チャートに水平線を引くとき、「どこに引けばいいのか」で迷うことがあります。マレーマスは、ある期間の値動きの範囲を8つに分けて、決まった位置に水平線を引く考え方です。
この記事では、マレーマスの線の名前と意味、線の引き方、上位足との重なりの考え方を、初めての方にもわかるように順番に解説します。あわせて、マレーマスの水平線を自動で引く「マレーマス・水平レベル自動描画インジケーター」を紹介します。MT4とMT5の両方に対応しています。こちらのインジケーターは完全に無料で提供しております。
この記事のポイント
- マレーマスは、ある期間の値動きの範囲を8つに分けて水平線を引く考え方です。線には8分の0から8分の8までの名前が付いています。
- 「マレーマス・水平レベル自動描画インジケーター」は、初期設定で直近64本のローソク足の高値と安値から、全部で13本の線を自動で引きます。
- 線の右端に、「8/8 最終の抵抗」のように線の名前と意味が表示されます。
- 4時間足と日足のマレーマスも重ねて表示し、今の時間足の線と近い線は黄色の太い線で強調します。
- MT4とMT5の両方に対応しています。メールアドレスを登録すると、配布ページから無料でダウンロードできます。
| 名称 | マレーマス・水平レベル自動描画インジケーター(ファイル名:MT4版 MAM_MurreyMath.ex4/MT5版 MAM_MurreyMath.ex5) |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | MT4(MetaTrader 4)・MT5(MetaTrader 5)のWindows版 |
| 料金 | 完全無料 |
| 表示するもの | マレーマスの13本の水平線と名前、4時間足・日足の線(点線)、上位足と重なった線の強調、表示・非表示のボタン |
| 通知 | ポップアップ・音・メール・プッシュ通知(価格が線に触れた時、または終値で越えた時。初期設定はすべてオフ) |
| 開発者 | Toshi(MoreAndMore Info) |
マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターを無料でダウンロードする ▼

マレーマスとは?
マレーマスは、ある期間の値動きの範囲を8つに分けて水平線を引く考え方です。線には、8分の0から8分の8までの名前が付いています。画面では、「0/8」のような分数の形で表示されます。

数字の例
たとえば、ある期間のいちばん高い価格が158円00銭、いちばん安い価格が156円00銭だったとします。この2円の値幅を8つに分けると、1つ分の幅は25銭です。
いちばん下の156円00銭が8分の0、いちばん上の158円00銭が8分の8です。8分の1が156円25銭、8分の2が156円50銭と25銭ずつ上がっていき、真ん中の8分の4は157円00銭になります。
8分の8の外側の線
さらに、8分の8より上にプラス8分の1とプラス8分の2、8分の0より下にマイナス8分の1とマイナス8分の2があります。この例なら、プラス8分の1は158円25銭、プラス8分の2は158円50銭、マイナス8分の1は155円75銭、マイナス8分の2は155円50銭です。全部で13本の線になります。

それぞれの線の意味
支持と抵抗
支持とは、価格が下がってきたときに、止まりやすいと考えられている価格のことです。抵抗とは、価格が上がってきたときに、止まりやすいと考えられている価格のことです。

線ごとの一般的な見方
マレーマスでは一般的に、線ごとに次のような見方をすると言われています。
- 8分の8は、最終の抵抗です。ここを超えて上がり続けるのは難しい、と考えられている線です。
- 8分の0は、最終の支持です。ここを割って下がり続けるのは難しい、と考えられている線です。
- 8分の4は、中心です。値動きの真ん中にあたる線で、支持にも抵抗にもなりやすいとされています。
- 8分の5はレンジ上限、8分の3はレンジ下限です。価格は、この2本の間にいる時間が長いと言われています。
- 8分の7と8分の1は、失速・反転です。勢いが弱まりやすいとされる線です。
- 8分の6と8分の2は、反転の線です。
- プラスマイナス8分の1は行き過ぎ、プラスマイナス8分の2は極端です。価格が8分の0から8分の8の外に出たときの目安です。

線の引き方
このインジケーターは、初期設定で直近64本のローソク足の高値と安値を探します。
ただし、初期設定のマレー式の計算では、その高値と安値をそのまま8分の8と8分の0にはしません。価格の大きさに合わせた目盛りがあり、高値と安値が収まる区切りに合わせて、8分の8と8分の0を決めます。ドル円なら、100円を半分、また半分と割っていった幅の目盛りです。そのため、8分の8と8分の0は、実際の高値や安値と少しずれることがあります。
パラメーターで計算方法を切り替えると、さきほどの数字の例のように、期間の高値と安値をそのまま8つに分けることもできます。

