一目均衡表をいくつもの通貨ペアや時間足で確かめようとすると、チャートを何度も切り替える必要があり、手間がかかります。
この記事では、一目均衡表とは何か、5本の線と雲、三役好転をどう見るのかを、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、複数の通貨ペアと時間足の一目均衡表を一覧で表示する「一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- 一目均衡表は、転換線・基準線・先行スパンA・先行スパンB・遅行線の5本の線でできています。
- 雲とローソク足、転換線と基準線、遅行線とローソク足の3つの見方が、すべて上向きにそろった状態を三役好転と呼びます。
- このインジケーターは、12の通貨ペアと4つの時間足について、3つの見方とそのそろいを1つの一覧表にまとめて表示します。
- 直近3本以内に向きが変わったマスは背景の色で強調し、銘柄名やマスをクリックするとチャートが開きます。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | 一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_IchimokuScanner.ex4/MT5版 MAM_IchimokuScanner.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | チャートの左上の一覧表(通貨ペアごと・時間足ごとに、雲・転基・遅行・総合の4つのマス)。上向きは緑の三角、下向きは赤の三角、どちらでもないときは灰色の横線 |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(指定した時間足で、雲抜け・転換線と基準線のクロス・3つのそろいが起きた時)。初期設定では通知の方法はすべてオフ |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーターを無料でダウンロードする ▼

一目均衡表とは?
一目均衡表は、日本で生まれたテクニカル指標です。相場の状態をひと目で見ることを目的に作られた、と言われています。
一目均衡表は、転換線、基準線、先行スパンA、先行スパンB、遅行線の5本の線でできています。

転換線
転換線は、過去9本のローソク足の、最も高い価格と最も安い価格の真ん中です。例えば、過去9本の最高値が158円40銭、最安値が157円80銭だったとします。足して2で割ると、158円10銭です。これが、転換線の値になります。

基準線
基準線は、過去26本の、最も高い価格と最も安い価格の真ん中です。例えば、過去26本の最高値が158円60銭、最安値が157円40銭なら、基準線は158円00銭です。

先行スパンA
先行スパンAは、転換線と基準線の真ん中の値を、26本先にずらして描いた線です。さきほどの例なら、158円10銭と158円00銭の真ん中で、158円05銭です。

先行スパンBと雲
先行スパンBは、過去52本の、最も高い価格と最も安い価格の真ん中を、26本先にずらして描いた線です。この先行スパンAとBの間を塗ったものを、雲と呼びます。
26本先にずらして描くので、今のローソク足の位置には、26本前に計算した雲があることになります。

遅行線
遅行線は、今の終値を、26本前の位置にずらして描いた線です。今の価格と、26本前の価格を比べるための線です。

一目均衡表の一般的な見方
このインジケーターでは、3つの見方を使います。
見方① 雲とローソク足の位置
一般的には、終値が雲より上にあれば上向き、雲より下にあれば下向きと考えられています。終値が雲の中にあるときは、どちらとも言えない状態です。終値が雲を上に抜けることを、雲抜けといいます。

見方② 転換線と基準線の位置
転換線が基準線より上にある状態を好転、下にある状態を逆転といいます。一般的には、好転は上向き、逆転は下向きと考えられています。

見方③ 遅行線とローソク足の位置
このインジケーターでは、今の終値が、26本前のローソク足の高値より上なら上向き、安値より下なら下向きと判定します。高値と安値の間にあるときは、どちらでもないとします。

三役好転と三役逆転
この3つがすべて上向きにそろった状態を、一般的には三役好転と呼びます。すべて下向きにそろった状態は、三役逆転と呼びます。
ここまでの3つの見方と、3つのそろいを、たくさんの通貨ペアと時間足についてまとめて一覧にするのが、このインジケーターです。

スキャナーとは?
スキャナーとは、たくさんの通貨ペアを自動で調べて、一覧にする道具のことです。一目均衡表をひとつずつ確かめるには、通貨ペアと時間足を何度も切り替える必要があります。このインジケーターを使うと、1つのチャートの上で、まとめて確かめられます。

MT4とMT5の両方に対応
一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

一覧表の見方
一覧表と銘柄の列
チャートの左上に、一覧表が表示されます。一番上の帯には、「MAM 一目均衡表スキャナー」と書かれています。表の左の列には、通貨ペアの名前が並んでいます。初期設定では、ドル円やユーロドル、ポンド円、ゴールドなど、12の銘柄が入っています。

