基本的にFXは、勝ち負けを繰り返し、最終的に資産が増えるようにトレードをしていきます。そのため、エントリーしたトレードがすべて勝利するということはあり得ません。
しかし、FXをはじめたばかりの頃や相場状況が大きく変化した場合、負け続けてしまうケースも珍しくありません。この場合、できるだけ負け続けてしまう状況から早く抜け出す必要があります。
そこで、今回はFXで負けてしまう理由とFXで勝てない状況から抜け出すための9つの対策方法についてご紹介します。この対策方法を知ることで、負けトレードを減らすことができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
FXって本当に勝てるの?勝っている人の割合
FXを始めたばかりの人の中には、『本当に勝てるの?』『ギャンブルじゃない?』と思われている方も多いのではないでしょうか。
一般社団法人 金融先物取引業協会が出した『外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査』では、FXにおける取引を実施している1,000人に調査を行った結果、『利益額が~20 万円未満』が 35.6%と最も高く、次いで『円又は損失額が~-20 万円未満』が28.4%と、『20 万円未満~20 万円未満』間で全体の6割以上との結果が出ています。
上記の結果を見る限り、一般的に言われている『FXで勝てているのは約1割』は間違いに思えますが、相場状況によっても調査結果は変わってくると思われます。
例えばコロナ相場のような、誰もがロングエントリーをしていれば勝てたような相場では、知識のない初心者が特に勝ちやすいため、利益を残せた方が多かった印象です。
しかし、基本的にはチャンス相場の割合の方が少ないため、長期的な調査を行うと負けている割合はもっと多い可能性があります。
FXで負けてしまう10の理由
トレードをする度に、自分の描くストーリーと逆に価格が推移するとFXは勝てない仕組みになっているのではないかと思われる方もいるかもしれません。しかし、結局DD方式のFX会社を使ったとしても相場を操作することはできないので、FXはしっかりと知識や経験を身に付けることで勝てるようになります。
では、なぜ多くの人はFXで負けてしまうのでしょうか?
対策方法の前に、FXで負けてしまう理由ついて詳しく解説します。
知識を身に付ければ勝てるようになると思っている
FXトレードは知識を身に付ければ勝てると勘違いしている人が多いです。確かに、FXで勝つためにはFXの基礎は必須になります。しかし、残念ながらFXは知識だけで勝てるほど甘くありません。もし、知識量で勝てるようになれるのであれば、勉強が得意な東大生が全員億トレーダーになれるということになってしまいます。実際、そんなことはあり得ません。
後述するFXで勝つための対策方法の中でも解説しますが、FXで勝てるようになるためには、知識はもちろんのこと、経験も必要になってきます。
テクニカル分析に慣れていない
FXはテクニカル分析をして、利確と損切りを決めるゲームです。そのため、テクニカル分析ができないとFXで勝つことは難しくなります。
テクニカル分析は、ただチャートに水平線を引くことではありません。ダウ理論やエリオット波動、マルチタイムフレーム分析、波形などさまざまな知識や経験をもとに、相場の目線を当てて損切りや利確を決めていくことです。相場の目線のお話は下記の記事で詳しく解説していますので、テクニカル分析が苦手な人は参考にしてください。
正しくテクニカル分析をするためには、知識やトレード経験が必須となりますので、それらが不十分な人はテクニカル分析に慣れていないことがFXで負けてしまう原因となっている可能性があります。
少ない根拠でエントリーしてしまう
根拠が少ないことがFXで負けてしまう原因となっているケースもあります。
FXを上下当てゲームのギャンブルとしてトレードしている人は、それでいいと思います。しかし、お金を増やす目的で投資としてトレードをしている人は3つ以上の根拠を持ってエントリーすべきです。『そろそろ上がりそう』や『サポートラインにタッチした』というだけでエントリーしていると当然FXは勝てません。
ファンダメンタルズ分析を完全に無視してしまっている
有名なFXトレーダーは、『テクニカル分析だけで十分』という人もいます。しかし、それはファンダメンタルズを全く意識しなくていいという意味ではありません。基本的にFXはボラが発生することで利益を得ることができます。そのため、動くときにトレードをすることで儲かるというわけです。ボラが発生しやすいときは重要指標であり、そこから相場の流れが決まることもあるため、ファンダを全く気にしないというやり方は避けるべきです。
