VWAP(ブイワップ)は、出来高の多い価格ほど強く反映される平均価格です。その期間に取引した人たちの、平均的な取得価格の目安と考えられています。
この記事では、VWAPの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、日・週・月のVWAPを自動で表示し、自分で決めたローソク足からのVWAP(アンカーVWAP)も引けるインジケーター「VWAPライン」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- VWAPは出来高加重平均価格の略で、たくさん取引された価格を加重して平均した価格です。
- 一般的には、VWAPより上なら買いが優勢、下なら売りが優勢、という見方をします。
- 「VWAPライン」は、日・週・月のVWAPを自動で表示し、日のVWAPにはバンドも表示します。
- クリックで、自分で決めたローソク足からのアンカーVWAPを置けます(5本まで)。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | VWAPライン(ファイル名:MT4版 MAM_VWAP.ex4/MT5版 MAM_VWAP.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 日・週・月のVWAP、日のVWAPのバンド、アンカーVWAP(5本まで)、線の名前 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(初期設定はオフ) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |

VWAPとは?
VWAPは、出来高加重平均価格という意味の英語の略称で、ブイワップと読みます。出来高とは、その時間にどれだけ取引が行われたかを表す数量です。VWAPは、出来高の多い価格ほど、強く反映される平均価格です。

普通の移動平均線との違い
普通の移動平均線は、どの価格も加重せずに、そのまま平均します。VWAPは、たくさん取引された価格を加重して平均します。

計算の例
たとえば、ドル円で、158円00銭で300回、158円20銭で100回、158円40銭で100回、取引があったとします。3つの価格をそのまま平均すると158円20銭です。VWAPで計算すると、取引の多かった158円00銭に引き寄せられて、158円12銭になります。

つまりVWAPは、その期間に取引した人たちの、平均的な取得価格の目安と考えられます。
FXの出来高(ティックボリューム)
FXには、株のような取引所がないため、市場全体の出来高はわかりません。そのため、ティックボリュームを使います。ティックボリュームとは、価格が何回動いたかを数えた回数です。取引が活発なほど価格がよく動くので、出来高の代わりとして使われています。MT5では、実際の出来高がある銘柄なら、自動で実際の出来高を使います。

VWAPの一般的な見方
価格がVWAPより上にあるときは、平均の取得価格より今の価格が高い状態です。そのため一般的には、VWAPより上なら買いが優勢、下なら売りが優勢、という見方をします。また、VWAPは大口の参加者が売買の目安にする価格とも言われていて、価格がVWAPに近づくと、意識されて止まったり、反発したりすることがある、と考えられています。

日・週・月のVWAP
VWAPは、計算を始める時点を決めて、そこから出来高を積み重ねていきます。1日の始まりから計算したものを日のVWAP、週の始まりからを週のVWAP、月の始まりからを月のVWAPといいます。

バンド
バンドは、VWAPの上と下に引く線で、価格がVWAPからどれくらい離れているかを見るために使います。このインジケーターの初期設定では、標準偏差(価格のばらつきの大きさ)でバンドを決めます。価格が大きく動いた日ほど、バンドの幅は広くなります。一般的には、価格がバンドの外まで離れると、VWAPから行き過ぎている、という見方をします。

MT4とMT5の両方に対応
VWAPラインは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
日・週・月のVWAPの線
金色の線が日のVWAP、水色の線が週のVWAP、赤紫の線が月のVWAPです。線は、日や週や月が変わるごとに区切られ、その区切りから計算し直されます。日の区切りはMT4・MT5のサーバー時間の日付で、週は日曜日から、月は1日から始まります。
- 初期設定では、日のVWAPは5日分、週は3週分、月は2か月分を表示します。
- 線の右端には、日VWAP、週VWAP、月VWAPと、線の名前が表示されます。
- 日のVWAPは日足より短い時間足、週のVWAPは週足より短い時間足のチャートで表示されます。

日のVWAPのバンド
日のVWAPの上と下にある点線が、バンドです。初期設定では、標準偏差1つ分の幅です。

右下のボタン
チャートの右下には、左から「クリック固定」「1本消す」「全消去」の3つのボタンがあります。これは、アンカーVWAPを置くためのボタンです。

アンカーVWAP
アンカーVWAPとは、自分で決めたローソク足から計算するVWAPです。アンカーは船のいかりという意味で、計算の起点を固定する、というイメージです。たとえば、大きな安値をつけたローソク足から引けば、その安値から後に取引した人の、平均の取得価格の目安になります。

