから選べます。色は表の右下のボタンでも切り替えられます。 |
| 左からの位置・上からの位置(ピクセル) | 20・20 | 表を置く位置です。 |
| 値幅が大きい区分の色・小さい区分の色 | オレンジ・青 | 平均値幅の横棒の色です。 |
使うときの注意点
- 表の数字は、過去のローソク足を曜日や月ごとに数えた集計です。将来の結果を示すものではありません。
- 上昇率が高い曜日や月でも、その日に上がるとは限りません。
- 集計する日数を変えると、数字も大きく変わることがあります。
- FX会社によってサーバー時間が違うので、同じ通貨ペアでも、1日の区切りが変わり、数字が変わります。
- 日数が少ない区分は、数字がぶれやすいので注意してください。
- ゴトー日の判定では、祝日は考えていません。
曜日・月別アノマリー統計インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 日本時間で区切った1日で集計できますか?
できます。パラメーターの「1日の区切り方」を日本時間に切り替えると、日本時間で区切った1日で集計します。1日の始まりの時刻は、初期設定では朝7時です。
Q. ゴトー日に祝日は入っていますか?
入っていません。ゴトー日は、5日、10日、15日、20日、25日と月末の日で、土曜日や日曜日に当たるときは、前の金曜日をゴトー日として数えます。祝日は考えていません。
Q. 通知の機能はありますか?
ありません。表の数字は、日足が新しくなったときに自動で集計し直されます。
曜日・月別アノマリー統計インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、アノマリーとシーズナリティの考え方と、過去のローソク足を曜日・月・日付ごとに分けて表にまとめる無料の「曜日・月別アノマリー統計インジケーター」を紹介しました。
アノマリーは、よく起きると言われている値動きのくせで、実際のデータで確かめないとわかりません。曜日・月別アノマリー統計インジケーターを使えば、平均値幅・上昇率・平均の動き・上げと下げの日数・集計した日数が、曜日別・月別・日付別・月×曜日の4つの表で確かめられます。
曜日や月ごとの値動きを、過去のデータで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。表の数字は過去のローソク足で数えた集計で、将来の結果を示すものではありません。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




