MT4はFXトレードでもっとも多くのトレーダーに使われている取引ツールです。自由度が非常に高く、トレードスタイルに合わせて好きなインジケーターを選べるのが大きな魅力といえます。
MT4には、標準のインジケーターに加えて有料のものも提供されています。初心者トレーダーの中には、具体的にどのようなインジケーターを入れればいいのかわからない方もいるのではないでしょうか?
今回は、MT4でおすすめの最強インジケーターを無料、有料にわけて13選ご紹介します。有名なインジケーターを網羅できる内容になっているので、ぜひ参考にしてください。
【無料】MT4でおすすめの最強無料インジケーター8選
MT4でおすすめの最強無料インジケーターは下記の8つです。インジケーターの紹介に加えてチャートへの追加方法や具体的な使い方についても解説しますので、良いものが見つかった方は、ぜひチャートに追加してみてください。
移動平均線
移動平均線とは、設定した期間の価格の平均値を表すトレンド系インジケーターです。FXトレーダーの中には、移動平均線のみを使用してトレードをする人も多く、多くの人が見ているインジケーターになります。そのため、重宝されやすいです。
移動平均線の期間は自由に設定することができます。一般的な数値は下記の通りです。
- 10(※人気)
- 20(※人気)
- 75
- 90
- 100
- 200(※人気)
また、EMAとSMAがあり、こちらも自由に選択できます。一般的に、使われやすい期間は10EMA、20EMA、100EMA、200EMAです。どれを選べばわからないという人は、20EMAと200EMAの組み合わせがおすすめです。
MT4で移動平均線を追加する方法
移動平均線はMT4標準で搭載されているインジケーターです。MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『トレンド系』→『Moving Avarage』から選択することで、チャートに追加できます。
移動平均線の使い方
移動平均線の主な使い方は下記の4点です。
- 相場のトレンド方向を確認する
- 移動平均線タッチ後の反発を狙う
- ゴールデンクロス・デッドクロス後の戻りでエントリーする
- グランビルの法則を使う
相場のトレンド方向を確認する
ローソク足が移動平均線よりも上にあるとき、相場は上昇トレンドです。つまり、ロングエントリーに優位性があります。
一方、ローソク足が移動平均線よりも下にあるとき、相場は下降トレンドです。先ほどとは逆でショートエントリーのほうが期待値は高いといえるでしょう。
また、移動平均線の向きを確認して上向きなら上昇傾向、下向きなら下降傾向にあると判断できます。
移動平均線タッチ後の反発を狙う
移動平均線に価格がタッチすると、一旦価格が戻されることが多いです。例えば、価格が下降してきて10EMAにタッチすると一旦価格が上昇する、逆に価格が上昇してきて10EMAにタッチすると一旦価格が下降します。
ゴールデンクロス・デッドクロス後の戻りでエントリーする
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に抜けたときをゴールデンクロス、逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下抜けたときをデッドクロスといいます。一般的に、ゴールデンクロスは価格が上昇しやすく、デッドクロス後は価格が下降しやすいです。
グランビルの法則を使う
グランビルの法則によって取引を行います。買いサイン・売りサインの条件は下記の表の通りです。
【買いサインの条件】
条件 | 説明 |
上昇トレンド | マーケットが明確な上昇トレンドにある |
高値更新 | 高値が前回の高値を上回る |
出来高増加 | 上昇トレンドの中で出来高が増加する |
パターンの形成 | 価格チャート上で陽線のパターン(例:逆三尊、ヘッドアンドショルダーズ)が形成される |
インジケーターの確認 | 追加のテクニカルインジケーター(例:RSI、MACD)が買いシグナルを示す |
【売りサインの条件】
条件 | 説明 |
下降トレンド | マーケットが明確な下降トレンドにある |
安値更新 | 安値が前回の安値を下回る |
出来高増加 | 下降トレンドの中で出来高が増加する |
パターンの形成 | 価格チャート上で陰線のパターン(例:逆三尊、ヘッドアンドショルダーズ)が形成される |
インジケーターの確認 | 追加のテクニカルインジケーター(例:RSI、MACD)が売りシグナルを示す |
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、アメリカの作家兼財務アナリスト『ジョン・ボリンジャー』氏が考案したインジケーターです。統計学を用いて計算された標準偏差を表示します。主に、トレンドの強弱を分析する際に用いられるインジケーターです。標準ではミドルラインと+1σ、-1σで構成されています。カスタマイズすることで、±3σまで増やすことも可能です。
一般的にボリンジャーバンドは、そのバンドの中に価格が収まるという統計学が応用されています。±1σの中に収まる確率は68.2%、±2σは95.4%、±3σは99%といわれています。
MT4でボリンジャーバンドを追加する方法
MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『トレンド系』→『Bollinger Bands』を選択することで追加できます。
ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドの一般的な使い方は、下記の3点です。
- トレンドの強弱の確認
- 強いトレンドの継続の確認
トレンドの強弱の確認
ボリンジャーは開き方によってトレンドの強弱を確認できます。
下記の画像はボリンジャーバンドがスクイズ(縮小)している状態です。トレンドが弱くボラティリティが小さいことが確認できます。
一方、下記の画像はボリンジャーがエクスパンション(拡大)しています。ボラティリティが激しく、大きな値動きが発生しやすいことを確認できます。
強いトレンドの継続の確認
ローソク足がバンドウォークしているときは、強いトレンドが継続していることを確認できます。バンドウォークはバンド上にローソク足が歩いているように推移することです。
一目均衡表
一目均衡表は、『相場は売り買いのバランスの均衡が崩れたときに動き、方向が定まったあとの行方は一目瞭然』という考えのもと、考案されたインジケーターです。一目均衡表は転換線、基準線、遅行スパン、先行スパン(上昇)、下降スパン(上昇)の5つのラインと雲で構成されています。
MT4で一目均衡表を追加する方法
MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『トレンド系』→『Ichimoku Kinko Hyo』を選択して追加できます。
一目均衡表の使い方
一目均衡表の使い方は下記の通りです。
- 転換線が基準線を上抜け・下抜けでトレンドを確認
- 遅行スパンの抜けでエントリー
- 雲を上抜け・下抜けしたタイミングでエントリー
転換線が基準線を上抜け・下抜けでトレンドを確認
転換線が基準線を上抜けしている相場は上昇トレンドです。
一方、転換線が基準線を下抜けしている相場は下降トレンドを意味します。
遅行スパンの抜けでエントリー
遅行スパンと価格がクロスするところでエントリーします。下記はローソク足が遅行スパンを下にクロスしたとき、ショートエントリーした例です。
雲を上抜け・下抜けしたタイミングでエントリー
雲を上抜けたときにロングエントリー、下抜けたときにショートエントリーをします。下記の画像はローソク足が雲を上抜けたときの例です。
MACD
MACD(移動平均収束拡散手法)とは、短期移動平均線と中期移動平均線を使い売り買いを判断するインジケーターです。MACDはシグナルとヒストグラムで構成されます。上記の画像では、灰色のグラフがヒストグラム、赤色の点線がシグナルです。
MT4でMACDを追加する方法
MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『オシレーター』→『MACD』を選択して追加できます。
MACDの使い方
MACDの使い方は下記の通りです。
- ヒストグラムが転換する場所でエントリー
- ヒストグラムでトレンドの強弱を判断
- ダイバージェンスでトレンド転換を判断
ヒストグラムが転換する場所でエントリー
ヒストグラムが0からプラスに転ずる場面、もしくは0からマイナスに転ずる場面でその方向にエントリーします。下記の画像では、赤枠部分で0からプラスに転じているため、その場面でロングエントリーができます。
ヒストグラムでトレンドの強弱を判断
MACDのヒストグラムがより長いとき、トレンドが強いと判断できます。下記の画像では、②の赤枠より①の赤枠のほうがヒストグラムは長いです。そのため、①のほうがトレンドは強いと判断できます。
ダイバージェンスでトレンド転換を判断
ダイバージェンスは、価格とテクニカル指標が逆行している状態のことです。価格が上昇しているのにも関わらずMACDが下がっている場合、トレンドが弱まってきている可能性が高いです。つまり、トレンド転換が起こる確率が高いことを予測することができます。
RSI
RSI(Relative Strength Index)は、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するときに使われるインジケーターです。一般的に、RSIの値が70%以上なら買われ過ぎ、30%以下なら売られ過ぎと判断されます。
MT4でRSIを追加する方法
MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『オシレーター』→『Relative Strength Index』をクリックすると追加できます。
RSIの使い方
RSIの使い方は下記の通りです。
- 相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを判断
- ダイバージェンスからトレンド転換を確認
相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを判断
RSIは、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するインジケーターです。値が70%以上なら買われ過ぎ、30%以下なら売られ過ぎと判断できます。