時間足と4つのマス
表の上には、M15、H1、H4、D1と、4つの時間足が並んでいます。M15は15分足、H1は1時間足、H4は4時間足、D1は日足のことです。それぞれの時間足の下には、雲、転基、遅行、総合の4つのマスがあります。
- 雲は、終値と雲の位置です。
- 転基は、転換線と基準線の位置です。
- 遅行は、遅行線とローソク足の位置です。
- 総合は、この3つがそろっているかどうかです。

マスの記号の見方
- 緑の上向きの三角は、上向きです。
- 赤の下向きの三角は、下向きです。
- 灰色の横線は、どちらでもない状態です。総合のマスでは、3つがそろっていないときに灰色の横線になります。

例えば、1つの行の総合のマスが緑の三角なら、その時間足では、雲、転換線、遅行線の3つが上向きにそろっている、という意味です。

マスに点が3つ並んでいるときは、まだデータを読み込んでいる途中です。
見つからない銘柄
マスにバツが出て、銘柄名が赤くなっているときは、その名前の銘柄が見つからないという意味です。画面では、ゴールドのXAUUSDが赤くなっています。ゴールドは、会社によってGOLDなど別の名前になっていることがあります。その場合は、パラメーターの銘柄の欄を、使っている会社の名前に書き換えてください。

マスの背景の色
背景が濃い緑や濃い赤になっているマスがあります。これは、直近3本以内に、今の向きに変わったマスです。緑の背景は直近3本以内に上向きになったマス、赤の背景は下向きになったマスです。
例えば、雲のマスの背景が緑なら、3本以内に雲を上に抜けたという意味です。変わったばかりのところを、見つけやすくするための色です。

判定に使うローソク足
初期設定では、確定した1本前のローソク足で判定します。そのため、今動いているローソク足の途中で、マスの表示が変わることはありません。表は3秒ごとに更新されますが、計算し直すのは、それぞれの時間足で新しいローソク足ができたときだけです。
一覧表の機能
クリックでチャートを開く
銘柄名や、その右の矢印をクリックすると、その通貨ペアのチャートが新しく開きます。このときの時間足は、今のチャートと同じ時間足です。
マスをクリックすると、そのマスの時間足でチャートが開きます。例えば、ユーロドルのH4のマスをクリックすると、ユーロドルの4時間足のチャートが開きます。パラメーターで、新しいチャートを開かずに、今のチャートを切り替えるようにもできます。

マスにマウスを合わせると、そのマスの説明が文字で表示されます。例えば、「終値が雲より上」というように表示されます。直近に向きが変わったマスでは、何本前に成立したかも表示されます。
ページと表のボタン
- 表の下には、ページの表示があります。1ページに表示する銘柄は、初期設定で12です。銘柄が12より多いときは、左右の矢印でページを切り替えられます。
- タイトルの右の横線を押すと、表をたたんで、タイトルの帯だけにできます。もう一度押すと、表が開きます。
- その右のバツを押すと、このインジケーターがチャートから削除されます。
- 一番下の帯の右にある丸い印を押すと、表の色をダークとライトで切り替えられます。