上位足のレベルと重なり
上位足のレベル
上位足とは、今見ている時間足より長い時間足のことです。このインジケーターは、初期設定で4時間足と日足のマレーマスも計算して、同じチャートに重ねて表示します。上位足でも、直近64本の高値と安値から計算します。

重なり
今の時間足の線のすぐ近くに上位足の線があるとき、その線を重なりとして強調します。近いとみなす距離は、今の時間足の8分の1の幅の0.25倍以内です。たとえば、8分の1の幅が20銭なら、5銭以内です。
一般的には、いくつもの時間足で同じ価格に線がそろうと、その価格が意識されやすい、という見方をします。

MT4とMT5の両方に対応
マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターは、MT4版とMT5版の両方を配布しています。表示する内容とパラメーターは、MT4版とMT5版で同じです。

チャートの見方
13本の線の色
今の時間足のマレーマスの線は、計算に使った64本の始まりから、今のローソク足の15本先まで伸びています。
- 8分の8と8分の0は、青い太い線です。
- 8分の4は、水色の太い線です。
- 8分の7と8分の1は、金色の線です。
- 8分の6と8分の2は、オレンジがかった赤の線です。
- 8分の5と8分の3は、緑の線です。
- プラスマイナス8分の1は薄い紫の破線、プラスマイナス8分の2は赤紫の破線です。
下の画像では、上位足と重なった線が多いため、黄色の太い線が多くなっています。

線の名前
線の右端には、「8/8 最終の抵抗」のように、線の名前と意味が表示されます。

重なった線
上位足の線と重なった線は、黄色の太い線に変わり、名前の後ろに二重丸が付きます。

上位足の点線
細い点線は、上位足の線です。4時間足は銀色、日足は濃い灰色の点線です。点線の右端の下には、「H4 5/8」のように、時間足と線の名前が表示されます。H4は4時間足、D1は日足のことです。

線にマウスを重ねると、線の名前と意味、価格が表示されます。重なった線では、どの時間足のどの線と重なったかも表示されます。
表示・非表示のボタン
チャートの左上の「マレーマス 表示中」と書かれたボタンを押すと、線がすべて消えて、ボタンの文字が「マレーマス 非表示」に変わります。もう一度押すと、また線が表示されます。

通知の機能
通知は、価格が線に触れたときに届きます。パラメーターで、確定したローソク足の終値で線を越えたときに変えることもできます。
通知する線は、すべての線、主要な線、上位足と重なった線だけの3つから選べます。主要な線とは、8分の8、8分の4、8分の0と、プラスマイナス8分の2のことです。上位足の線の通知や、線が引き直されたときの通知も付けられます。
通知の方法は、ポップアップ・音・メール・スマホへのプッシュ通知です。初期設定では、すべてオフになっています。
マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターの導入方法
MT4の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「MurreyMath.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT4のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL4」→「Indicators」に、「MAM_MurreyMath.ex4」を入れます。
- MT4を再起動するか、ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターの「インディケータ」から「MAM_MurreyMath」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
MT5の場合
- 下記のダウンロード方法に沿って「MurreyMath_MT5.zip」をダウンロードし、解凍します。
- MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選びます。
- 開いたフォルダの「MQL5」→「Indicators」に、「MAM_MurreyMath.ex5」を入れます。
- MT5を再起動するか、ナビゲーターの中で右クリックして「更新」を押します。
- ナビゲーターから「MAM_MurreyMath」をチャートにドラッグし、「OK」を押します。
パラメーターの説明
パラメーターは、すべて日本語で表示されます。

