MT5でローソク足をコマ送りしながら過去検証をするとき、ボリンジャーバンドの広がりや±2σへのタッチも判断材料に入れたい場面があります。
ところが、MT5に最初から入っているボリンジャーバンドはコマ送りの位置を知りません。上位足では、検証中の時刻でまだ完成していないローソク足の位置に、その時点の価格でバンドを描くことができません。
そこで、コマ送りしている時点に合わせてボリンジャーバンドを描くインジケーター「ボリンジャーバンド検証くん」のMT5版を用意しました。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ボリンジャーバンド検証くん(MT5版)は、コマ送りしている時点までのローソク足だけでボリンジャーバンドを描く無料インジケーターです。
- ローソク足を1本ずつ進める「チャート検証くん」(MT5版)と同じチャートに入れて使います。
- 15分足と1時間足など、同じ通貨ペアの複数の時間足で、それぞれ検証中の時刻に合わせたバンドを表示します。
- 中心線と±1σ・±2σ・±3σを、線ごとに表示・色・線種・太さで設定できます。計算方法はMT4版と同じです。
| 名称 | ボリンジャーバンド検証くん(ファイル名:MAM_RewindBands.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT5(MetaTrader 5)Windows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 一緒に使うインジケーター | チャート検証くん MT5版(MAM_RewindChart.ex5)※別のファイルで配布しています |
| 初期設定のライン | 期間20の中心線と±2σ(±1σ・±3σは設定で追加) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
ボリンジャーバンド検証くん(MT5版)を無料でダウンロードする ▼
MT5版ボリンジャーバンド検証くんでできること
ボリンジャーバンド検証くんは、チャート検証くんの縦線(検証中の時刻)までのローソク足だけを使って、ボリンジャーバンドを描くインジケーターです。縦線から右の未来のローソク足には、ラインを描きません。

→キーでローソク足を1本進めると、バンドも1本分伸びます。←キーで戻すと、バンドも一緒に戻ります。
MT5標準のボリンジャーバンドとの違い
下位足のチャートでは、MT5標準のボリンジャーバンドでも、チャート検証くんの目隠しで縦線から右は隠れます。違いが出るのは上位足です。
15分足で「23:15まで」を表示しているとき、1時間足の23:00のローソク足は、まだ15分しか経っていない作りかけの状態です。標準のボリンジャーバンドは完成後のローソク足で計算されているため、この作りかけの位置に、検証中の時刻の価格でバンドを描くことはできません。
ボリンジャーバンド検証くんは、検証中の時刻に合わせて計算し直します。初期設定では作りかけのローソク足にはバンドを描かず、確定したローソク足までで止めます。

パラメーターで「作りかけの終値で計算して描く」を選ぶと、作りかけのローソク足の途中の価格でバンドを計算し、その位置まで描きます。
ボリンジャーバンド検証くん(MT5版)の主な機能
① 縦線までのバンド
検証中の時刻より右には描かず、コマ送りに合わせて伸び縮みします。
② 複数の時間足
同じ通貨ペアの15分足と1時間足などで、それぞれ同じ時刻に合わせます。
③ 中心線と±1σ〜±3σ
表示する線と、色・線種・太さを線ごとに選べます。
④ 作りかけのローソク足の扱い
確定したローソク足までにするか、途中の価格で描くかを選べます。
⑤ 普段使いもできる
コマ送りがオフのときは、普通のボリンジャーバンドとして表示します。
⑥ BB ONボタンとKキー
バンドの表示・非表示を、ボタンかKキーで切り替えます。
15分足と1時間足を並べて検証
同じ通貨ペアのチャートを複数開き、それぞれにチャート検証くんとボリンジャーバンド検証くんを入れると、どの時間足でも検証中の時刻までのバンドが表示されます。

15分足でローソク足を進めると、1時間足の縦線とバンドも同じ時刻に合わせて動きます。MT5の2時間足・4時間足などでも同じように使えます。
中心線と±1σ・±2σ・±3σ
初期設定で表示するのは、期間20の中心線(Gold)と±2σ(DodgerBlue)です。±1σ(Silver・点線)と±3σ(Orchid・点線)は、パラメーターの「±1σを表示する」「±3σを表示する」をtrueにすると加わります。線ごとに色・線種・太さを変えられます。
コマ送りをオフにしたとき
チャート検証くんのコマ送りをオフにすると、初期設定ではすべてのローソク足にバンドを描く、普通のボリンジャーバンドになります。パラメーターの「コマ送りがオフ・未導入の時」を「非表示」にすれば、コマ送り中だけ表示させることもできます。
BB ONボタンとKキーで表示を切り替える
チャート左下の、チャート検証くんのボタンの右下に「BB ON」ボタンが出ます。

