Delta Reaction Zones [BOSWaves] は、価格そのものではなく「累積デルタ(買いと売りの出来高差)」に着目して、実際に需給の偏りが発生したゾーンを可視化するインジケーターです。
従来のサポート・レジスタンスが「価格の形」から判断されるのに対し、このインジケーターは注文フローの偏りが極端になった地点を基準にゾーンを構築する点が最大の特徴です。
ゾーンは市場のボラティリティに応じて自動的に厚みが変化し、さらに買い・売りどちらのフローが優勢だったかも視覚的に把握できます。
そのため、「なぜその価格帯で反応したのか」が感覚ではなく、フローの事実として理解できる設計になっています。
Delta Reaction Zonesをチャートに追加する
Delta Reaction Zonesの使い方
Delta Reaction Zonesでは、チャート上に表示されるゾーンを「反応が起こりやすい需給境界」として読み取ります。
サポートゾーン(緑)は、累積デルタが大きく低下した地点、つまり売り圧力が出尽くした、もしくは買いが吸収された場所に形成されます。一方、レジスタンスゾーン(赤)は、累積デルタが大きく上昇した地点で、買いが行き過ぎた、または売りが溜まったエリアを示します。
各ゾーン内部には、買いフローと売りフローの比率がグラデーションで表示されます。
これにより、そのゾーンが
- 「買い主導で形成されたのか」
- 「売り主導で形成されたのか」
- それとも「拮抗した状態だったのか」
を一目で判断できます。
また、価格がゾーンを一度抜けたあとに再び戻ってきた際には、Support Reclaim(RC) や Resistance Re-enter(RE) といったラベルが表示されます。
これは、ゾーンが単なる線ではなく「実際に意識されている需給境界として再び機能した」ことを示す補助的な判断材料になります。
基本的な使い方としては、
- ゾーン付近での反発・抑制の有無を見る
- 上位足のゾーンを下位足の環境認識に使う
- フロー優勢方向と同じ方向のトレードだけを検討する
といった形で活用すると、無駄なエントリーを大きく減らすことができます。
Delta Reaction Zonesのパラメーター設定

Delta Reaction Zonesは初期設定でも十分に機能しますが、時間軸や銘柄に合わせて調整することで、より精度を高めることができます。
基準となる設定としては、累積デルタのスムージング長は短めに設定されており、細かいフローの変化を拾いやすくなっています。
ピボット長は中程度に設定され、明確なデルタの極端値のみをゾーン化する設計です。
ゾーンの厚みはATRを基準に自動調整されるため、相場が荒れている局面では厚く、落ち着いた相場では自然と薄く表示されます。
もしゾーンが広すぎると感じる場合は、ATR倍率を下げることで調整できます。
ゾーンが多く表示されすぎる場合は、ピボット長を大きくすると、より重要なデルタ極端値だけが抽出されるようになります。
フロー比率の変化をより直近重視にしたい場合は、インパルスウィンドウを短くすることで対応できます。
重要なのは、ロジックそのものを変えずに、見え方だけを調整することです。
大きく数値を変えるのではなく、少しずつ調整しながら、複数の相場環境で確認するのが理想です。
Delta Reaction Zonesは、単なるサポート・レジスタンスの代替ではありません。
「どこで反応したか」ではなく、「なぜそこで反応する可能性が高いのか」を累積デルタという視点から可視化してくれる、プロ向けの需給分析インジケーターです。
価格だけでは納得できない、だましを減らしたい、フローの裏付けが欲しい。
そう感じている方にとって、TradingView上での分析精度を一段引き上げてくれるツールと言えるでしょう。




