価格が今どちらの向きに、どのくらいの勢いで動いているかは、ローソク足を見ているだけではつかみにくいものです。
この記事では、オシレーターとは何か、変化率で勢いをどう見るのかを、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、上げと下げの勢いを同じものさしで表示する「トレンド方向・勢いオシレーターインジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 変化率は、何本か前の終値と比べて、今の終値が何%動いたかを表したものです。
- ふつうの変化率は上げの方が大きな数字になりますが、このインジケーターは対数を使って、上げと下げを同じ大きさの数字で表します。
- チャートの下の窓に、水色とピンクの棒グラフ、シグナル線、行き過ぎゾーンの線を表示します。
- 期間10・20・30・40・50の5つの期間の向きがそろうと、矢印と通知でお知らせします。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | トレンド方向・勢いオシレーターインジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_TrueDirection.ex4/MT5版 MAM_TrueDirection.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | 対数を使った変化率の棒グラフ(ゼロより上は水色、下はピンク)、シグナル線、行き過ぎゾーンの線、5つの期間の向き、5つの期間がそろったローソク足の矢印 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(ゼロラインの上抜け・下抜け、行き過ぎゾーンに入った時、5つの期間がそろった時) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
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オシレーターとは?
オシレーターとは、チャートの下の別の窓に表示されて、上と下に振れる指標のことです。価格がどちらの向きに、どのくらいの勢いで動いているかを見るのに使います。

変化率とは?
変化率とは、何本か前の終値と比べて、今の終値が何%動いたかを表したものです。
例えば、10本前の終値が158円00銭で、今の終値が158円79銭なら、79銭上がっているので、変化率はプラス0.5%です。

ふつうの変化率には偏りがある
ただし、ふつうの変化率には偏りがあります。わかりやすく、100円と150円で考えてみます。100円から150円に上がると、プラス50%です。ところが、150円から100円に下がると、マイナス33%ほどにしかなりません。同じ50円の動きなのに、上げの方が大きな数字になってしまいます。

対数を使った変化率
このインジケーターでは、この偏りをなくすために、対数という計算を使って変化率を出します。対数は、割り算の比率を、足し算や引き算で扱える形に直す計算のことです。
こうすると、100円から150円は約プラス40.5%、150円から100円は約マイナス40.5%になります。上げと下げが、同じ大きさの数字で表されます。ドル円の158円前後のように動きが小さいときは、ふつうの変化率とほとんど同じ値になります。

期間10本の変化率を、期間3のEMAでならす
変化率を測る期間は、初期設定で10本です。さらに、期間3のEMAでならして、細かいギザギザを減らしています。EMAは、指数平滑移動平均の略で、新しい値ほど大きく反映させる平均のことです。

行き過ぎゾーンとは?
このインジケーターでは、過去100本の値の平均から、標準偏差の2倍だけ離れたところを、行き過ぎゾーンの線にしています。標準偏差とは、値のばらつきの大きさのことです。ふだんの振れ幅から大きく外れたところに線が引かれるイメージです。
一般的には、この線の外まで振れたときは、勢いが行き過ぎている可能性がある、という見方をします。

5つの期間のそろいとは?
メインの期間10に加えて、期間20、30、40、50の変化率も計算します。短い期間は最近の勢い、長い期間はもっと大きな流れの勢いを表します。
5つがすべてプラスなら上向きにそろった、すべてマイナスなら下向きにそろったと判定します。

MT4とMT5の両方に対応
トレンド方向・勢いオシレーターインジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
水色とピンクの棒グラフ
チャートの下の窓に、水色とピンクの棒グラフが表示されます。これが、メインの期間10の変化率です。ゼロより上は水色、ゼロより下はピンクです。

ゼロラインとシグナル線
真ん中の灰色の点線が、ゼロラインです。一般的には、ゼロより上なら上向きの勢い、ゼロより下なら下向きの勢いと考えられています。
棒グラフに重なっている黄色の線は、シグナル線です。メインの値を、期間9のEMAでならした線です。棒グラフがシグナル線より外側に伸びているときは、勢いが強まっている途中と見ることができます。

行き過ぎゾーンの線
上と下にある白っぽい破線が、行き過ぎゾーンの線です。過去100本の値から計算するので、相場の荒さに合わせて線の位置が変わります。

5つの期間の向き
窓の上の方には、向きの表示が出ます。「向き」という文字の右に、10、20、30、40、50と、5つの期間が並んでいます。それぞれの数字の右に、上向きなら緑の三角、下向きなら赤の逆三角が出ます。5つの期間が、今どちらを向いているかが、ひと目でわかるようになっています。この表示は、確定したローソク足の値です。

5つの期間がそろったときの矢印
ローソク足のチャートには、矢印が出ます。5つの期間が初めて上向きにそろったローソク足の下に、緑の上向き矢印が出ます。初めて下向きにそろったローソク足の上には、赤の下向き矢印が出ます。矢印が出るのは、そろった最初のローソク足だけです。
矢印は、確定したローソク足だけで判定するので、一度出た矢印が、あとから消えることはありません。

