ドンチャンチャネルは、直近何本かのローソク足の、一番高い高値と一番安い安値に線を引いたものです。価格がこの線を抜けることを、ブレイクアウトといいます。
この記事では、ドンチャンチャネル・ブレイクアウト・ストップの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、直近の高値と安値で作るチャネルのブレイクを矢印と通知で知らせる「ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ドンチャンチャネルは、直近何本かのローソク足の一番高い高値(上限)と一番安い安値(下限)に引いた線です。
- 「ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーター」は、初期設定で直近20本のチャネルと、上限と下限の真ん中の中央線を表示します。
- 終値がチャネルの外で確定したローソク足に、上抜けは黄緑、下抜けは赤の矢印を出します。一度出た矢印は消えません。
- ブレイクの後は、決済の目安になるストップを破線で表示し、届いたところに金色のバツ印を出します。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_Donchian.ex4/MT5版 MAM_Donchian.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | チャネルの上限・下限・中央線、上抜け・下抜けの矢印、ストップの線、ストップに届いたバツ印、状態パネル |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(上抜け・下抜け・ストップに届いた時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
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ドンチャンチャネルとは?
ドンチャンチャネルは、直近何本かのローソク足の、一番高い高値と一番安い安値に線を引いたものです。上の線を上限、下の線を下限と呼びます。上限と下限のちょうど真ん中に引く線を、中央線といいます。

数字の例
たとえば、直近20本のローソク足の中で、一番高い高値が158円50銭、一番安い安値が158円00銭だったとします。このとき、上限は158円50銭、下限は158円00銭です。中央線は、真ん中の158円25銭になります。上限と下限の差の50銭が、チャネルの幅です。
新しいローソク足ができるたびに、一番古いローソク足を外して計算し直すので、チャネルは階段のような形で動いていきます。

ブレイクアウトとは?
ブレイクアウトとは、価格がチャネルを抜けることです。上限を上に抜けることを上抜け、下限を下に抜けることを下抜けといいます。上限を上に抜けたということは、直近20本で一番高い価格を更新したということです。
一般的には、上抜けは上方向、下抜けは下方向への動きが始まるきっかけ、という見方をします。このチャネルを抜けたら入るというルールは、タートルズと呼ばれた投資家のグループの売買ルールとしても知られています。

ブレイクは「終値」で判定する
このインジケーターでは、チャネルを1本前までの確定したローソク足だけで計算します。今動いているローソク足は含めないので、ローソク足の終値が上限より上で確定したときを、上抜けとしています。
たとえば、上限が158円50銭なら、終値が158円52銭で確定したときに上抜けです。ヒゲが158円55銭まで伸びても、終値が158円48銭なら、ブレイクではありません。

ストップとATRトレーリング
ストップとは、ブレイクの後に、決済の目安にする価格のことです。このインジケーターでは、初期設定でATRトレーリングという方法を使います。
ATRは、アベレージトゥルーレンジの略で、ローソク足1本あたりの、平均的な値動きの大きさのことです。トレーリングとは、価格が有利な方向に動いたときに、ストップを後から追いかけて動かすことです。

上抜けの後のストップの例
たとえば、上抜けしたローソク足の終値が158円55銭で、ATRが10pipsだったとします。初期設定のATRの倍率は2倍なので、最初のストップは、終値から20pips下の158円35銭です。
次のローソク足の高値が158円70銭まで伸びたら、そこから20pips下の158円50銭が新しい候補になり、ストップは158円50銭まで上がります。ストップは有利な方向にだけ動き、反対の方向には戻りません。ローソク足の終値がストップより下で確定すると、ストップに届いた、と判定します。

MT4とMT5の両方に対応
ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
上限・下限・中央線
ローソク足に重なって、3本の線が表示されます。上の青い線が上限、下のオレンジがかった赤の線が下限です。真ん中の灰色の点線が、中央線です。

ブレイクの矢印
上抜けしたローソク足には、ローソク足の下に黄緑の上向き矢印が出ます。下抜けしたローソク足には、ローソク足の上に赤の下向き矢印が出ます。
初期設定では、同じ向きのブレイクは、ストップに届くまで、くり返し出しません。上抜けが続いても、矢印が出るのは最初の1回だけです。矢印は確定したローソク足だけで出すので、一度出た矢印が消えることはありません。

ストップの線とバツ印
上抜けの後は、水色の破線でストップが表示されます。下抜けの後は、ピンクの破線です。ストップに届いたところには、金色のバツ印が表示されます。バツ印が出ると、次のブレイクを待つ状態に戻ります。

状態パネル
チャートの左上のパネルには、5行の情報が表示されます。
- 1行目は、「ドンチャン20本」です。チャネルを何本で計算しているかです。
- 2行目は、今の上限と下限の価格です。
- 3行目は、チャネルの幅をpipsで表したものです。
- 4行目は、今の状態です。上抜けの後なら黄緑で「上抜け後」、下抜けの後なら赤で「下抜け後」と表示され、かっこの中には、そこから何本たったかが出ます。ストップに届いた後は、「ブレイク待ち」と表示されます。
- 5行目は、ストップの価格と、今の価格からストップまでの差がpipsで出ます。