ファンダメンタルズ分析を完全に無視していると、重要指標時のボラで損切りになってしまったり、大上昇・大下降の波に乗り遅れたりすることがあります。ファンダを意識してポジションを持つ、決済するということはFXトレードで絶対に必要になってくるので、テクニカル分析を中心にトレードをしている人でもファンダメンタルズ分析は取り入れるべきです。ちなみに、FXの指標トレードに関する詳しい内容は、下記のページを参照してください。
ポジポジ病になっている
相場状況によっては複数の通貨ペアでポジションを持ったり、短期間でポジションを乗り換えたりすることは悪くありません。しかし、根拠が薄いのにチャートを見てすぐにポジションを保有してしまうと負けてしまう原因になりやすいです。
例えば、『これ上がりそうだ』と思ってエントリーして損切りになったらすぐにチャートを開けて『ここなら勝てる』と思ってエントリーしてしまい結果的に損切り→エントリー、損切り→エントリーを繰り返して口座の証拠金率が100%を下回ってしまうというケースが挙げられるでしょう。
ポジポジ病がいけないことではなく、根拠が少ないポジポジ病がいけないのです。前述した内容につながることですが、1日何回もエントリーしたいという方は、必ず3つ以上の根拠を持ってポジションを保有するようにしてください。
トレードルールがないもしくは作っただけになっている
トレードルールを作ったことがない人、もしくはトレードルールを作っただけの人はいませんか?人間は、誰しもが調子や気分があり、その日その日で波があります。トレードをするとき、その日の気分や調子に左右されて客観的に相場分析ができず、それがFXで安定して勝てない理由となってしまうケースも多いです。そのため、トレードルールを作ることは、客観的なトレードを実現するための重要な武器となるでしょう。
トレードルールを作ったことがないという人は、必ず作るべきです。また、『作ったよ!』という人ももう一度トレードルールについて改めて考え直すようにしてください。トレードルールを作った人の中には、作っただけでそれをトレードの中で活用していないという人も少なくありません。それでは、トレードルールを作った意味がないので、しっかりと活用するように意識するのがおすすめです。
含み益を握りつぶしてしまう
為替はレンジが基本です。例えば、仮想通貨のように、上げ続けたり、下げ続けたりすることは少なく、基本的にはレンジの中で推移しています。たしかに、ドル円など金利差がある通貨ペアなどは片方が圧倒的に弱くなることもあります。しかし、1ドル300円など極端に上げることがないのは、為替だからといえるでしょう。
為替の特性はレンジであるため、ポジションを利確せずに持ち続けると戻ってきてしまうことも多いです。そのため、適した場所で利確しなければ含み益を握りつぶしてしまうことになります。
含み益を握りつぶしてしまうとせっかくの利益がなくなってしまうため、それがFXで負けの原因になってしまうことがあります。
リスクリワードが悪くコツコツドッカン!を喰らう
リスクリワードを意識せずにトレードをするとお金が残らない・増えない原因となります。
例えば、リスクリワードが毎回悪いと高い勝率をキープしなければお金は残りません。そのため、リスクリワード1:1のトレードを51%の勝率でトレードすることが重要です。
もし、リスクリワードの悪いところばかりでエントリーしていると勝率が51%以上でも月次マイナスとなります。コツコツドッカンも喰らいやすくなるため、リスクリワードを意識したトレードが重要です。
損切りができない
価格が思い通りとは逆に推移し、損切りアラートが鳴ってしまったとします。しかし、『こんなはずじゃない、この損切りを刈ったら上がる』や『為替はレンジなのでいつか戻ってくるだろう』という思いを持ってしまい損切りができない人も少なくありません。FXは損切りと利確を決めるゲームです。もし、損切りが鳴った場合、そこまで価格が推移することを想定できていないことになるため、その時点で負けを認めるべきといえます。
損切りができないと損失が膨らむばかりです。たしかに、損切りしなければ、エントリーした箇所まで価格が戻ってくるかもしれません。しかし、その保証はありません。
損切りができないと損失が大きくなり、FX口座の資金がなくなってしまう理由にもなります。損切りができない人はテクニカル分析を上達させる以前に、その癖を直す必要があるでしょう。
微益で逃げてしまう
人は利益が出ているとその利益を失いたくないという気持ちが働くため、利確したくなります。実際に、プラ転したらすぐに利確して逃げてしまうという人もいるのではないでしょうか?
