FXはローソク足を見て売買を行うのが一般的です。例えば、下髭陽線で確定したら下げ止まりの合図になるため、ロングエントリーをしたり、逆に上髭陽線なら上げ止まりの合図なので、ショートエントリーしたりします。しかし、そのようなローソク足の形を真に受けてエントリーしたら負けてしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか?
基本的にローソク足の形とは裏腹に価格が逆行した際、ローソク足のダマシに遭ったと表現します。ローソク足1本1本で売買をしている方がダマシに遭うと損切り貧乏になってしまうため、できるだけダマシを回避してトレードをしたいと思われている方も少なくないでしょう。
そこで、今回はローソク足のダマシの実例を紹介し、その後にローソク足のダマシを回避する方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ローソク足のダマシの実例!これにトレーダーは騙される
ローソク足のダマシとしてもっとも多いものをチャート付きで解説します。実例を知ることで、どのようなローソク足がダマシになりやすいのかがわかるので、ぜひ参考にしてください。
ブレイク後に戻ってくる
多くのFXトレーダーは、水平線やトレンドライン、チャネルラインなどを使用してチャート分析を行います。そして、水平線を価格がブレイクした後にエントリーする手法をブレイクエントリー手法といいますが、ブレイクしたローソク足のダマシに遭うというケースは非常に多いです。
実際に下記の画像は、ブレイクした後にそのローソク足がダマシになった実例です。
上記の画像では、意識されている切り上げラインを下にブレイクしてローソク足が確定したのにもかかわらず、次のローソク足で陽線が確定し、さらに切り上げラインの中に価格が戻ってしまっています。結果的に、このブレイクしたローソク足でエントリーしてしまうとダマシに遭うことになります。
サポートラインを大きく抜ける
FXでは、水平線を使ったトレードをする人が非常に多いです。水平線を使用してトレードをする場合、下記のように意識されている価格で水平線を引き、その中でトレードをします。そして、価格が底で支えられているラインをサポートライン、上で抑えられているラインをレジスタンスラインといいます。
ちなみに、サポートラインやレジスタンスラインは水平線だけでなく、トレンドラインや切り下げラインでも使われることがあります。
そして、FXではレジスタンスラインやサポートラインを抜けたローソク足にダマされて負けてしまう方が多いです。例えば、下記の画像はサポートラインでサポートされたローソク足で確定しているのに、その次の次のローソク足はサポートラインを大きく抜けてしまっています。
これがサポートラインでのダマシのローソク足と言えます。
ピンバーにやられる
ピンバーは上位足で出現すれば、それが機能して下げ止まりや上げ止まりになることが多いです。しかし、下位足になればなるほどダマシが多く、ピンバー1本で売り買いの判断をしてしまうと負けてしまうことも少なくありません。下記の画像はピンバーが確定したのにもかかわらず大きく下がってきてしまったローソク足の実例です。
ローソク足のダマシを回避する4つの方法
実例を見ればわかるように、ローソク足のダマシは頻繁に発生します。そして、このダマシを回避しないと勝率がどうしても上がりません。そのため、効率的に資金をFXで増やしていきたいという方は、ダマシを回避する方法を身に付けなければなりません。
そこで、この見出しではローソク足のダマシを回避する4つの方法を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
安値からロングエントリー、高値からショートエントリーしない
安値からロングエントリー、高値からショートエントリーをすれば、損切り額が小さくなるため、エントリーしやすくなります。しかし、安値や高値からエントリーするということは、上げ止まりや下げ止まり位置をピンポイントで当てなければなりません。環境認識を正しくできない人にとっては難易度が高く、ましてやローソク足1本で判断してしまうと簡単にダマシに遭うことになります。
底値圏や高値圏でエントリーする場合は、ローソク足1本でエントリーするかどうかを決めるのではなく、上位足の環境認識などを行い、複数の根拠があるときだけエントリーするのがおすすめです。
平均足を使用する
ローソク足のダマシを回避する方法として、平均足の活用が挙げられます。平均足は始値・終値・高値・安値の4本値を平均して表示したローソク足のようなものです。平均足の基本的なことに関しては、下記の記事を参照してください。

なぜ、平均足を使うことでダマシを回避することができるのかというと、始値や終値などの値を平均しているため、ローソク足よりも陽線や陰線になるまでに時間がかかります。下記がローソク足と平均足の比較になりますが、赤い四角の部分が同じ時間帯になりますが、ローソク足のほうは陽線になっていますが、平均足の場合は陰線です。
この場面、陰線であればロングエントリーを見送るという方は多いのではないでしょうか?そのため、平均足を使えばローソク足のダマシを回避できるというわけです。
しかし、平均足も完全ではなく、平均足を使用してもダマシが発生することがあります。確実にダマシを回避したいという方は、平均足スムーズドがおすすめです。次は平均足と平均足スムーズドを比較しますが、このように平均足よりもさらにダマシが回避されているのがわかります。
平均足スムーズドを使用すれば、ほとんどの人がダマシに遭いづらくなり、さらに色変わりだけでエントリーすれば、利益を増やしていくことができます。
ダマシを回避できる平均足スムーズドに関しては、下記の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
【TradingView 平均足スムーズドの概要】

【MT4平均足スムーズドの概要】

ブレイクした後に数本分ローソク足を見る
ブレイクエントリーをするとき限定になりますが、ブレイクしたローソク足にダマされてしまうという方は、ブレイク後に様子を見てエントリーするのがおすすめです。
例えば、下記のチャートではローソク足が切り上げラインをブレイクしましたが、様子を見て次の足も陰線になったらエントリーすることでダマシを回避できます。
今回の場合は、ブレイクして陰線で確定した後、その次のローソク足は陽線になるため、エントリーを見送ることになります。このように、ブレイク後にすぐエントリーするのではなく、様子を見ることでローソク足のダマシを回避することが可能です。
正しい環境認識を行い複数の根拠を持つ
ローソク足のダマシに遭ったり、ブレイクエントリーでダマシに遭ったりする人は、上位足の環境認識が正しく行えていない可能性があります。基本的に上位足のトレンドに対して下位足でトレンドフォローをしなければ、その分ダマシに遭う確率も非常に高くなってしまいます。
上位足の環境認識の正しいやり方を身に付けたいという方は、このWebサイトや記事を監修している専業のToshiが無料で公開しているToshiのFX極秘手法PDFを活用してみてください。この内容を知ることで、環境認識が正しくできるようになるため、ローソク足のダマシに遭いづらくなります。詳細は下記で詳しく解説していますので、デイトレードやスキャルピングで効率的に利益を積み重ねたいという方は、チェックしてください。

まとめ
今回は、ローソク足のダマシを回避する方法を4つ紹介しました。これらの方法を試すことでFXで負ける確率を減らすことができるので、ぜひ実践の中で取り入れてみてください。
特に、効率的にダマシを回避したいという方は、平均足スムーズドを使用するのがおすすめです。TradingViewの平均足スムーズドを使用するのであれば、サブウィンドウに平均足スムーズドを表示できるため、ローソク足と平均足スムーズドを両方表示させたいという方でも使いやすいです。ぜひこの機会に平均足スムーズドの概要をチェックして、トレードの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?