FXで有名なチャートパターンのひとつにダブルボトムがあります。ダブルボトムはチャート上にかなり頻出しますが、ダブリューの形を作っているだけで底堅いと思ってエントリーするとかなり痛い目に遭います。なぜなら、FXでは機能するダブルボトムと機能しないダブルボトムがあり、それをうまく見極めなければだまされてしまう可能性が高いからです。
そこで、今回はFXのダブルボトムが機能しない理由やだましを回避する方法について詳しく解説しますので、ダブルボトムエントリーの勝率が安定しない方は、ぜひ参考にしてください。
FXのダブルボトムが機能しない4つの理由
ダブルボトムが機能しない理由は、大まかにわけて4つあります。ぞれぞれの理由について詳しく解説しますので、早速チェックしていきましょう。
下降トレンドの中で形成されるダブルボトムにエントリーしている
ダブルボトムは一般的に、“相場の底を示すチャートパターン”や“下降トレンドが終わる際に現れるアルファベットのWのような形のチャートパターン”と説明されています。そのため、ダブルボトムは下降トレンドの通貨ペアに出現するものであり、下降トレンドが終了するときに出現するチャートパターンであると思われている方も少なくありません。
ダブルボトムは上記の認識でも間違いはないのですが、FXトレードはあくまでも利益を出すために行っているものであり、本を書いたり、人に説明したりするために学んでいるわけではありません。そのため、下降トレンドで形成されるダブルボトムよりも上昇トレンドの中に形作るダブルボトムのほうが圧倒的に期待値は高くなります。
『上位足では上昇トレンドでリトレースメントをつけており、下位足でダブルボトムを形成していて底堅い』という考え方であれば問題ありませんが、『上位足が下降トレンドで、その中にダブルボトムを形成したからエントリー』というような単純なトレードをしていたら勝率は自ずと下がることになります。
ダブルボトムのエントリー位置が間違っている
FXの教本などでは、ダブルボトムのエントリー位置は下記の画像のように説明されるケースが多くなります。
しかし、このエントリー方法では、もしダブルボトムが機能しないときに早期撤退をすることが難しくなります。なぜなら、上記の画像の灰色のラインが最高値でその後は大きく下落することがあるからです。また、リスクリワードが悪くなることも大きなデメリットです。
勝てるFXトレーダーは、ダブルボトムでエントリーするとき、このような灰色のラインをもとにエントリーしておらず、もしこのようにエントリーしている方ならエントリータイミングが間違っている可能性もあります。
ダブルボトムが形成される前に底からエントリーしている
簡単にいえば、ダブルボトムは2番底を形成している形になるため、底が2点揃ったタイミングでエントリーするという方も少なくないでしょう。
つまり、ダブルボトムが形成することを予想してエントリーすることになります。このエントリー方法はリスクリワードも良く、一見トレードとして間違っていない感じがするという方もいるでしょう。
しかし、相当な根拠を持っていない限りダブルボトム形成を予測したポジションの底入れは失敗します。その理由は、そのエントリーした箇所が2番目の底かどうかは今後ローソク足が何本か確定しないとわからないからです。また、ダブルボトムを予測してエントリーする場合、自分で勝手に決めた2番底のすぐ下が損切りラインとなります。そのため、もしそのエントリーした箇所が2番底でない場合、すぐに損切りラインにかかってしまうことを意味するのです。
上記の画像のように、ダブルボトムがすでに形成されている場合、『2番底でエントリーすれば〇〇pips取れていたのに…』と後付けで言うことはできます。しかし、チャートが形成されていない状態では、そこが2番底かどうか簡単に当てることはできません。そのため、明確な根拠を持たずに2番底を予測してエントリーしている場合は、ダブルボトムが機能せずだまされて負けてしまうことになります。
利確位置が間違っている
ダブルボトムの損切り位置は、一般的に2番底の下に置くことが多いです。
厳密には、2番底の下以外に損切りラインを置くこともできますが、この記事で深掘りするととても長くなってしまうため、詳しくは無料で配布されているToshiのFX極秘手法をチェックしてみてください。
一方、利確位置はどこでしょうか?ダブルボトムが形成されていてエントリーすれば、どこまでも永遠に伸びるというわけではないため、必ずどこかで利確をしなければなりません。しかし、ダブルボトムの正しい利確位置を知っている人は意外にも少なく、『陰線になったら利確する』という方や『15pipsで利確』というような最終的にはコツコツドッカンを喰らうような決め方をしているという人も珍しくないでしょう。
ダブルボトムの利確位置は、『エリオット波動何波か?』などさまざまな要因で変化するため、細かい利確位置を知りたいという方は、無料で配布しているToshiのFX極秘手法を参照してください。
FXのダブルボトムのだましを回避する4つの方法
ダブルボトムが機能しないと思われている方は、下記で紹介するダブルボトムのだましを回避する方法を参考にするのがおすすめです。ここでは、実際にどのような方法があるのか、どのようにだましを回避すればいいのかについて解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
平均足スムーズドを使用してだましを回避する
先ほど、ダブルボトムを予測して2番底でエントリーすると相当な根拠がない限り負けてしまうといいましたが、平均足スムーズドを使用することで、2番底だましを回避することができます。