微益撤退はそのトレード自体はプラスで終わることができます。しかし、トレードは何回も繰り返すものです。ずっと勝ち続けることはできないので、負けてしまうときも出てくるでしょう。当然、負けているときは損切りまで待つということになります。つまり、プラ転するたびに微益徹底し、負けたときは損切り分の損失を喰らっていては、一生トータルでプラスになることはありません。
微益撤退は、ほとんどのケースで月次マイナスになるため、その点には注意が必要です。
FXで勝てない状況から抜け出すための対策方法9選
FXで勝てない状況から抜け出したいという人は、以下に紹介する9つの対策方法を参考にするのがおすすめです。
実際のトレードで経験を身に付ける
実際のトレードで経験を身に付けていくことが勝てるようになるための近道です。
本やインターネットで知識を身に付けることはできますが、知識を得ただけでは実際のトレードでそれを活かすことはできません。例えば、ダブルボトムという波形が出たときにロングすればいいのはわかりますが、実際のチャートではダブルボトムを見つけられないことがほとんどです。また、経験が浅い人はチャート上に『W』の波形はよく見つけられますが、それが上がるダブルボトムなのかそれとも下がるダブルボトムなのか判別することができないでしょう。
実際のトレードで経験を身に付ければ、今までの記憶からダブルボトムを適格に抽出することができたり、上がるダブルボトムなのかを判断したりすることが可能です。そのため、実際に自分のお金でトレードして失敗を繰り返し、そこから経験を得ていくことが非常に重要であるといえます。
トレードルールを作って読み上げてからエントリーするようにする
トレードルールは自分の弱点を元に作られています。そのため、それに従ってトレードをすれば、自分のいけないところをカバーすることが可能です。また、トレードルールに従ってエントリーすることで、客観的なトレードができるようになるため、気分や調子で勝率が不安定になるということが少ないです。
しかし、トレードルールを作ってもうまく活用していないという方がほとんどです。そのため、エントリーしたいと思ったときにトレードルールを読み上げてもう一度エントリーしても問題ないか確認するのがおすすめです。これを行うことでポジポジ病や根拠の少ないエントリーを防ぐことができるので、FXで負けてしまう原因をつぶすことができるでしょう。
テクニカル分析だけでなく重要指標なども意識する
テクニカル分析のみでトレードをしている人で負け続けているという方は、これから必ず重要指標をチェックするようにしてください。重要指標をチェックするときは、チャート上から経済指標カレンダーを表示することができるFXTFがおすすめです。
公式サイト:https://www.fxtrade.co.jp/
FXTFの『FXTF_Calendar』を使用すれば、MT4のチャートに重要指標カレンダーを表示することができます。
経済指標を意識しなくても目に入るところに表示されるため、自然と重要指標をチェックすることができるようになります。 また、FXTFでは公式XでFX相場速報を配信しています。要人発言など為替が動きそうなことが発生したときにFXTFの公式Xからリアルタイムで知ることができるので、その点もおすすめできる理由です。
損切り・利確を決めたらそこから動かさない
損切りや利確を決めたらそこから動かさないようにしましょう。そうすることで、微益決済や損切りできないという問題を解決することができます。
基本的に損切り位置や利確位置はIFOで注文を出しておくことができるため、チャートを見てしまうとずらしてしまうという方は、利確と損切りを決めたら注文を出しておきそのどちらかに到達するまでチャートは見ないようにしましょう。
勝率が悪い人はサインツールでエントリー精度を高める
勝率がどうしても上がらないという人は、サインツールの活用をおすすめします。
サインツールはエントリー精度を高めることができるため、負けを大きく回避することが可能です。また、サインツールのエントリーサインが根拠のひとつになることも多いため、実際にエントリー根拠を増やす目的で活用されている方も少なくありません。