ダイバージェンスからトレンド転換を確認
相場の価格が上昇しているのにも関わらず、RSIの値が上がっていないとき、ダイバージェンスが起きていると考えられます。トレンド転換する可能性が高いため、逆張りのエントリーができたり、決済判断に使えたりします。
RCI
RCIは、価格自体を計算対象から除外し、時間と価格それぞれに順位をつけてそれぞれの相関関係を指標にしたインジケーターです。一般的に、0.00を基準に±1が値になります。1に近づけば近づくほど高値圏、-1に近づけば近づくほど安値圏です。
MT4でRCIを追加する方法
RCIはMT4標準で提供されておらず、別途ダウンロードする必要があります。無料でダウンロードしたいという方は、下記のURLを参考に入手してください。
RCIの使い方
RCIの使い方は下記の通りです。
- 上がりはじめ、売られはじめでエントリー
- 短期が中期をゴールデンクロス・デッドクロスしたときにエントリー
上がりはじめ、下がりはじめでエントリー
RCIが上がりはじめたとき、下がりはじめたときにエントリーします。
短期が中期をゴールデンクロス・デッドクロスしたときにエントリー
RCIの短期が長期をゴールデンクロスしたときにロングエントリー、デッドクロスしたときにショートエントリーします。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、RSIやRCIと同様に買われ過ぎ・売られ過ぎを判断できるインジケーターです。80%以上が買われ過ぎ、20%以下が売られ過ぎと判断されます。
MT4でストキャスティクスを追加する方法
MT4の上部メニューから『挿入』→『インジケーター』→『オシレーター』→『Stochastic Oscillator』をクリックすれば追加できます。
ストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスの使い方は下記の3点です。
- 買われ過ぎ・売られ過ぎを判断
- ゴールデンクロス・デッドクロスでエントリー
- ダイバージェンスでトレンド転換を判断
買われ過ぎ・売られ過ぎを判断
MT4標準のストキャスティクスでは、80%以上が買われ過ぎ、20%以上が売られ過ぎです。現在の相場が買われ過ぎているのか、それとも売られ過ぎているのかを確認できます。
ゴールデンクロス・デッドクロスでエントリー
短期が中期をゴールデンクロスした場合はロングエントリー、逆にデッドクロスしたときはショートエントリーができます。
ダイバージェンスでトレンド転換を判断
価格が上昇しているにもかかわらず、ストキャスティクスの値が上昇していない場合、ダイバージェンスが発生していると考えられます。トレンド転換が起こる可能性が高いので、逆張りのエントリーをしたり、決済判断に使えたりします。
画像付き!MT4の無料インジケーターの最強な3つの組み合わせ
MT4の無料インジケーター最強の組み合わせを3つご紹介します。誰でもチャートに入れることができるので、気に入ったものがあれば真似してみてください。
移動平均線+ボリンジャーバンド+RCI
インジケーター好きの方なら必ずやってみたことがある組み合わせです。移動平均線でトレンド方向を確認し、ボリンジャーバンドでトレンドの強さを確認、RCIで買われ過ぎか売られ過ぎか確認した上でエントリーができます。
移動平均線+ボリンジャーバンド+一目均衡表
移動平均線とボリンジャーバンドに加えて一目均衡表を追加することで、エントリーポイントが明確になります。一目均衡表はエントリーできるポイントをわかりやすくしてくれるので、『エントリーポイントがわからない』、『エントリー回数が少ない』という方におすすめの組み合わせです。
ボリンジャーバンド+MACD
ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせることで、多角的な相場分析ができるようになります。しかし、MACDはサインが早く出るとだましにあいやすくなるので、それを理解した上でトレードするのがおすすめです。
【有料】MT4でおすすめの最強有料インジケーター5選
MT4で使えるおすすめの最強有料インジケーターを5つご紹介します。すべて非常に有名なインジケーターであり、エントリーポイントなどを明確にしてくれるものばかりです。興味がある方は、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
トレフォロ
販売サイト:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/45736
トレフォロは、トレンドフォローに特化したインジケーターです。トレンド相場の押し目でエントリーサインを表示してくれます。明確にサインが出るので、FX経験の少ない初心者でも非常に使いやすいです。勝ちトレーダーが一番使用しているMT4インジケーターです。
トレフォロのメリット
- 完全リペイントなし!高精度で勝率が高い
- シークレット手法付きで勝ちトレーダーの手法を学べる
- 永久サポート付きでインジケーター特典も豊富
- LINE通知、MT4モバイルアプリ通知などに対応
- トレフォロパネル搭載によりMT4の利便性が大幅にアップ
完成★最高峰【マイ・エンジェル】圧倒的精度でトレンド方向にサイン!