お試し表示
クリック固定のボタンは、オフのときは赤、オンのときは緑になります。オンにすると、マウスを置いたローソク足から計算したVWAPが、薄い黄色で表示されます。マウスを動かすと、それに合わせて線も変わるので、どこから引くとどんな線になるかを、試しながら確認できます。

線を固定する
そのままクリックすると、そのローソク足を起点にしたVWAPが固定されます。ローソク足の上半分をクリックすると赤、下半分をクリックすると緑の線になります。固定した線の右端には、AVWAP1、AVWAP2のように番号が表示されます。AVWAPは、アンカーVWAPの略です。

- 固定できる線は5本までで、6本目を置くと一番古い線が消えます。
- 「1本消す」ボタンで最後に置いた線を消し、「全消去」ボタンですべての線を消せます。
- 置いた線は、チャートごとに保存されます。
通知の機能
通知は、4種類から選べます。ローソク足がVWAPに触れた時と、確定したローソク足の終値がVWAPを上抜け・下抜けした時です。バンドについても、同じ2種類の通知があります。日・週・月・固定した線のどれを通知の対象にするかも選べます。

通知は、同じローソク足で1回だけ届きます。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では通知はオフなので、使うときはパラメーター設定でオンにしてください。
VWAPラインの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「VWAP.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_VWAP.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_VWAP」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「VWAP_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_VWAP.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_VWAP」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 計算に使う価格 | 代表値(高値+安値+終値)÷3 | 終値・始値・高値・安値など7種類から選べます。 |
| 日・週・月VWAPを表示する | true | それぞれ、表示する期間の数(日5・週3・月2)や、線の色・太さ・線種を変えられます。 |
| バンドを表示する | 日だけtrue | 週・月・アンカーVWAPのバンドも表示できます。 |
| バンドの種類と幅 | 標準偏差・上下とも1.0 | VWAPからの変動率のパーセントにもでき、上と下の幅を別々に設定できます。 |
| 起点の日時を指定して置く | 使わない | 日時を入力して、アンカーVWAPを置くこともできます。 |
| ボタンの位置 | 右下 | 4つの隅から選べます。 |
| 通知(VWAP・バンドへのタッチ、上抜け・下抜け) | すべてfalse | 使う通知をtrueにします。日・週・月・固定した線のどれを対象にするかも選べます。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | ポップアップと音がtrue | メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- FXのVWAPは、ティックボリュームで計算するので、市場全体の本当の出来高とは違います。
- 使っているFX会社のサーバーによって、ティックボリュームや日の区切りが違うため、VWAPの位置も少し変わります。
- VWAPに近づいたからといって、必ず止まったり反発したりするわけではありません。
- まだ確定していないローソク足の間は、VWAPの値も動き続けます。
VWAPラインに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 日足のチャートで日のVWAPが表示されません。
日のVWAPは日足より短い時間足、週のVWAPは週足より短い時間足のチャートで表示されます。1時間足や15分足などで使ってください。
Q. 置いたアンカーVWAPは、どうやって消しますか?
右下の「1本消す」ボタンで最後に置いた線を、「全消去」ボタンですべての線を消せます。置いた線はチャートごとに保存されます。
Q. FX会社によってVWAPの位置が違うのはなぜですか?
FXのVWAPはティックボリュームで計算するため、FX会社のサーバーによってティックボリュームや日の区切りが違い、VWAPの位置も少し変わります。
VWAPラインの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、VWAPの考え方と、日・週・月のVWAPを自動で表示する無料インジケーター「VWAPライン」を紹介しました。
VWAPは、たくさん取引された価格を加重して平均した価格で、その期間に取引した人たちの平均的な取得価格の目安と考えられます。VWAPラインを使えば、日・週・月のVWAPとバンドが自動で表示され、自分で決めたローソク足からのアンカーVWAPも、クリックで置けます。
VWAPをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひVWAPラインを活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。



