今の相場が静かなのか、荒れているのかは、通貨ペアや時間足によって値幅がまったく違うので、ローソク足だけでは比べにくいものです。
この記事では、ボラティリティとは何か、標準偏差でどう測るのかを、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、相場の荒さを0から100%で表示する「ボラティリティ・パーセント表示インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- ボラティリティとは、値動きの荒さのことです。このインジケーターは標準偏差で測ります。
- 今の標準偏差が過去50本の中でどの位置にあるかを0から100%で表すので、どの通貨ペア・時間足でも同じものさしで比べられます。
- 線の色は、静かなときは黄色、移動平均線より上なら緑、下ならオレンジがかった赤に変わります。
- 静かな水準から抜け出したときに、矢印と通知でお知らせします。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | ボラティリティ・パーセント表示インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_VolPercent.ex4/MT5版 MAM_VolPercent.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | チャートの下の窓に、ボラティリティのパーセントの線(色は3つの状態で変わる)、10%・50%・90%の点線、今の値と状態の文字。ローソク足のチャートに、静かな水準から抜け出したときの矢印 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(静かな水準から上に抜け出した時。設定で荒い水準に届いた時も) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
ボラティリティ・パーセント表示インジケーターを無料でダウンロードする ▼

ボラティリティとは?
ボラティリティとは、値動きの荒さのことです。価格が大きく上下に動いているときはボラティリティが高い、あまり動かずに静かなときはボラティリティが低いといいます。
相場は、静かな時期と荒い時期を、交互にくり返すと言われています。一般的には、静かな時期が続いたあとに、大きな値動きが始まりやすい、という見方をします。

ボラティリティの測り方
標準偏差とは
このインジケーターでは、標準偏差を使います。標準偏差とは、値のばらつきの大きさのことです。終値が平均の近くに集まっていれば小さく、平均から大きく離れていれば大きくなります。
例えば、2本の終値が157円90銭と158円10銭だったとします。平均は158円00銭で、どちらも平均から10銭離れているので、標準偏差は10銭です。2本の終値が157円50銭と158円50銭なら、どちらも平均から50銭離れているので、標準偏差は50銭です。このように、値動きが大きいほど、標準偏差も大きくなります。

標準偏差は価格の単位
このインジケーターでは、初期設定で、50本分の終値の標準偏差を計算します。ただし、標準偏差は価格の単位なので、通貨ペアや時間足によって、大きさがまったく違います。ドル円の5分足と日足では、同じ10銭でも、意味が変わってしまいます。

過去50本の中での位置を0から100%で表す
そこで、このインジケーターでは、今の標準偏差が過去50本の中で、どのくらいの位置にあるかを、0から100%で表します。
例えば、過去50本の標準偏差が、いちばん小さいときで10銭、いちばん大きいときで50銭だったとします。今の標準偏差が30銭なら、10銭から50銭のちょうど真ん中なので50%です。今の標準偏差が14銭なら、40銭の幅のうち、下から4銭の位置なので10%です。0%に近いほど静か、100%に近いほど荒いという意味になります。

こうすることで、どの通貨ペアや、どの時間足でも、同じものさしでボラティリティを比べられます。初期設定では、10%以下を静か、90%以上を荒いとしています。

上向きと下向きの判定
ボラティリティは荒さを表すだけで、上がっているのか下がっているのかはわかりません。そこで、このインジケーターでは、期間50の単純移動平均線を使います。単純移動平均線は、終値をふつうに平均した線のことです。
終値が移動平均線より上なら上向き、下なら下向きとして、線の色を分けています。

MT4とMT5の両方に対応
ボラティリティ・パーセント表示インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
ボラティリティのパーセントの線
チャートの下の窓に、色の変わる1本の線が表示されます。これが、ボラティリティのパーセントです。窓の中には、灰色の点線が3本引かれています。下から10%、50%、90%の線です。

線の色と3つの状態
線の色は、3つの状態で変わります。
- 黄色は、静かなときの色です。値が10%以下のときに黄色になります。
- 緑は、静かではなく、終値が移動平均線より上にあるときの色です。
- オレンジがかった赤は、静かではなく、終値が移動平均線より下にあるときの色です。


今の値と状態の文字
窓の上の方には、今の値と状態が文字で出ます。例えば「ボラ65.7% 普通(移動平均より上)」のように表示されます。状態は、90%以上が荒い、10%以下が静か、その間が普通です。文字の色も、線と同じ色に変わります。
この文字は、今動いているローソク足の値なので、ローソク足が確定するまでの間に変わることがあります。

静かな水準から抜け出したときの矢印
線が10%以下の静かな水準から、上に抜け出したローソク足に矢印が出ます。ボラティリティが広がり始めたところ、という意味です。

- そのとき終値が移動平均線より上なら、ローソク足の下に緑の上向き矢印が出ます。
- 移動平均線より下なら、ローソク足の上にオレンジがかった赤の下向き矢印が出ます。
矢印は、確定したローソク足だけで判定するので、一度出た矢印が、あとから消えることはありません。