ボタンを押すかKキーを押すと、バンドを隠して「BB OFF」になります。もう一度押すと表示に戻ります。

チャート検証くん(MT5版)と一緒に入れる
ボリンジャーバンド検証くんは、チャート検証くんのMT5版と同じチャートに入れて使うインジケーターです。チャート検証くんで縦線を進めたり戻したりすると、それに合わせてバンドが描き直されます。
チャート検証くんは、縦線から右のローソク足を隠して1本ずつ進めるインジケーターです。同じ無料インジケーター配布ページから、別のファイルとしてダウンロードできます。
MT5への導入方法
- 下記のダウンロード方法に沿って、ボリンジャーバンド検証くんとチャート検証くんのMT5版をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_RewindBands.ex5」と「MAM_RewindChart.ex5」を入れます。
- MT5のナビゲーターで「インディケータ」を右クリックし、「更新」を押します(MT5を再起動しても構いません)。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_RewindChart」と「MAM_RewindBands」を同じチャートへドラッグし、それぞれ「OK」を押します。
縦線の位置までバンドが描かれ、左下に「BB ON」ボタンが出れば準備完了です。
パラメーター一覧
入力項目はすべて日本語で表示されます。内容と計算方法はMT4版と同じです。
| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| 期間 | 20 | 計算に使うローソク足の本数です。 |
| 計算するチャートの本数 | 0 | 0のときは、チャートにあるすべてのローソク足で計算します。 |
| 作りかけの足の扱い | 描かない(確定足まで) | 「作りかけの終値で計算して描く」も選べます。 |
| コマ送りがオフ・未導入の時 | 普通のボリンジャーバンドとして全部表示 | 「非表示」も選べます。 |
| 「今」を確認する間隔 | 150(ミリ秒) | チャート検証くんの縦線の位置を読み取る間隔です。 |
| 中心線 | 表示・Gold・実線・1 | 表示するか、色・線種・太さを指定します。 |
| ±1σ | 非表示・Silver・点線・1 | 「±1σを表示する」をtrueにすると表示します。 |
| ±2σ | 表示・DodgerBlue・実線・1 | 表示するか、色・線種・太さを指定します。 |
| ±3σ | 非表示・Orchid・点線・1 | 「±3σを表示する」をtrueにすると表示します。 |
| 表示/非表示ボタン(位置・横位置・縦位置) | 表示(左下・355・10) | ボタンの位置は四隅から選び、隅からの距離をピクセルで指定します。 |
| 表示/非表示を切り替えるキー | K | 英字1文字で指定します。 |
ボリンジャーバンド検証くん(MT5版)のよくある質問
Q. 料金はかかりますか?
かかりません。完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT4版もありますか?
あります。MT4版については、MT4版ボリンジャーバンド検証くんの記事で紹介しています。
Q. チャート検証くんを入れずに使えますか?
使えます。チャート検証くんが入っていないときは、初期設定では普通のボリンジャーバンドとしてすべてのローソク足に表示します。コマ送りに合わせて描かせたいときは、同じチャートにチャート検証くん(MT5版)を入れてください。
Q. MT5標準のボリンジャーバンドと計算は違いますか?
期間とσの考え方は同じボリンジャーバンドです。違うのは、検証中の時刻までのローソク足だけで描く点と、上位足の作りかけのローソク足の扱いを選べる点です。
Q. 上位足の縦線の位置までバンドが届きません。
初期設定の「描かない(確定足まで)」では、作りかけのローソク足にはバンドを描きません。作りかけの位置まで描きたいときは、「作りかけの足の扱い」を「作りかけの終値で計算して描く」に変えてください。
Q. バンドが消えてしまいました。
左下のボタンが「BB OFF」になっていないか確認してください。ボタンを押すかKキーを押すと、また表示されます。
ボリンジャーバンド検証くん(MT5版)の無料ダウンロード
まとめ
この記事では、MT5のコマ送り検証に合わせてボリンジャーバンドを描く無料インジケーター「ボリンジャーバンド検証くん」のMT5版を紹介しました。
チャート検証くん(MT5版)と同じチャートに入れると、検証中の時刻までのローソク足だけでバンドを描き、ローソク足を進める・戻すのに合わせてバンドも動きます。上位足の作りかけのローソク足の扱いも選べます。
MT5の過去検証で、ボリンジャーバンドも判断材料に入れたいときにお使いください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。