通常のローソク足を使うケースでは、2番底を狙ってエントリーする場合、ローソク足が陽線になったらエントリーすることになります。しかし、そこが当然2番底でない可能性も高いため、陽線で確定したあと、すぐに陰線で切り替えされて負けてしまうケースも多いです。
一方、平均足スムーズドを使用して平均足の陽線でエントリーすれば、ローソク足よりも陰線から陽線に切り替わる条件が厳しいため、早くエントリーしてしまうことを抑制できます。
そのため、平均足スムーズドを使用すれば、だましを回避することができるというわけです。ちなみに、平均足スムーズドに関しては、平均足のだましを回避することができる下記のインジケーターがおすすめです。
【MT4平均足スムーズド】
詳細ページ:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/44985
【MT5平均足スムーズド】
詳細ページ:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/44838
【TradingView平均足スムーズド】
詳細ページ:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/44988
上記の平均足スムーズドであれば、MT4やMT5、TradingViewなど環境に左右されずに利用できます。また、髭なども忠実に再現されているため、精度の高い平均足スムーズドです。
MACDを使用する
MACDとは、トレンドの方向を確認し、相場の過熱感を判断することができるインジケーターです。移動平均線をもとに開発されたオシレーター系のテクニカル指標であり、精度が比較的高いため多くのトレーダーに使用されています。
MACDを使用してダブルボトムのだましを回避する方法は、下記の通りです。
- トレンドを確認して下降トレンドかどうかを判断する
- ダイバージェンスを確認しトレンドが弱い場合にエントリーを見送る
ダブルボトムが機能しない場合は、トレンドが下向きであるケースが多いです。そのため、MACDラインとシグナルラインのクロスやMACDの値がゼロラインより上か下かを見ることで、現在のトレンドの強弱を確認できるため、トレンドが弱い場合、ダブルボトムのエントリーを見送ることができます。また、MACDがダイバージェンスしている場合、トレンドが弱くなることが予測できます。トレンドが弱いとチャートパターン通りに価格が推移しないケースが多いため、エントリーを見送ればダブルボトムのだましを回避することが可能です。
正しいエントリーポイントでエントリーする
先ほどもダブルボトムのエントリーポイントについて触れましたが、エントリーポイントが正しくなければ、エントリーした箇所が最高値となり落ちてくる可能性が高くなります。そして、一般的なFXの教科書で教えているようなエントリーポイントは、正しいか間違っているかどうかは別にしてリスクリワードや勝率の観点から適切とはいえません。
ダブルボトムが機能しないことで悩んでいるという方は、まずは正しい実践的なダブルボトムのエントリーポイントを身に付ける必要があります。その上でトレードをすればダブルボトムのだましに遭うことが少なくなり、勝率を安定させることができるようになるでしょう。
通貨強弱を確認する
FXは通貨強弱がとても重要なエントリー根拠のひとつになります。通貨強弱がわかれば、FXは負けないといえるほど大切であり、通貨強弱を見なければ勝率が大幅に落ちてしまうことになります。
そして、ダブルボトムのだましを回避したい場合、エントリーしたい通貨ペアと関連するほかの通貨ペアをチェックし、どちらが強いのか・弱いのかを適切に判断するとダブルボトムのだましを回避することができます。例えば、ドル円にエントリーする場合、クロス円とドルストレート(GBPUSD、EURUSD、USDCAD、USDCHF等)をチェックして、円が強いのかそれともドルが強いのかを確認します。そして、もしドルが強い場合、ドル円チャートで形成されているダブルボトムは機能する可能性が高くなるといえます。逆に、ドルが弱い場合、ダブルトップとなって落ちてくる可能性が高くなることになるでしょう。
このように通貨強弱を意識すれば、機能しないダブルボトムのエントリーを回避することができるのでおすすめです。
ちなみに、下記の記事では通貨強弱を簡単に確認できるインジケーターを紹介しているため、興味がある方は、ぜひチェックしてください。
機能するダブルボトムを見極めたいならToshiのFX極秘手法がおすすめ!
実践的かつ正しい知識を身に付ければ、自然と機能するダブルボトムにエントリーすることができるようになります。そして、ToshiのFX極秘手法では、ダブルボトムに関する下記のような内容を教えています。
- 正しいダブルボトムのエントリーポイント
- 正しいダブルボトムの利確位置
- 機能しやすいダブルボトムの見極め方
- 勝率が高いダブルボトムのチャートパターン集
また、ToshiのFX極秘手法はFX会社の審査を通過している教本であり、完全無料で提供されているため、誰でも簡単に入手することができます。興味がある方は、下記の記事からToshiのFX極秘手法の概要をチェックしてみてください。
まとめ
今回は、FXのダブルボトムが機能しない理由やダブルボトムのだましを回避する方法について詳しく解説しました。ダブルボトムはFXで頻出するチャートパターンであり、ダブルボトムの正しいエントリーポイントや利確位置、機能するダブルボトムの見極め方などを覚えれば、勝率がアップするだけでなく、エントリー回数も大幅に増加にします。さらに有利にFXトレードができるようになるので、勝率を安定させたいトレーダーはより実践的で正しい知識を身に付けるのがおすすめです。