相場には、一方向に動き続けるトレンド相場と、決まった範囲の中で上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場があります。一般的には、2つの状態で向いている手法が違う、と言われています。
この記事では、レンジ相場の考え方と、レンジかどうかを数字で表すチョピネス指数とADXの見方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、今がレンジ相場かどうかを背景の色で表示する「レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- チョピネス指数は0から100の数字で、大きいほどレンジ寄り、ADXは数字が大きいほどトレンドが強いことを表します。
- 「レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーター」は、初期設定でチョピネス指数55以上、かつADX25以下のローソク足が5本続いたらレンジと判定します。
- レンジの期間は紺色がかった灰色の背景になり、レンジの高値と安値に銀色の破線が引かれます。
- レンジが終わると、上昇は緑、下降は赤の背景になります。そのあと終値がレンジの反対側の端を越えると、緑と赤が入れ替わります。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_RangeDetector.ex4/MT5版 MAM_RangeDetector.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | レンジの期間とレンジ終了後の上昇・下降の背景色、レンジの高値・安値の破線、状態パネル |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(レンジが終わってトレンドが出た時。初期設定はすべてオフ) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーターを無料でダウンロードする ▼

レンジ相場とは?
相場には、大きく分けて2つの状態があります。一方向に動き続けるトレンド相場と、決まった範囲の中で上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場です。たとえば、ドル円が何時間も158円00銭から158円30銭の間を行ったり来たりしている状態が、レンジ相場です。
一般的には、トレンド相場とレンジ相場では、向いている手法が違う、と言われています。そのため、今がどちらの状態かを見分けることが大事だと考えられています。このインジケーターでは、チョピネス指数とADXという2つの指標で、レンジかどうかを判定します。

チョピネス指数とは?
チョピネスは、英語で、相場が荒れて方向が定まらない様子を表す言葉です。チョピネス指数は0から100の数字で、大きいほどレンジ寄り、小さいほどトレンド寄りを表します。

計算のしかた
初期設定では、直近14本のローソク足を使います。
- 14本それぞれの値動きの幅を、全部足し合わせます。
- 14本全体の一番高い価格から、一番安い価格までの幅を測ります。
- 値動きの幅の合計が、全体の幅の何倍あるかを見て、それを0から100の数字に直します。

数字の例
たとえば、1本の値動きの幅がどれも10銭だったとします。14本の合計は140銭です。
- 14本が、重ならずに一直線に上がったなら、全体の幅も140銭なので、合計は全体の1倍です。このときのチョピネス指数は0です。
- 反対に、14本がすべて同じ10銭の範囲で動いたなら、全体の幅は10銭なので、合計は全体の14倍です。このときのチョピネス指数は100です。
- 全体の幅が28銭なら、合計は全体の5倍で、チョピネス指数はおよそ61になります。
つまり、同じ範囲を行ったり来たりするほど、数字が大きくなる指標です。一般的な目安は61.8と言われていますが、このインジケーターの初期設定では、55以上をレンジ寄りとしています。

ADXとは?
ADXは、平均方向性指数のことで、トレンドの強さを0から100の数字で表す指標です。数字が大きいほど、トレンドが強いことを表します。一般的には、20や25より小さいときは、トレンドが弱いと見ることが多いです。このインジケーターの初期設定では、ADXが25以下をレンジ寄りとしています。

レンジの判定のしかた
レンジの始まり
初期設定では、チョピネス指数が55以上で、しかもADXが25以下のローソク足を、レンジの条件に当てはまるローソク足とします。この条件が5本続いたら、レンジと判定します。レンジは、その5本の最初のローソク足から始まります。レンジの間の一番高い価格と一番安い価格が、レンジの高値と安値です。

レンジの終わり
初期設定では、条件に当てはまらないローソク足が出たところで、レンジは終わりです。そのとき、そのローソク足の終値が、レンジの高値と安値の真ん中より上なら上昇、下なら下降のトレンドと判定します。
たとえば、レンジの高値が158円30銭、安値が158円00銭なら、真ん中は158円15銭です。終値が158円20銭なら上昇、158円10銭なら下降と判定します。

レンジ終了後の向きの切り替わり
レンジが終わったあと、終値がレンジの反対側の端を越えると、上昇と下降が入れ替わります。たとえば、下降と判定したあとに、終値がレンジの高値より上で確定すると、上昇に切り替わります。上昇と判定したあとに、終値がレンジの安値より下で確定すると、下降に切り替わります。
MT4とMT5の両方に対応
レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
レンジの期間
チャートの背景が、色で塗り分けられています。紺色がかった灰色の部分が、レンジと判定された期間です。

レンジの期間には、レンジの高値と安値に、銀色の破線が引かれます。破線にマウスを重ねると、レンジの安値と高値の価格が表示されます。

上昇と下降の背景
緑の部分は、レンジが終わって上昇と判定されたあとの期間です。赤の部分は、レンジが終わって下降と判定されたあとの期間です。色は、次のレンジが始まるまで続きます。