通知の機能
通知は、3つの場面で届きます。
- 棒グラフがゼロラインを上抜け、または下抜けしたとき
- 上か下の行き過ぎゾーンに入ったとき
- 5つの期間が上向き、または下向きにそろったとき
通知には、そのときのメインの値も書かれています。通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンです。3つの場面は、それぞれオンとオフを選べます。
トレンド方向・勢いオシレーターインジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「TrueDirection.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_TrueDirection.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_TrueDirection」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「TrueDirection_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_TrueDirection.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_TrueDirection」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを複数入れる場合は、別の値にします。 |
| 変化率を測る期間(メインの線) | 10 | 何本前の終値と比べるかです。 |
| なめらかさ(EMAの期間) | 3 | 1にすると、ならさずにそのまま表示します。 |
| シグナル線の期間 | 9 | 0にすると、シグナル線は表示されません。 |
| 判定に使うローソク足 | 確定したローソク足だけ | 「作りかけのローソク足でも判定」も選べます。その場合、ローソク足が確定するまでの間に矢印が消えることがあります。 |
| 期間の増やし方 | 10 | メインの期間に足していく本数です。初期設定では10、20、30、40、50、5にすると10、15、20、25、30になります。 |
| 5つの期間が初めてそろったらチャートに矢印 | true | 矢印を表示するかどうかです。 |
| 上向き・下向きにそろった矢印の色・矢印の大きさ | Lime・Red・2 | 矢印の色と大きさです。 |
| 5つの期間の向きをパネルで表示・パネルの文字サイズ | true・9 | 窓の上の向きの表示です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ゾーンの決め方 | 過去の値の標準偏差から自動で決める | 「固定の値(%)」も選べます。 |
| 標準偏差を測る本数・標準偏差の倍率 | 100・2.0 | 自動で決めるときに使います。 |
| 固定の値(%、上下とも) | 1.0 | 固定の値にするときに使います。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| プラス側・マイナス側のヒストグラムの色・太さ | DeepSkyBlue・HotPink・2 | 棒グラフの色と太さです。 |
| シグナル線の色・行き過ぎゾーンの線の色 | Gold・Silver | 線の色です。 |
| ゼロラインの上抜け・下抜けを通知/行き過ぎゾーンに入ったら通知/5つの期間がそろったら通知 | すべてtrue | 場面ごとに、通知するかを選べます。 |
| ポップアップで通知・音を鳴らす | true・true | 音のファイルは、初期設定で alert.wav です。 |
| メールで通知・スマホへプッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- このインジケーターは、過去の終値と比べた変化率なので、値動きが始まってから少し遅れて反応します。
- もみ合いの相場では、5つの期間の向きがすぐにばらばらになり、矢印が何度も出ることがあります。
- 行き過ぎゾーンに入っても、そこで動きが止まるとは限りません。強いトレンドでは、ゾーンの外にいる時間が長く続くこともあります。
- ゼロラインの上抜けや矢印も、その方向に動き続けることを示すものではありません。
トレンド方向・勢いオシレーターインジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. ふつうの変化率と何が違いますか?
ふつうの変化率は、同じ値幅でも上げの方が大きな数字になります。このインジケーターは対数を使った変化率なので、上げと下げが同じ大きさの数字で表されます。ドル円の158円前後のように動きが小さいときは、ふつうの変化率とほとんど同じ値になります。
Q. 一度出た矢印が消えることはありますか?
初期設定では、確定したローソク足だけで判定するので、一度出た矢印があとから消えることはありません。パラメーターで「作りかけのローソク足でも判定」にした場合は、ローソク足が確定するまでの間に矢印が消えることがあります。
Q. 5つの期間は変えられますか?
変えられます。メインの期間と、期間の増やし方を変えると、5つの期間が変わります。初期設定はメインの期間10、10本ずつで、10、20、30、40、50です。5本ずつにすると、10、15、20、25、30になります。
Q. 行き過ぎゾーンを固定の値にできますか?
できます。「ゾーンの決め方」を固定の値にすると、上下とも指定した%に線が引かれます。初期設定の固定の値は1%です。
トレンド方向・勢いオシレーターインジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、オシレーターと変化率の考え方と、上げと下げの勢いを同じものさしで表示する無料の「トレンド方向・勢いオシレーターインジケーター」を紹介しました。
ふつうの変化率は上げの方が大きな数字になりますが、このインジケーターは対数を使って、上げと下げを同じ大きさの数字で表します。棒グラフ、シグナル線、行き過ぎゾーンの線に加えて、5つの期間の向きと、そろったときの矢印・通知で、勢いの向きを確かめられます。
勢いの向きをチャートの下の窓で確かめたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




