チャートを見ていると、下がり続けていた価格が向きを変えて上がり始めることがあります。そうしたトレンドの切り替わりのときによく見られる値動きの形のひとつが、1-2-3パターンです。
この記事では、1-2-3パターンの考え方と、どんな条件で見つけるのかを、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、1-2-3パターンを自動で見つける「トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 1-2-3パターンは、トレンドが反対向きに変わるときによく見られる、3つの点(点1・点2・点3)でできた値動きの形です。
- 「トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーター」は、上昇の1-2-3と下降の1-2-3を自動で見つけて、チャートに線・数字・矢印を描きます。
- エントリー(点2)・損切り(点3)・利確(損切り幅の2倍)の目安の線と価格も表示します。
- チャートの左上の一覧表で、複数の通貨ペアと時間足の検出状況をまとめて確認できます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_Pattern123.ex4/MT5版 MAM_Pattern123.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 1-2-3パターンの線と点の数字、ブレイクの矢印、ブレイク待ちの破線、エントリー・損切り・利確の目安線、多通貨×多時間足の一覧表 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(一覧表のすべての通貨ペアと時間足で、新しくパターンを検出した時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターを無料でダウンロードする ▼

1-2-3パターンとは?
1-2-3パターンは、トレンドが反対向きに変わるときに、よく見られる値動きの形のことです。3つの点、点1・点2・点3でできています。ここでは、下降から上昇に変わる「上昇の1-2-3パターン」で説明します。

上昇の1-2-3パターン
まず、価格が下がってきて、いったん安値をつけます。この安値が点1です。そこから価格が上がって高値をつけます。この高値が点2です。そのあと、価格はもう一度下がりますが、点1の安値までは下がらずに、その手前で安値をつけます。この安値が点3です。つまり、安値切り上がりの形になります。
最後に、価格が点2の高値を上に抜けると、上昇の1-2-3パターンの完成です。

数字の例
ドル円が下がってきて、157円50銭で安値をつけたとします。これが点1です。そこから158円50銭まで上がって高値をつけました。これが点2です。そのあと158円まで下がって、また上がり始めました。これが点3です。
点3の158円は、点1の157円50銭より上なので、安値切り上がりになっています。このあと、ローソク足の終値が点2の158円50銭より上で確定すると、パターンの完成です。

なぜこの形が注目されるのか
下降トレンドの間は、高値も安値も、前より低くなっていきます。点3で安値が切り上がり、点2の高値も上に抜けると、下がり続ける流れが崩れた、と考えられています。そのため、一般的には、上昇へ切り替わるきっかけの形、という見方をします。

下降の1-2-3パターン
下降の1-2-3パターンは、その反対です。点1が高値、点2が安値、点3が点1より低い高値で、高値切り下がりの形になります。そして、終値が点2の安値を下に抜けると、下降の1-2-3パターンの完成です。

トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターの判定のしかた
高値と安値の決め方
初期設定では、左右5本ずつのローソク足より高い高値を高値の点、左右5本ずつより低い安値を安値の点としています。右側の5本が確定するまでは点として決まらないので、点3は5本あとに確定します。

条件1:点1から点2までの値幅
小さすぎる動きを除くために、点1から点2までの値幅がATRの1倍以上ある時だけをパターンにします。ATRは、アベレージトゥルーレンジの略で、ローソク足1本が平均でどれくらい動くかを表す値のことです。
たとえば、ATRが30銭なら、点1から点2まで30銭以上の値幅が必要です。さきほどの例は100銭なので、条件を満たします。

条件2:点3の戻りの深さ
点1から点2までの値幅に対して、点3がどれくらい戻ったかをパーセントで見ます。初期設定では、20%から90%の間です。さきほどの例では、100銭の上げに対して、158円50銭から158円まで50銭戻っているので50%です。
戻りが20%より浅いと、ほとんど押していないので除きます。90%より深いと、点1とほぼ同じ高さなので除きます。

条件3:ブレイクまでの時間
点3から30本以内に、点2を終値で抜けた時だけを有効にします。また、ブレイクする前に、価格が点3の安値を下に抜けたときは、そのパターンは取り消しになります。