通知の機能
通知は、静かな水準から上に抜け出したときに届きます。「ボラティリティ拡大の始まり」と書かれていて、移動平均より上か下かもわかります。パラメーターでオンにすると、90%の荒い水準に届いたときにも、通知を受け取れます。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、ポップアップと音がオンです。
ボラティリティ・パーセント表示インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「VolPercent.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_VolPercent.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_VolPercent」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「VolPercent_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_VolPercent.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_VolPercent」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを複数入れる場合は、別の値にします。 |
| 標準偏差の期間 | 50 | 何本分の終値の標準偏差を計算するかです。 |
| 0から100%に直す時に見る本数 | 50 | 何本の中での位置を見るかです。 |
| 0から100%への直し方 | 過去N本の最大・最小の中の位置 | 「パーセントランク」も選べます。過去50本のうち、今より小さかった本数の割合で、例えば50本のうち40本が今より小さければ80%です。 |
| 目盛りの向き | 100%=いちばん荒い | 逆にすると、100%がいちばん静か、0%がいちばん荒いという向きになります。このときは、10%と90%の線も自動で入れ替わります。 |
| 上向き・下向きを決める移動平均(SMA)の期間 | 50 | 単純移動平均線の期間です。 |
| 静かな水準・荒い水準(%) | 10.0・90.0 | 静か・荒いとする値です。 |
| 判定に使うローソク足 | 確定したローソク足だけ | 「作りかけのローソク足でも判定」も選べます。その場合、ローソク足が確定するまでの間に矢印が消えることがあります。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 静かな時・移動平均より上の時・下の時の線の色 | Gold・LimeGreen・Tomato | 3つの状態の線の色です。 |
| 線の太さ | 2 | 線の太さです。 |
| 静かな水準を抜けた時にチャートに矢印・矢印の大きさ | true・2 | 矢印の表示と大きさです。 |
| 今の値と状態を表示・表示の文字サイズ | true・9 | 窓の上の文字です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 静かな水準を抜けた(ボラ拡大の始まり)を通知 | true | 静かな水準から上に抜け出したときの通知です。 |
| 荒い水準に届いたら通知 | false | trueにすると、荒い水準に届いたときにも通知します。 |
| ポップアップで通知・音を鳴らす | true・true | 音のファイルは、初期設定で alert.wav です。 |
| メールで通知・スマホへプッシュ通知 | false・false | 使うときはtrueにします。MT4・MT5側の設定が必要です。 |
使うときの注意点
- このインジケーターは、過去50本の中での位置を表すので、とても静かな相場が続いたあとは、少し動いただけでも高い値になることがあります。
- この値は、その通貨ペアと時間足の過去と比べた位置なので、何銭動いているかという値幅そのものではありません。
- 矢印の向きは、終値と移動平均線の位置で決めているだけで、その方向に動くことを示すものではありません。
- 静かな水準から抜け出しても、すぐにまた静かな相場に戻ることもあります。
ボラティリティ・パーセント表示インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. ATRと何が違いますか?
ATRや標準偏差は値幅そのもの(何銭か)なので、通貨ペアや時間足によって大きさがまったく違います。このインジケーターは、今の標準偏差が過去50本の中でどの位置にあるかを0から100%で表すので、どの通貨ペア・時間足でも同じものさしで比べられます。
Q. 一度出た矢印が消えることはありますか?
初期設定では、確定したローソク足だけで判定するので、一度出た矢印があとから消えることはありません。パラメーターで「作りかけのローソク足でも判定」にした場合は、ローソク足が確定するまでの間に矢印が消えることがあります。なお、窓の上の文字は今動いているローソク足の値なので、確定するまでの間に変わることがあります。
Q. 矢印の向きは、どうやって決めていますか?
静かな水準から抜け出したときに、終値が期間50の単純移動平均線より上なら上向き、下なら下向きの矢印を出します。その方向に動くことを示すものではありません。
Q. 100%をいちばん静かにできますか?
できます。パラメーターの「目盛りの向き」を逆にすると、100%がいちばん静か、0%がいちばん荒いという向きになります。このときは、10%と90%の線も自動で入れ替わります。
ボラティリティ・パーセント表示インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、ボラティリティと標準偏差の考え方と、相場の荒さを0から100%で表示する無料の「ボラティリティ・パーセント表示インジケーター」を紹介しました。
標準偏差は価格の単位なので、そのままでは通貨ペアや時間足を比べられません。このインジケーターは、今の標準偏差が過去50本の中でどの位置にあるかを0から100%で表し、静か・上向き・下向きを線の色で、静かな水準からの抜け出しを矢印と通知で知らせます。
今の相場の荒さを、同じものさしで確かめたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




