チャートの高値どうし、または安値どうしを結んだ斜めの線をトレンドラインといいます。ただ、トレンドラインを手で引くと、どの高値とどの安値を使うかで、人によって線が変わってしまいます。
この記事では、トレンドラインとブレイクの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、決まったルールでトレンドラインを自動で引く「トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- トレンドラインは、高値どうし(抵抗線)または安値どうし(支持線)を結んだ斜めの線です。
- 「トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーター」は、左右14本より高い高値・安い安値を起点に、ATRで決めた傾きでラインを自動で引きます。
- ローソク足の終値がラインの外で確定したときをブレイクとして、矢印と通知で知らせます。矢印はあとから消えません。
- 一番新しいラインは、右へ点線で延長されます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_AutoTrendline.ex4/MT5版 MAM_AutoTrendline.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 上側のライン(高値から右下がり・抵抗線)、下側のライン(安値から右上がり・支持線)、最新のラインの右への延長(点線)、ブレイクの矢印 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(上側ラインの上抜け・下側ラインの下抜け) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
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トレンドラインとは?
トレンドラインとは、チャートの高値どうし、または安値どうしを結んだ斜めの線のことです。高値を結んだ線は、価格の上を抑える線で、抵抗線とも呼ばれます。安値を結んだ線は、価格の下を支える線で、支持線とも呼ばれます。一般的には、価格がこの線に近づくと、跳ね返されやすいという見方をします。

決まったルールで線を引く
トレンドラインを手で引くと、どの高値とどの安値を使うかで、人によって線が変わってしまいます。そこでこのインジケーターは、決まったルールで線を引きます。
まず、目立つ高値と安値を探します。初期設定では、左右それぞれ14本のローソク足よりも高い高値を、目立つ高値として使います。安値も同じように、左右14本より安い安値を使います。

次に、その高値や安値を起点にして、決まった傾きで線を伸ばします。高値から引く線は右下がり、安値から引く線は右上がりです。

傾きの決め方(ATR)
この傾きを決めるのに、初期設定ではATRを使います。ATRは、アベレージ・トゥルー・レンジの略で、ローソク足1本が、平均してどれくらい動くかを表す値です。このインジケーターでは、ATRを14で割った値を、ローソク足1本あたりの傾きにしています。

たとえば、1時間足のドル円で、ATRが14銭だったとします。14銭を14で割ると1銭なので、線はローソク足1本ごとに1銭ずつ動きます。158円50銭の高値から引いた線なら、20本後には20銭下がって、158円30銭の位置にきます。

値動きが大きい時はATRも大きくなるので、線の傾きも急になります。値動きが小さい時は、傾きがゆるやかになります。

ブレイクとは
ブレイクとは、価格が線を抜けることです。高値から引いた線を上に抜けることを上抜け、安値から引いた線を下に抜けることを下抜けといいます。一般的には、上の線を上に抜けると上方向、下の線を下に抜けると下方向に、動きやすくなるという見方をします。

終値で判定する理由
ただし、ヒゲだけ少し抜けて、すぐに戻ってくることもよくあります。そのため、このインジケーターでは、ローソク足の終値が線の外で確定したときをブレイクとしています。さきほどの例で、線が158円30銭の位置にあるとき、ヒゲが158円35銭まで伸びても、終値が158円28銭ならブレイクではありません。終値が158円33銭で確定したときに上抜けになります。

MT4とMT5の両方に対応
トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
上側のラインと下側のライン
高値から右下がりに引かれている緑の線が上側のラインです。価格の上を抑える、抵抗線にあたります。安値から右上がりに引かれているオレンジの線が下側のラインです。価格の下を支える、支持線にあたります。

新しい高値が見つかると、それまでの上側のラインはそこで終わり、新しい高値から次のラインが引かれます。下側のラインも同じです。そのため、チャートには、過去のラインが何本も並んで表示されます。
右への延長(点線)
一番新しいラインは、今のローソク足から右へ、点線で延長されます。この点線を見ると、これからラインがどの価格を通るかがわかります。