エントリー・損切り・利確の目安
このインジケーターでは、エントリーの目安は点2の価格、損切りの目安は点3の価格です。利確の目安は、損切りの幅の2倍の位置です。
さきほどの例なら、エントリーが158円50銭、損切りが158円で、損切りの幅は50銭です。利確の目安は、その2倍の1円上の159円50銭になります。

MT4とMT5の両方に対応
トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
パターンの線と点の数字
チャートの上に、1-2-3パターンが線で描かれます。上昇の1-2-3は青、下降の1-2-3はオレンジです。点1から点2、点2から点3が太い線でつながれています。

それぞれの点には、1、2、3の数字が表示されます。高値の点は数字が上に、安値の点は数字が下に付きます。点3から、点2を抜けたローソク足までは、細い点線でつながれています。
ブレイクの矢印
点2を抜けたローソク足には、矢印が出ます。上昇の1-2-3は、ローソク足の下に青の上向き矢印、下降の1-2-3は、ローソク足の上にオレンジの下向き矢印です。

ブレイク待ちの破線
まだ点2を抜けていないパターンは、点2の高さから右へ破線が伸びています。これは、点2のブレイク待ち、という意味です。

エントリー・損切り・利確の目安線
一番新しいパターンには、矢印のところから右へ、目安の線が3本引かれます。金色の線がエントリーの目安、赤の線が損切りの目安、緑の線が利確の目安です。線の右端には、エントリー、損切り、利確の文字と、それぞれの価格が表示されます。

下の画像は、利確の目安の線を含めた3本の線の位置を図にしたものです。

チャートに描くパターンは、初期設定では、新しい順に10個までです。
一覧表の見方
表の並び
チャートの左上には一覧表があります。表の一番上の帯にはインジケーターの名前があり、帯の右端にはボタンが2つあります。左側のボタンを押すと、表をたたんで帯だけの小さな表示にできます。右側のボタンを押すと、このインジケーターをチャートから削除します。
表の左の列には通貨ペアの名前が並び、右側には時間足が横に並んでいます。初期設定では、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足の7つです。時間足は英語の略で書かれていて、Mは分、Hは時間、Dは日、Wは週を表します。

マスの見方
- 緑の上向きの三角と数字は、上昇の1-2-3を検出したという意味です。
- 赤の下向きの三角と数字は、下降の1-2-3を検出したという意味です。
- 数字は、検出したローソク足が何本前かを表しています。たとえば、三角の横に3とあれば、3本前に検出した、ということです。表に出るのは、初期設定では10本前までの検出です。
- 中が白い三角は、点3まではできていて、点2のブレイク待ちのパターンです。上向きなら上昇、下向きなら下降です。
- 横線のマスは、最近の検出がない、という意味です。

マスにマウスを乗せると、エントリー、損切り、利確の目安の価格が表示されます。
クリックでチャートを開く
通貨ペアの名前の右側にある矢印は、クリックでチャートを開けることを表しています。通貨ペアの名前をクリックすると、その通貨ペアのチャートが今の時間足で開きます。マスをクリックすると、そのマスの時間足でチャートが開きます。開き方は、新しいチャートを開くか、今のチャートを切り替えるかを選べます。
ページ送り・説明・色の切り替え
表の下では、通貨ペアが多いときは、ページ番号の左右にあるボタンで、前のページ、次のページに送れます。その下には、印の意味を表す説明が並んでいます。表の一番下の帯の右端にあるボタンを押すと、ダークとライトの色を切り替えられます。