販売サイト:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/45225
マイエンジェルは、秘伝の完全ノーリペイントZIGZUGを用いたMT4インジケーターです。トレンドの反転を素早く知らせてくれるため、早めにエントリーができるようになります。全部で10種類のロジックを採用し、勝率7割程度をキープできるインジケーターです。
マイエンジェルのメリット
- 完全リペイントしないサインインジケーター
- トレンド方向を示す短期・中期MA搭載
- トレンド方向に特化したサイン
- サイン数が多く、エントリー回数も増える
天と地のインジケーター
販売サイト:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/35780
天と地のインジケーターは、インジケーター任せの専業トレーダー『あぶさん』が開発したインジケーターです。エントリーサインやオリジナルのオシレーターなどが搭載されており、自動利確機能なども含まれています。MT4の有料インジケーターの中でトップクラスの売上を誇り、非常に有名なインジケーターです。
天と地のインジケーターのメリット
- リペイントなしのインジケーター
- すべての手法・通貨に有効
- 自動利確搭載
- 通知機能あり
「高勝率!こんなの欲しかった!トレード大全インジゲータ v1」
販売サイト:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26455
トレード大全は、FXで使える便利なツールがパッケージ化されて販売されているインジケーターです。サインはもちろんのこと、自動利確機能などもあり、最強インジケーターのひとつになります。トレンドを捉えられるようになるだけでなく、エントリーポイントが明確になったり、損切りポイントがわかりやすくなったりします。
トレード大全のメリット
- インジケーター特典豊富
- 自動決済EA搭載
- マル秘手法を手に入れられる
- コミュニティ提供で安心安全
もちぽよアラート
販売サイト:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/31600
もちぽよアラートは、YouTuberのポンド戦士もちぽよさんが開発したインジケーターです。トレンドの押し目や戻しでサインが表示してくれます。検証用インジケーターや会員サイトなど特典が豊富なことも特徴です。
もちぽよアラートのメリット
- 専用コミュニティがあるので安心して利用できる
- 手法がわかるので最終的にインジケーターに頼らなくてもよくなる
インジケーターを一括で準備できるおすすめのFX会社
MT4のインジケーターは無料から有料まで幅広い種類があります。自分の好みに合わせてインジケーターを採用し、トレードの中に取り入れられることがMT4の醍醐味です。しかし、『初心者の中には具体的にどのようなインジケーターを使えばいいのかわからない』、『とりあえず有名なインジケーターを無料でまとめて使えるようにしたい』という方もいるのではないでしょうか?
使いたいインジケーターが決まっておらず、いろいろ無料で試してみたいという方は、インジケーターが豊富に搭載されている日本のFX口座を使うのがおすすめです。インジケーターが豊富に揃ったおすすめのFX会社をご紹介しますので、興味がある方は、ぜひ口座開設をご検討ください。
GMOクリック証券FXネオ
公式サイト::https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/
GMOクリック証券FXネオの口座開設を行うことで、移動平均線やMACDなどの一般的な下記のインジケーターをすべて無料で利用することができます。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド(3本線対応)
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
- RCI
- ストキャスティクス
また、ポジションの一括決済やスピード注文などに対応しています。特にこだわりがなく、トレード環境を簡単にまとめて構築したいという方におすすめのFX口座です。
まとめ
今回は、MT4でおすすめの最強インジケーターを無料8選、有料5選ご紹介しました。また、各インジケーターをMT4のチャートに追加する方法や具体的な使い方についても解説しました。お好みのインジケーターが見つかった方は、手順に沿って自分のMT4チャートにそのインジケーターを追加してみてはいかがでしょうか?