ドル円が上がったとき、ドルが強くなったのか、円が弱くなったのかは、ドル円のチャートだけではわかりません。そこで使われるのが、通貨ごとの強さを1つの数字にまとめた通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターです。
この記事では、通貨インデックスの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、ドルや円など通貨ごとの強さを1本の線にする「通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターは、いくつもの通貨に対して、その通貨がどれだけ上がったか下がったかを、まとめて1つの数字にしたものです。
- 計算方法は2つです。ドルはドルインデックスの公式(6通貨を決まった割合で組み合わせる)、ほかの通貨は均等加重(自分以外の7通貨を同じ割合で平均する)で計算します。
- 「通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーター」は、初期設定でドルインデックスと円インデックスの2本を、チャートの下の別のウィンドウに表示します。
- 表示期間の最初のローソク足を100にするので、2本の線を同じ物差しで比べられます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_CurrencyIndex.ex4/MT5版 MAM_CurrencyIndex.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | サブウィンドウに、1本目の通貨インデックス(初期設定はドル)、2本目の通貨インデックス(初期設定は円)、1本目の移動平均線、100の位置の点線、左上の名前と今の値 |
| 対象の通貨 | ドル・円・ユーロ・ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドル・スイスフラン |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(移動平均線の上抜け・下抜け、2本の線の交差) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
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通貨インデックスとは?
FXのチャートは、ドル円やユーロドルのように、2つの通貨の組み合わせで表示されます。たとえば、ドル円が158円00銭から158円50銭に上がったとします。このとき、ドルが強くなったのか、円が弱くなったのかは、ドル円のチャートだけではわかりません。

そこで、ドルなら、ユーロ、ポンド、円などのいくつもの通貨に対して、ドルがどれだけ上がったか下がったかを、まとめて1つの数字にします。これが、通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターです。

通貨インデックスの見方
たとえば、ドルがほかのすべての通貨に対して1パーセント上がれば、ドルインデックスは100から101になります。つまり、通貨インデックスが上がっていれば、その通貨が全体として強くなっている、下がっていれば弱くなっている、という見方をします。

2つの計算方法
このインジケーターには、2つの計算方法があります。

1つ目:ドルインデックスの公式
ドルインデックスは、アメリカで広く使われている、ドルの強さを表す指数です。6つの通貨に対するドルの値動きを、決まった割合で組み合わせて計算します。
割合は、ユーロが57.6パーセント、円が13.6パーセント、ポンドが11.9パーセント、カナダドルが9.1パーセント、スウェーデンクローナが4.2パーセント、スイスフランが3.6パーセントです。ユーロの割合がとても大きいので、ユーロドルの動きが強く表れます。

2つ目:均等加重
均等加重とは、すべての通貨を、同じ割合で計算することです。このインジケーターでは、ドル、円、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランの8通貨のうち、自分以外の7通貨に対する値動きを、同じ割合で平均します。

たとえば、ある通貨に対して1パーセント上がり、別の通貨に対して1パーセント下がれば、打ち消し合って、ほとんど変わりません。円やユーロなど、ドル以外の通貨は、この均等加重で計算します。

MT4とMT5の両方に対応
通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
通貨インデックスは、チャートの下の、別のウィンドウに表示されます。初期設定では、2本の線が表示されます。
青い太い線がドルインデックス、オレンジの細い線が円インデックス
青い太い線が、ドルインデックスです。1本目の線は、ドルインデックスの公式で計算しています。オレンジの細い線が、円インデックスです。2本目の線は、均等加重で計算しています。
ドル円のチャートで、ドルと円の強さを比べられるように、この組み合わせを初期設定にしています。

金色の線は移動平均線
青い線に沿っている金色の線は、ドルインデックスの移動平均線です。初期設定では、50本のEMAです。EMAは、指数移動平均の略で、新しい値を重く見る移動平均線です。

100の位置
ウィンドウの中の灰色の点線は、100の位置です。初期設定では、表示期間の最初のローソク足を100にして計算しています。表示期間は2000本なので、2000本前のローソク足で、2本の線がどちらも100から始まります。そのため、2本の線のどちらが強くなったかを、同じ物差しで比べられます。
たとえば、ドルインデックスが100.883なら、2000本前より、インデックスが約0.9パーセント上がっている、つまり、ドルが強くなっているという意味です。
左上の名前と今の値
ウィンドウの左上には、線の名前と今の値が、線と同じ色で表示されます。ドルインデックスには、公式の計算式を使っているので、名前のあとに、かっこで「公式」と付きます。
値の右のかっこの中は、計算に使えた通貨ペアの数です。ドルインデックスは「6/6ペア」、円インデックスは「7/7ペア」のように表示されます。

