FXの市場は24時間動いていますが、時間帯によって値動きの大きさはかなり違います。今の時間帯は、ふだんどれくらい動く時間なのかを知っておくと、損切りや利確の幅を考える目安になる、と一般的には考えられています。
この記事では、値幅・上昇率・平均の動き・出来高の考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、時間帯ごとの値動きの大きさを表にまとめる「時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 値幅とは、ある時間の中の、一番高いところと一番安いところの差のことです。
- 「時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーター」は、初期設定で過去60日分の1時間足を使って、0時台から23時台までの24の時間帯を集計します。
- 時間帯ごとに、平均の値幅・上昇率・平均の動き・出来高を表で表示します。
- シドニー・東京・ロンドン・ニューヨークの4つの市場ごとの表と、今の時間帯の情報も表示します。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_SessionStats.ex4/MT5版 MAM_SessionStats.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 今の時間帯の情報、24の時間帯ごとの表(順位・平均値幅・上昇率・平均の動き・出来高・本数)、4つの市場ごとの表、値幅の大きい時間帯のチャートの色付け(オンにした時) |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(平均の値幅が上位3位までの時間帯が始まった時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターを無料でダウンロードする ▼

値幅とは?
値幅とは、ある時間の中の、一番高いところと一番安いところの差のことです。
たとえば、ドル円の1時間足で、高値が158円30銭、安値が158円10銭だったとします。このときの値幅は、20銭です。
値幅は、pipsという単位で表すことが多いです。pipsはピップスと読み、ドル円では、1pipsが1銭です。なので、20銭は20pipsになります。

時間帯によって、値動きの大きさは違う
FXの市場は24時間動いていますが、時間帯によって値動きの大きさはかなり違います。たとえば、東京の朝の早い時間は、取引する人が少なく、値動きが小さいことが多いと言われています。反対に、ロンドンやニューヨークが開く時間は、取引する人が増えて、値動きが大きくなりやすいと言われています。
一般的には、トレードする時間帯が、値動きの大きい時間なのか、小さい時間なのかを知っておくと、損切りや利確の幅を考える目安になる、と考えられています。

時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターが集計するもの
時間帯ごとの平均の値幅
このインジケーターは、時間帯ごとの値幅を集計して、表にまとめて表示します。
たとえば、9時台の1時間足が3日分あって、値幅が20pips、30pips、25pipsだったとします。3つを足すと75pipsで、3で割ると25pipsです。これが、9時台の平均の値幅になります。
このインジケーターでは、初期設定で、過去60日分の1時間足を使って、この計算を、0時台から23時台まで、24の時間帯それぞれで行います。

上昇率
上昇率とは、その時間帯の1時間足のうち、陽線だった割合のことです。陽線は、終値が始値より高いローソク足のことです。
たとえば、40本のうち24本が陽線なら、上昇率は60%です。始値と終値が同じローソク足は、数えないようになっています。

平均の動き
平均の動きとは、1時間の始値から終値までに、平均でどれだけ動いたかを表します。
たとえば、3日分の動きが、プラス3、マイナス1、プラス4pipsなら、合計はプラス6pipsで、平均はプラス2pipsです。プラスなら、平均すると上に動いて終わり、マイナスなら、下に動いて終わった、という意味です。

出来高(ティック数)
ここでは、ティック数を出来高として使います。ティック数とは、価格が更新された回数のことで、取引が活発な時間帯ほど多くなりやすいです。

MT4とMT5の両方に対応
時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

表の見方
表の上の帯と、今の時間帯の情報
チャートの左上に、表が表示されます。表の一番上の帯には、インジケーターの名前があります。帯の右端には、ボタンが2つあります。左側の横棒のボタンを押すと、表をたたんで、帯だけの表示にできます。右側のバツのボタンを押すと、このインジケーターをチャートから削除します。
帯のすぐ下の、緑の枠の中には、今の時間帯の情報が2行で表示されます。
- 1行目には、今の日本時間と曜日、今開いている市場の名前が出ます。どの市場の時間でもないときは、「市場の時間外」と表示されます。その右には、今の時間帯の平均の値幅と、24の時間帯の中で何位かが出ます。
- 2行目には、今の1時間の値幅が出ます。かっこの中は、平均の値幅の何%か、です。たとえば、平均が20pipsで、今の1時間の値幅が10pipsなら、平均の50%と表示されます。その右には、今の時間帯の上昇率が出ます。
この2行は、1秒ごとに更新されます。

時間帯ごとの表
左から、時刻、順位、平均値幅、上昇率、平均の動き、出来高、本数の順に並んでいます。順位は、平均の値幅が大きい順の順位です。今の時間帯の行は、緑で塗られ、時刻の左に矢印が付きます。見出しにマウスを乗せると、その列の意味が表示されます。

- 平均値幅の列には、数字と一緒に、横向きの棒グラフが表示されます。棒が長いほど、平均の値幅が大きい時間帯です。棒の色は、順位が高いほどオレンジ、低いほど青に近い色になります。
- 上昇率は、50%より高いと緑、低いと赤で表示されます。
- 平均の動きは、プラスなら緑、マイナスなら赤です。
- 本数は、集計に使った1時間足の数です。60日の中には土日も入るので、本数は60より少なくなります。