そのあと、終値がレンジの反対側の端を越えると、緑と赤が入れ替わります。下の画像では、レンジが終わったあといったん赤(下降)になり、終値がレンジの高値を越えたところから緑(上昇)に変わっています。

状態パネル
チャートの左上のパネルの1行目には、「レンジ相場判定」と、今の状態が表示されます。状態は、レンジ中、上昇トレンド(レンジ終了後)、下降トレンド(レンジ終了後)、トレンド・判定なしのどれかです。「レンジ終了後」と表示されているときは、レンジが終わったあとの今の向きを表しています。レンジ中のときは、文字が白になります。
2行目には、最後に確定したローソク足のチョピネス指数とADXの数字が表示されます。数字が条件に当てはまっていても、5本続くまでは、レンジとは表示されません。チョピネス指数とADXの数字は、データウィンドウでも確認できます。

通知の機能
通知は、レンジが終わって、トレンドが出たと判定したときに届きます。上向きか下向きかと、そのときのチョピネス指数とADXの数字が書かれています。パラメーターでオンにすると、レンジに入ったときにも、通知を受け取れます。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、すべてオフになっています。
レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「RangeDetector.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_RangeDetector.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_RangeDetector」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「RangeDetector_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_RangeDetector.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_RangeDetector」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| レンジの条件 | チョピネスとADXの両方がレンジを示す | 「どちらか一方」「チョピネス指数だけ」「ADXだけ」から選べます。 |
| チョピネス指数の期間・この値以上ならレンジ | 14・55 | 一般的な目安は61.8です。 |
| ADXの期間・この値以下ならレンジ | 14・25 | 一般的な目安は20です。 |
| 何本続いたらレンジとみなすか | 5 | 条件が何本続いたらレンジとするかです。 |
| レンジ終了の判定 | レンジの条件がくずれた時 | 「レンジの高値・安値を終値で抜けた時」にすると、抜けたほうの向きでトレンドを判定します。抜けるのを待っている間は、パネルに「レンジ(ブレイク待ち)」と表示されます。 |
| 高値・安値ブレイクを待つ最大本数 | 30 | 条件がくずれてからこの本数の間に抜けなければ、向きを決めずに終わります。 |
| 計算する本数 | 2000 | 何本前のローソク足から計算するかです。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| レンジ中の背景色を表示・レンジ終了後(トレンド中)の背景色も表示 | true・true | 背景色を出さないこともできます。 |
| レンジ中・上昇トレンド・下降トレンドの背景色 | 紺色がかった灰色・暗い緑・暗い赤 | それぞれの色を変えられます。 |
| レンジの高値・安値の線を表示・線の色 | true・Silver | レンジの高値と安値の破線です。 |
| 状態パネルを表示・位置 | true・10・20 | パネルの位置はピクセルで指定します。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 使うものをtrueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
| レンジ終了(トレンド発生)を通知 | true | レンジが終わってトレンドが出たときにお知らせします。 |
| レンジ入りも通知 | false | trueにすると、レンジに入ったときにもお知らせします。 |
使うときの注意点
- 初期設定では、上昇か下降かを、まずレンジが終わったローソク足の終値で決めます。そのため、レンジの真ん中の近くで終わったときは、反対側の端を越えるまで、値動きと背景の色が合わないことがあります。
- チョピネス指数もADXも過去のローソク足から計算するので、レンジの始まりと終わりは、実際の値動きより少し遅れて判定されます。
- レンジが終わっても、判定した向きに動き続けるとは限りません。
- 判定は確定したローソク足だけで行いますが、レンジは5本続いてから判定されるので、レンジの色は、その5本の最初のローソク足までさかのぼって塗られます。
レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. パネルの数字は条件に当てはまっているのに、レンジと表示されません。
レンジと判定するのは、条件に当てはまるローソク足が5本続いてからです。5本続くまでは、数字が条件に当てはまっていても、レンジとは表示されません。何本続いたらレンジとするかは、パラメーターで変えられます。
Q. レンジのあと、緑と赤が途中で入れ替わるのはなぜですか?
レンジが終わったあと、終値がレンジの反対側の端を越えると、上昇と下降が入れ替わるためです。たとえば、下降と判定したあとに終値がレンジの高値より上で確定すると、上昇(緑)に切り替わります。色は、次のレンジが始まるまで続きます。
Q. チョピネス指数とADXの数字は、どこで見られますか?
チャートの左上のパネルの2行目に、最後に確定したローソク足のチョピネス指数とADXの数字が表示されます。データウィンドウでも確認できます。
レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、レンジ相場とチョピネス指数・ADXの考え方と、今がレンジ相場かどうかを背景の色で表示する無料の「レンジ相場判定・チョピネス指数インジケーター」を紹介しました。
このインジケーターは、チョピネス指数とADXの条件が5本続いたところをレンジと判定し、レンジの期間を紺色がかった灰色、レンジ終了後の上昇を緑、下降を赤の背景で表示します。終値がレンジの反対側の端を越えると、緑と赤が入れ替わります。
レンジ相場とトレンド相場の見分け方をチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