必要な通貨ペアは、インジケーターが自動で読み込みます。読み込みが終わるまでは、「データ待ち」と表示されます。スウェーデンクローナのペアが、使っているFX会社にない場合は、固定の値で計算して、「クローナは固定値」と表示されます。
通知の機能
通知は2種類あります。どちらも、確定したローソク足で判定します。
- 移動平均線の上抜け・下抜け:1本目の線が、移動平均線を上抜け、下抜けしたときです。
- 2本の線の交差:1本目と2本目の線が、交差したときです。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では通知はオフなので、使うときはパラメーター設定でオンにします。

通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CurrencyIndex.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_CurrencyIndex.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_CurrencyIndex」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「CurrencyIndex_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_CurrencyIndex.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_CurrencyIndex」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| インデックスにする通貨 | 米ドル(USD) | 1本目にする通貨を、8通貨から選べます。 |
| 計算方法 | ドルインデックスの公式 | ドルインデックスの公式か均等加重を選べます。公式を選んでも、ドル以外の通貨は均等加重で計算され、左上にそのことが表示されます。 |
| 2本目に重ねる通貨 | 円(JPY) | 2本目は均等加重で計算します。「表示しない」も選べます。 |
| 100の基準 | 表示期間の最初のローソク足を100 | 固定の基準レート(2020年ごろの平均的なレート)を100にすることもできます。こちらにすると、チャートを開き直しても値が変わりません。ドルインデックスの公式は、この場合、公式どおりの本来の値で表示されます。 |
| 計算する足の数 | 2000 | 何本のローソク足を計算するかです。 |
| 通貨ペア名の前に付く文字・後に付く文字 | 空欄 | ブローカーによって通貨ペア名の前や後ろに記号が付く場合、自動でうまく判別できないときは、ここにその記号を入れてください。 |
| 前後の文字が空の時はチャートの通貨ペア名から自動で判別する | true | チャートの通貨ペア名から、前後の記号を自動で判別します。 |
| スウェーデンクローナのペア名 | USDSEK | 無いときは固定値で計算します。 |
| 1本目の色・太さ、2本目の色・太さ | DodgerBlue/2、OrangeRed/1 | 線の色と太さです。 |
| 1本目の移動平均・期間・色 | 指数移動平均(EMA)/50/Gold | 単純移動平均(SMA)か指数移動平均(EMA)を選べて、表示しないこともできます。 |
| 左上に通貨名と値を表示する・文字の色・文字のサイズ | true/Silver/9 | 左上の文字の表示です。 |
| 1本目が移動平均を上抜け・下抜けしたら通知・1本目と2本目が交差したら通知 | false/false | 通知を使うときはtrueにしてください。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(スマホ) | true/true/false/false | 通知の方法です。音のファイルも変えられます。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |

使うときの注意点
- 表示期間の最初を100にする設定では、時間足や本数を変えると、100になるローソク足が変わるので、線の値や、2本の線が交差する位置も変わります。
- 通貨インデックスは、FX会社の通貨ペアのレートから合成した数字で、ニュースなどで発表される値とは、完全には一致しません。
- ブローカーにない通貨ペアがあるときは、残りのペアだけで計算するので、値が少し変わります。
- 通貨インデックスが上がっているからといって、その通貨がこれからも強いとは限りません。
通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. ドル以外の通貨も表示できますか?
はい。ドル・円・ユーロ・ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドル・スイスフランの8通貨から、1本目と2本目の通貨を選べます。ドル以外の通貨は、均等加重で計算します。
Q. 「データ待ち」と表示されたままです。
必要な通貨ペアは、インジケーターが自動で読み込みます。読み込みが終わるまでは「データ待ち」と表示されます。通貨ペア名の前や後ろに記号が付くブローカーで、自動でうまく判別できないときは、パラメーターの接頭辞と接尾辞に、その記号を入れてください。
Q. ニュースで見るドルインデックスと値が違うのはなぜですか?
通貨インデックスは、使っているFX会社の通貨ペアのレートから合成した数字なので、ニュースなどで発表される値とは完全には一致しません。また、初期設定では表示期間の最初のローソク足を100にして計算しています。
通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、通貨インデックスの考え方と、ドルや円など通貨ごとの強さを1本の線にする無料の「通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーター」を紹介しました。
通貨インデックスは、いくつもの通貨に対する値動きをまとめて1つの数字にしたもので、ドル円のチャートだけではわからない、ドルと円のどちらが動いたのかを見分けるのに使えます。通貨強弱・通貨インデックス表示インジケーターを使えば、ドルインデックスと円インデックスを同じ物差しで並べて、チャートの下で確認できます。
通貨インデックスをチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