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| ID | 1 | 同じインジケーターを1つのチャートに複数入れるときは、別の値にします。 |
| 計算方法 | マレー式(オクターブで区切る) | 「期間の高値・安値をそのまま8等分」に切り替えられます。 |
| 高値・安値を探す本数 | 64 | 何本のローソク足から高値と安値を探すかです。 |
| 計算に使うローソク足 | 現在のローソク足も含める(形成中に動く) | 「確定したローソク足だけ」にすると、引き直しは確定したときだけになります。 |
| +1/8・+2/8・-1/8・-2/8 も表示 | true | falseにすると、8分の0〜8分の8の9本だけになります。 |
| 線を右へ伸ばす本数 | 15 | 今のローソク足から何本先まで線を伸ばすかです。 |
| 水準の名前を表示・名前に価格も表示・文字の大きさ | true・false・8 | 線の右端の名前に、価格を付けることもできます。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| +2/8・-2/8 の色/+1/8・-1/8 の色 | Magenta/Orchid | 8分の8の外側の線の色です。 |
| 8/8・0/8 の色/4/8 の色 | DodgerBlue/DeepSkyBlue | いちばん上と下の線、真ん中の線の色です。 |
| 7/8・1/8/6/8・2/8/5/8・3/8 の色 | Gold/Tomato/MediumSeaGreen | その間の線の色です。 |
| 8/8・4/8・0/8 の太さ/その他の水準の太さ | 2/1 | 線の太さです。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 上位足1・上位足2 | 4時間足・日足 | 今の時間足以下の時間足を選んだときは表示しません。 |
| 上位足で高値・安値を探す本数 | 64 | 上位足のマレーマスを計算する本数です。 |
| 上位足の線を表示・色・線の種類 | true・Silver/DarkGray・点線 | 線の種類は、実線・破線・点線・一点鎖線から選べます。 |
| 重なった水準を強調する | true | 上位足の線と近い線を強調します。 |
| 重なりとみなす距離 | 0.25 | 今の時間足の8分の1の幅の何倍以内を重なりとみなすかです。 |
| 重なった水準の色・太さ | Yellow・3 | 重なった線の色と太さです。 |

| 項目 | 初期設定 | 内容 |
|---|---|---|
| 表示・非表示の切り替えボタン・位置 | true・10・20 | ボタンの位置はピクセルで指定します。 |
| ポップアップ・音・メール・プッシュ通知 | すべてfalse | 使うものをtrueにします。メールとプッシュ通知は、MT4・MT5側の設定が必要です。 |
| 通知する水準 | すべての水準 | 「主要な水準(8/8・4/8・0/8・+2/8・-2/8)」「上位足と重なった水準だけ」から選べます。 |
| 通知のタイミング | 価格が触れた時(リアルタイム) | 「確定したローソク足の終値で越えた時」に変えられます。 |
| 上位足の水準も通知する・レベルが引き直された時も通知 | false・false | trueにすると、それぞれのときにもお知らせします。 |
使うときの注意点
- 初期設定では、今動いているローソク足も計算に含めるので、新しい高値や安値が出ると、線が引き直されることがあります。
- 時間がたって、64本の範囲から高値や安値が外れたときも、線の位置が変わります。
- 初期設定のマレー式の計算では、8分の8と8分の0が、実際の高値や安値と少しずれることがあります。
- 線の意味はマレーマスの一般的な見方で、その価格で止まることや反転することを示すものではありません。
マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターに関するよくある質問
Q. 本当に無料ですか?
はい、完全に無料です。メールアドレスをご登録いただくと、無料インジケーター配布ページからダウンロードできます。
Q. MT5でも使えますか?
はい。MT4版とMT5版の両方を配布しています。どちらもWindows版のMT4・MT5で使えます。スマホ版・タブレット版では使えません。
Q. 8分の8や8分の0が、実際の高値や安値と合わないのはなぜですか?
初期設定のマレー式の計算では、価格の大きさに合わせた目盛りの区切りに合わせて8分の8と8分の0を決めるため、実際の高値や安値と少しずれることがあります。パラメーターの「計算方法」を「期間の高値・安値をそのまま8等分」にすると、高値と安値をそのまま8つに分けます。
Q. 線の位置が変わることはありますか?
あります。初期設定では今動いているローソク足も計算に含めるので、新しい高値や安値が出ると線が引き直されます。64本の範囲から高値や安値が外れたときも変わります。「計算に使うローソク足」を「確定したローソク足だけ」にすると、引き直しは確定したときだけになります。
Q. 上位足の線を消したいときはどうすればいいですか?
パラメーターの「上位足の線を表示」をfalseにしてください。上位足の時間足や、高値・安値を探す本数も変えられます。
マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターの無料ダウンロードはこちら
まとめ
今回は、マレーマスの線の名前と意味、線の引き方、上位足との重なりの考え方と、マレーマスの水平線を自動で引く無料の「マレーマス・水平レベル自動描画インジケーター」を紹介しました。
マレーマスは、ある期間の値動きの範囲を8つに分けて水平線を引く考え方です。マレーマス・水平レベル自動描画インジケーターを使えば、13本の線が名前と意味つきで自動で引かれ、4時間足・日足の線と重なった線は黄色の太い線で強調されます。
マレーマスの線と値動きの関係をチャートで確かめながら学びたい方は、ぜひ活用してみてください。
※本インジケーターは売買の判断を補助するツールです。投資は自己責任で行ってください。利益を保証するものではありません。