通知の機能
通知は、上抜けしたとき、下抜けしたとき、ストップに届いたときに届きます。ブレイクの通知には、そのときの価格とストップの価格が書かれています。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンです。
ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Donchian.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_Donchian.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_Donchian」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「Donchian_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_Donchian.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_Donchian」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| チャネルの本数 | 20 | 上限と下限を、直近何本のローソク足で計算するかです。 |
| チャネルは確定したローソク足だけで計算 | true | 1本前までの確定したローソク足だけでチャネルを計算します。 |
| ブレイクの判定 | 終値がチャネルを抜けたら | 「実体全体がチャネルの外に出たら」「ヒゲが触れたら」も選べます。実体全体で判定するとブレイクの回数は少なくなり、ヒゲで判定すると早く出ますが回数が多くなります。 |
| ブレイク足の実体の最小サイズ(ATRの%) | 0 | ブレイクしたローソク足の実体の大きさに、ATRの何パーセント以上という条件を付けます。0は条件なしです。 |
| 同じ向きのブレイクは決済までくり返し出さない | true | ストップに届くまで、同じ向きの矢印を出しません。 |
| 矢印・通知を出すローソク足 | 確定したローソク足だけ | 今動いているローソク足でも出す設定もありますが、その場合、矢印が後から消えることがあります。 |
| 計算する本数 | 3000 | 直近何本のローソク足で計算するかです。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ストップの決め方 | ATRトレーリング | ほかに「固定」(ブレイクした終値からATR×倍率の幅で動かない)、「短期チャネル」(短い本数のチャネルの安値・高値)、「使わない」から選べます。 |
| ATR期間 | 20 | ストップの幅に使うATRの期間です。 |
| ATRの倍率 | 2.0 | ストップの幅を、ATRの何倍にするかです。 |
| 短期チャネルの本数 | 10 | 決め方で「短期チャネル」を選んだときに使います。上抜けの後なら、直近10本の一番安い安値がストップになります。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 上側の線の色・下側の線の色 | DodgerBlue・OrangeRed | 上限と下限の線の色です。 |
| 中央線を表示・中央線の色 | true・DarkGray | 中央線を出さないこともできます。 |
| チャネルの線の太さ | 1 | 上限・下限・中央線の太さです。 |
| ブレイクの矢印を表示・矢印の色・大きさ | true・Lime/Red・2 | 上抜けと下抜けの矢印の色を変えられます。 |
| 矢印とローソク足の間隔(ATRの倍率) | 0.4 | 矢印をローソク足からどれだけ離して出すかです。 |
| ストップの線を表示・買い側/売り側の色 | true・Aqua/Magenta | 上抜けの後と下抜けの後のストップの色です。 |
| ストップに届いた所に×印を表示・×印の色 | true・Gold | バツ印を出さないこともできます。 |
| 状態パネルを表示・位置・文字サイズ | true・10・25・9 | パネルの位置はピクセルで指定します。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ブレイクで通知・ストップに届いたら通知 | true・true | どのときに通知するかを選べます。 |
| ポップアップ・音 | true・true | いらないときはfalseにします。 |
| 音ファイル名 | alert.wav | MT4のSoundsフォルダの中のwavファイルです。 |
| メール・プッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- チャネルを抜けても、その方向に動き続けるとは限りません。抜けた後に、すぐにチャネルの中へ戻ってくることもあります。
- 特に、もみ合いの相場では、上抜けと下抜けが交互に出ることがあります。
- ストップの線は、ATRから計算した決済の目安で、その価格で止まることを示すものではありません。
- 矢印は終値で判定するので、ローソク足が確定するまでは出ません。
ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 一度出た矢印が、あとから消えることはありますか?
初期設定では、ありません。矢印は確定したローソク足だけで出すので、一度出た矢印が消えることはありません。ただし、矢印を今動いているローソク足でも出す設定にした場合は、矢印が後から消えることがあります。
Q. チャネルの本数やブレイクの判定は変えられますか?
変えられます。チャネルの本数は初期設定で20本です。ブレイクの判定は、終値のほかに、ローソク足の実体全体がチャネルの外に出たとき、ヒゲがチャネルに触れたとき、の2つから選べます。
Q. ストップの決め方は変えられますか?
変えられます。初期設定はATRトレーリングです。ほかに、ブレイクした終値から決めた幅で動かない「固定」、短い本数のチャネル(初期設定10本)を使う方法、ストップを使わない設定から選べます。
ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、ドンチャンチャネル・ブレイクアウト・ストップの考え方と、直近の高値と安値で作るチャネルのブレイクを知らせる無料の「ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーター」を紹介しました。
ドンチャンチャネルは、直近何本かのローソク足の一番高い高値と一番安い安値に引いた線です。ドンチャンチャネル・ブレイクアウトインジケーターを使えば、終値がチャネルの外で確定したローソク足に矢印が出て、ブレイクの後は決済の目安になるストップが破線で表示されます。
チャネルのブレイクとストップの動きをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