通知の機能
表の上の時間足の名前を見ると、H1とH4に、かっこで「通知」と付いています。初期設定では、この2つの時間足が通知の対象です。

通知は、判定に使うローソク足で、次のことが起きたときに届きます。
- 雲を上抜け、または下抜けしたとき
- 転換線が基準線を上抜け、または下抜けしたとき
- 3つが上向きか下向きにそろったとき
遅行線のローソク足抜けの通知は、初期設定ではオフになっています。通知には、通貨ペアと時間足、何が起きたかが書かれています。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。ただし、初期設定では通知の方法がすべてオフです。通知を受け取りたいときは、パラメーターでポップアップなどをオンにしてください。
また、インジケーターを入れた直後は、今の状態を記録するだけで、通知は鳴りません。通知する向きを、上向きだけ、下向きだけに絞ることもできます。
一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「IchimokuScanner.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_IchimokuScanner.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_IchimokuScanner」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「IchimokuScanner_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_IchimokuScanner.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_IchimokuScanner」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを複数入れる場合は、別の値にします。 |
| 表の大きさ | 標準 | 「大きい」も選べます。 |
| 色 | ダーク | 「ライト」も選べます。表の右下のボタンでも切り替えられます。 |
| 左からの位置・上からの位置(ピクセル) | 20・20 | 表の位置です。 |
| 1ページに表示する銘柄数 | 12 | 多いときは、左右の矢印でページを切り替えます。 |
| 銘柄の選び方 | 下の欄に手入力した銘柄 | 「気配値表示の銘柄」も選べます。気配値表示とは、MT4の左側にある通貨ペアの一覧の窓のことで、そこに出している銘柄がそのまま表に並びます。 |
| 読み込む銘柄の最大数 | 30 | 読み込む銘柄は、最大で30までです。 |
| 手入力の銘柄 | USDJPY,EURUSD,GBPUSD,AUDUSD,USDCAD,USDCHF,NZDUSD,EURJPY,GBPJPY,AUDJPY,EURGBP,XAUUSD | カンマで区切って、好きな銘柄を書き込めます。 |
| 銘柄名の接頭辞・接尾辞 | 空欄・空欄 | 銘柄名の前や後ろに記号が付く会社では、その記号を入れます。例えば、ドル円がUSDJPY.mという名前なら、接尾辞に「.m」を入れます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 表示する時間足 | M15,H1,H4,D1 | カンマで区切って、最大6つまで選べます。1分足から月足(M1 M5 M15 M30 H1 H4 D1 W1 MN)まで使えます。 |
| 転換線・基準線・先行スパンBの期間 | 9・26・52 | 基準線の期間は、雲や遅行線をずらす本数にも使います。 |
| 判定に使うローソク足 | 確定したローソク足(1本前) | 「現在のローソク足」も選べます。早く表示が変わりますが、ローソク足が確定するまでの間に表示が変わることがあります。 |
| 直近何本以内の抜け・クロスをマスの色で強調するか | 3 | 0にすると、背景の色での強調はしません。 |
| 更新の間隔(秒) | 3 | 表を更新する間隔です。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 開き方 | 新しいチャートを開く | 「このチャートを切り替える」も選べます。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 通知を受け取りたいときは、trueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。音のファイルは、初期設定で alert.wav です。 |
| 通知する時間足 | H1,H4 | カンマで区切って、表示する時間足の中から選びます。 |
| 雲抜け・転換線と基準線のクロス・遅行線のローソク足抜け・3つがそろったら通知 | true・true・false・true | 何を通知するかを選べます。 |
| 通知する向き | 上向き・下向きの両方 | 「上向きだけ」「下向きだけ」も選べます。 |
使うときの注意点
- 一目均衡表は、過去の高値と安値から計算するので、値動きが始まってから少し遅れて変わります。
- マスが上向きにそろっていても、その方向に動き続けるとは限りません。
- もみ合いの相場では、マスの向きが何度も変わることがあります。
- たくさんの銘柄と時間足を調べるので、初めて入れたときは、データの読み込みに時間がかかり、マスに点が3つ並んだままになることがあります。少し待つと、順番に表示されます。
- 銘柄と時間足を増やしすぎると、MT4の動きが重くなることがあります。
- 初期設定では通知の方法がすべてオフです。通知を受け取りたいときは、パラメーターでオンにしてください。
一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 三役好転・三役逆転の通貨ペアを探せますか?
探せます。このインジケーターは、雲とローソク足、転換線と基準線、遅行線とローソク足の3つが、すべて上向きか下向きにそろっているかを「総合」のマスに表示します。総合のマスが緑の三角なら上向きに、赤の三角なら下向きにそろっています。
Q. XAUUSDが赤くなって、マスにバツが出ます。
その名前の銘柄が見つからないという意味です。ゴールドは、会社によってGOLDなど別の名前になっていることがあります。パラメーターの銘柄の欄を、使っている会社の名前に書き換えてください。銘柄名の後ろに記号が付く会社では、接尾辞の欄にその記号を入れてください。
Q. 通知が鳴りません。
初期設定では、通知の方法(ポップアップ・音・メール・プッシュ通知)がすべてオフです。パラメーターでポップアップなどをオンにしてください。また、通知の対象は初期設定でH1とH4の2つの時間足で、インジケーターを入れた直後は、今の状態を記録するだけで通知は鳴りません。
Q. 表示する通貨ペアや時間足は変えられますか?
変えられます。銘柄は手入力の欄にカンマで区切って書き込むか、気配値表示の銘柄から選べます(最大30)。時間足は、カンマで区切って最大6つまで選べます。
一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、一目均衡表の5本の線と雲、3つの見方と三役好転・三役逆転の考え方と、複数の通貨ペアと時間足の一目均衡表を一覧で表示する無料の「一目均衡表スキャナー・雲抜け一覧インジケーター」を紹介しました。
このインジケーターは、雲・転基・遅行・総合の4つのマスを、通貨ペアごと・時間足ごとに緑と赤の三角で表示し、直近に向きが変わったマスを背景の色で強調します。銘柄名やマスをクリックすると、そのチャートを開けます。
たくさんの通貨ペアの一目均衡表を、1つのチャートの上でまとめて確かめたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