ブレイクの矢印
終値が上側のラインを上に抜けると、そのローソク足の下に緑の上向き矢印が出ます。終値が下側のラインを下に抜けると、そのローソク足の上にオレンジの下向き矢印が出ます。

矢印は、1本のラインにつき、最初にブレイクした1回だけ表示されます。ブレイクの判定は、確定したローソク足の終値だけで行うので、一度出た矢印が、あとから消えることはありません。
ラインが引かれるタイミング
目立つ高値かどうかは、右側に14本のローソク足ができるまで決まりません。そのため、ラインが画面に出るのは、高値から14本たったあとです。
初期設定では、ラインが出たあと、起点の高値までさかのぼって線を引いています。そのほうが、どの高値から引いた線かがわかりやすいからです。ただし、ブレイクの矢印が出るのは、ラインが決まったあとのローソク足だけです。
通知の機能
通知は、終値で上側のラインを上抜けた時と、下側のラインを下抜けた時に届きます。上抜けと下抜けは、それぞれ通知するかどうかを選べます。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンで、メールとプッシュ通知はオフになっています。

トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「AutoTrendline.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_AutoTrendline.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_AutoTrendline」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「AutoTrendline_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_AutoTrendline.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_AutoTrendline」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じチャートに設定違いで2つ入れるときは、別の値にしてください。 |
| 高値・安値を探す本数(左右それぞれ) | 14 | 数を大きくすると、より大きな高値と安値だけを使うので、ラインの数が少なくなります。 |
| 傾きの強さ | 1.0 | 1より大きくすると傾きが急になります。0にすると、傾きのない水平な線になります。 |
| 傾きの決め方 | ATR | ATRのほかに、標準偏差(終値のばらつきの大きさ)と、線形回帰(終値の並びに一番よく合う直線の傾き)から選べます。 |
| 過去に遡って引く | true | falseにすると、ラインは高値や安値の位置からではなく、ラインが決まったローソク足から描かれます。 |
| 計算・表示する本数 | 1000 | 何本前のローソク足まで計算して表示するかです。 |
| ラインと矢印の色・ラインの太さ・矢印の大きさ | 上側Lime・下側Orange/太さ1/大きさ2 | 上側と下側で、ラインと矢印の色をそれぞれ変えられます。 |
| 過去のラインも表示・最新のラインを右へ延長・ブレイクの矢印を表示 | すべてtrue | それぞれ表示するかどうかを選べます。 |
| 上抜け・下抜けの通知 | どちらもtrue | ポップアップと音がtrue、メールとプッシュ通知がfalseです。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- このインジケーターのラインは、2つの高値を結んだ線ではなく、1つの高値から、ATRで決めた傾きで伸ばした線です。そのため、手で引いたトレンドラインとは、位置がずれることがあります。
- ラインを抜けても、その方向に動き続けるとは限りません。抜けた後に、すぐ戻ってくることもあります。
- チャートの時間足や、高値を探す本数によって、引かれるラインも矢印の場所も変わります。
- ラインは高値から14本たってから決まるので、動きの速い場面では、ラインが出る前にブレイクが終わっていることもあります。
トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 手で引いたトレンドラインと位置が違うのはなぜですか?
このインジケーターのラインは、2つの高値を結んだ線ではなく、1つの高値から、ATRで決めた傾きで伸ばした線です。そのため、手で引いたトレンドラインとは、位置がずれることがあります。
Q. 一度出た矢印が消えることはありますか?
ありません。ブレイクの判定は、確定したローソク足の終値だけで行うので、一度出た矢印が、あとから消えることはありません。矢印は、1本のラインにつき、最初にブレイクした1回だけ表示されます。
Q. 水平なラインにできますか?
できます。パラメーターの「傾きの強さ」を0にすると、傾きのない水平な線になります。
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まとめ
今回は、トレンドラインとブレイクの考え方と、高値と安値からトレンドラインを自動で引く無料の「トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーター」を紹介しました。
トレンドラインは、高値どうし、または安値どうしを結んだ斜めの線で、手で引くと人によって線が変わります。トレンドライン自動描画・ブレイク通知インジケーターを使えば、決まったルールでラインが引かれ、終値でのブレイクを矢印と通知で確認できます。
トレンドラインをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