市場ごとの表
その下には、シドニー、東京、ロンドン、ニューヨークの4つの市場が並びます。
- 時間の列は、その市場の時間を、日本時間で表したものです。
- 平均値幅は、その市場の時間の中の、高値と安値の差の、1日あたりの平均です。
- 上昇率は、その市場の時間の終値が、始値より高かった日の割合です。
- 平均の動きは、その市場の時間の、始値から終値までの平均です。
- 出来高は、1時間あたりのティック数の平均、日数は、集計した日数です。まだ市場の時間が終わっていない日は、数えないようになっています。
今開いている市場の行は、緑で塗られます。ロンドンとニューヨークの時間は、夏時間と冬時間で、自動で切り替わります。表の一番下の帯の右端にあるボタンを押すと、ダークとライトの色を切り替えられます。

チャートの時間足に関係なく、1時間足で集計
このインジケーターは、チャートの時間足に関係なく、1時間足のデータで集計します。そのため、5分足でも日足でも、同じ表が表示されます。集計は、新しい1時間足ができるたびに、自動でやり直されます。
チャートの色付けと通知
パラメーターでオンにできる機能が2つあります。
- チャートの色付け:オンにすると、1時間足以下のチャートで、平均の値幅が大きい時間帯の背景に色が付きます。初期設定では、上位3つの時間帯を、過去10日分、色付けします。
- 通知:平均の値幅が上位3位までの時間帯が、始まったときにお知らせします。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。
どちらも初期設定ではオフなので、使うときはパラメーターでオンにしてください。
時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「SessionStats.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_SessionStats.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_SessionStats」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「SessionStats_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_SessionStats.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_SessionStats」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 集計する過去の日数 | 60 | 何日分の1時間足で集計するかです。 |
| 1時間あたりの最低本数 | 5 | 本数が足りない時間帯には、順位を付けません。 |
| 値幅の単位 | pips | 価格や、終値に対する%も選べます。 |
| サーバー時間と日本時間の差(冬時間・夏時間) | 7・6 | 時刻はこの時差で計算します。ブローカーによってサーバー時間が違うので、時刻がずれている場合はここを確認してください。 |
| 夏時間を自動判定 | true | 米国式(3月第2日曜から11月第1日曜)で夏時間を判定します。 |

| 項目 | 初期設定(日本時間) | 内容 |
|---|---|---|
| シドニー 開始・終了 | 06:00〜15:00 | 季節で変えません。 |
| 東京 開始・終了 | 09:00〜15:00 | 季節で変えません。 |
| ロンドン 開始・終了 | 夏 16:00〜00:30/冬 17:00〜01:30 | 夏時間と冬時間を別に設定できます。 |
| ニューヨーク 開始・終了 | 夏 22:30〜05:00/冬 23:30〜06:00 | 夏時間と冬時間を別に設定できます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 表の大きさ・色・位置 | 標準・ダーク・20・20 | 色はライトも選べます。表の右下のボタンでも切り替えられます。位置はピクセルで指定します。 |
| 時間帯ごとの表・市場ごとの表を表示する | true/true | どちらかだけを表示することもできます。 |
| 値幅が大きい時間帯の色・小さい時間帯の色 | オレンジ・青 | 平均値幅の棒グラフの色です。 |
| 値幅の大きい時間帯をチャートに色付けする | false | trueにすると、1時間足以下のチャートで背景に色が付きます。 |
| 色付けする時間帯の数・日数 | 3・10 | 値幅の大きい順に何個の時間帯を、何日分色付けするかです。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 使うものをtrueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
| 値幅が上位何位までの時間帯の始まりを通知するか | 3 | 平均の値幅がこの順位までの時間帯が始まったときにお知らせします。 |
使うときの注意点
- 表の数字は、すべて過去のデータの集計です。これから先の値動きが、同じになることを示すものではありません。
- たとえば、平均の値幅が25pipsの時間帯でも、その日の値幅が5pipsのこともあれば、50pipsを超えることもあります。
- 上昇率が高い時間帯でも、その時間に上がるとは限りません。
- 時刻は、パラメーターの時差で計算しています。ブローカーによってサーバー時間が違うので、時刻がずれている場合は、時差の設定を確認してください。
時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 5分足のチャートでも使えますか?
使えます。チャートの時間足に関係なく、1時間足のデータで集計するので、5分足でも日足でも同じ表が表示されます。
Q. 表の時刻がずれています。
時刻は、パラメーターの「サーバー時間と日本時間の差」で計算しています。ブローカーによってサーバー時間が違うので、冬時間と夏時間の時差の設定を確認してください。
Q. 値幅をpips以外で表示できますか?
できます。パラメーターの「値幅の単位」で、価格や、終値に対する%も選べます。
時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、値幅・上昇率・平均の動き・出来高の考え方と、時間帯ごとの値動きの大きさを表にまとめる無料の「時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーター」を紹介しました。
FXの値動きの大きさは、時間帯によってかなり違います。時間帯別ボラティリティ・値幅分析インジケーターを使えば、24の時間帯と4つの市場の平均の値幅・上昇率・平均の動き・出来高を表で確認でき、今の時間帯が過去の平均と比べてどれくらい動いているかもわかります。
時間帯ごとの値動きの違いを数字で確かめたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。