表に並ぶ通貨ペア
表に並ぶのは、初期設定では、気配値表示にある通貨ペアです。読み込む数の上限は、25か45から選べます。通貨ペアを、カンマで区切って自分で入力することもできます。ブローカーによって、通貨ペア名の後ろに記号が付く場合は、パラメーターの接尾辞にその記号を入れてください。前に付く場合は、接頭辞に入れます。
通知の機能
通知は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知に対応しています。初期設定ではオフなので、使うときはパラメーターでオンにしてください。一覧表にある、すべての通貨ペアと時間足で、新しくパターンを検出したときにお知らせします。上昇だけ、下降だけに絞ることもできます。
トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Pattern123.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_Pattern123.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_Pattern123」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Pattern123_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_Pattern123.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_Pattern123」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 検出のタイミング | 点2のブレイクで検出 | 「点3が確定した時点で検出」も選べます。点3の確定にすると矢印は早く出ますが、そのあと点2を抜けないこともあります。 |
| 高値・安値の判定に使う左右の本数 | 5 | 左右何本ずつより高い高値・低い安値を点にするかです。 |
| 点1から点2までの最小の値幅 | ATRの1.0倍 | これより小さい動きはパターンにしません。ATRの期間は14です。 |
| 点3の戻りの最小・最大 | 20%・90% | 点1から点2までの値幅に対する、点3の戻りの範囲です。 |
| 点3から何本以内のブレイクを有効にするか | 30 | この本数を過ぎてから点2を抜けても、パターンにしません。 |
| 描くパターンの数(新しい順) | 10 | チャートに描くパターンの数です。 |
| エントリー・損切り・利確の目安線を描く/目安線は一番新しいパターンだけ | true/true | 目安の線をすべてのパターンに描くこともできます。 |
| 利確の目安(損切り幅の何倍) | 2.0 | 利確の目安を、損切りの幅の何倍の位置にするかです。 |
| 上昇・下降の1-2-3の色、各線の色 | 青・オレンジ/金・赤・緑 | パターンの線と、エントリー・損切り・利確の線の色を変えられます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 表の大きさ・左からの位置・上からの位置 | 標準・20・20 | 表の大きさは「大きい」も選べます。位置はピクセルで指定します。 |
| 色 | ダーク | ライトも選べます。表の右下のボタンでも切り替えられます。 |
| 1ページに表示する銘柄数 | 15 | これより多いときは、ページ送りで表示します。 |
| 何本前までの検出を表に出すか | 10 | これより前の検出は、横線のマスになります。 |
| マスをクリックした時の開き方 | 新しいチャートを開く | 「このチャートを切り替える」も選べます。 |
| 銘柄の選び方・読み込む銘柄の最大数 | 気配値表示の銘柄・25銘柄 | 手入力した銘柄(カンマ区切り)も選べます。最大数は25か45です。 |
| 銘柄名の接頭辞・接尾辞 | 空欄 | ブローカーによって通貨ペア名の前後に付く記号(例:# や .m)を入れます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 一覧表の時間足 | 5分足〜週足の7つ | 1分足と月足も、trueにすると表に出せます。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 使うものをtrueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
| 通知する向き | 上昇・下降の両方 | 上昇だけ、下降だけにも絞れます。 |
使うときの注意点
- 1-2-3パターンは反転の形として知られていますが、完成したあとに、その方向に動き続けるとは限りません。点2を抜けた後に、すぐに戻ってくることもあります。
- エントリー・損切り・利確の線は、点2と点3から計算した目安で、その価格まで動くことを示すものではありません。
- 高値と安値は、右側の5本が確定してから決まるので、点3は実際の安値から5本遅れて確定します。
- ブレイク待ちの破線は、点3を割り込むと消えます。
- 判定は確定したローソク足だけで行うので、一度出た矢印が、あとから消えることはありません。
トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出た矢印が、あとから消えることはありますか?
ありません。判定は確定したローソク足だけで行うので、一度出た矢印があとから消えることはありません。
Q. もっと早く矢印を出すことはできますか?
できます。パラメーターの「検出のタイミング」を「点3が確定した時点で検出」にすると、矢印は早く出ます。ただし、そのあと点2を抜けないこともあります。
Q. 一覧表に使っている通貨ペアが出てきません。
初期設定では、気配値表示にある通貨ペアが表に並びます。通貨ペア名の後ろに記号が付くブローカーでは、パラメーターの接尾辞にその記号を、前に付く場合は接頭辞に入れてください。通貨ペアをカンマで区切って自分で入力することもできます。
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まとめ
今回は、1-2-3パターンの考え方と、1-2-3パターンを自動で見つける無料の「トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーター」を紹介しました。
1-2-3パターンは、点1・点2・点3の3つの点でできた、トレンドが反対向きに変わるときによく見られる値動きの形です。トレンド転換・1-2-3パターン検出インジケーターを使えば、パターンの線と矢印、エントリー・損切り・利確の目安がチャートに描かれ、複数の通貨ペアと時間足の検出状況を一覧表で確認できます。
1-2-3パターンをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