『勝率を安定させたい』、『初心者だけど少ない損失でトレード経験を身に付けたい』、『手っ取り早く専業になりたい』という方は、下記でおすすめのサインツールをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
資金管理を徹底する
資金管理は、FXの中で最も重要なポイントです。テクニカル分析よりも重要と言われ、その理由は資金管理が徹底されていないと1回の負けで資金を溶かす可能性があるからです。
例えば勝率が9割でも、増えた分の資金を全額投資し、負けた場合はこれまでの利益が全てなくなってしまいます。
FXに限らず投資は、100%の勝率をたたき出すことは難しいので、勝率が6割程度でも資産が増えていくように資金管理をする必要があります。
チャート分析の精度を上げる
株などではチャート以外にもファンダ、板、歩み値などチェックできる項目が多くありますが、FXの全てはチャートです。
ファンダももちろんありますが、基本的にはテクニカル通りに動くため、チャートの分析力を向上させれば勝率も自ずと高めることができるのです。
チャート分析の精度を上げるには、もちろんチャートを見続けることが大切ですが、FX初心者にとっては何から始めたらいいかわからないことも多いでしょう。
FX初心者は、テクニカル分析の一般的な知識に加え、『勝っているトレーダーがどのような点を意識して分析しているのか』など、一般的には教えられていない知識も身に着けると、効率よく分析力を向上できます。
スプレッドを意識したトレードをする
トレードスタイルによっても異なりますが、特に人気なのがスキャルピングトレードです。
デイ・スイングではなく、スキャルピングを中心にトレードしている方は、スプレッドも意識することが大切です。例えば、海外FX会社の場合、ドル円のスプレッドは3.0程度であり、これは単純に3pips程度損をした状態でトレードがスタートされることを意味します。しかし、日本のFX会社である『FXTF』なら、原則としてスプレッドは0.2で固定されていますので、海外と比べるとその差は約2.8です。
10,000通貨の場合、海外なら-300円スタートとなり、FXTFなら-20円スタートとなるので、パッと見てもその違いが明らかであるとわかります。約3pipsの差は、スキャルピングにとっては大きなダメージとなるので、勝てる確率を高めるためにもスプレッドを意識することが大切です。
専業トレーダーから活きた情報を収集する
FXで勝てるようになるためには、知識を身に付けることが重要ですが、一般的な知識だけを覚えても勝率が大幅に向上するケースは少ないです。FXの知識は実際に動ている相場の中で使わなければなりません。そのため、一般的な知識をどれだけ収集したとしてもそれを正しく相場の中でアウトプットできなければ意味がないのです。例えば、インターネットで検索をしてチャートパターンを覚えたとしてもそのチャートパターンを使用してどこでエントリーし、利確や損切りをどこに置けばいいのかわからないと意味がありません。
つまり、トレードで勝つためには活きた情報が必要になるので、専業トレーダーが配信している情報を収集するのがおすすめです。もし、専業トレーダーから知識を得たいという方は、下記のToshiのFX極秘手法を無料で入手してみてはいかがでしょうか?
ToshiのFX極秘手法が専業トレーダーのToshiがFXの実践的な知識を教えています。例えば、正しい相場分析方法やエントリー方法などが無料で紹介されているため、FXトレーダーとして一気に勝ち組トレーダーにステップアップしたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、FXで負けてしまう原因や勝てない状況から抜け出すための対策方法について解説しました。それぞれのFXトレーダーで負けてしまう理由は異なります。また、負ける原因によって対策方法も変化しますので、まずは自身が改善すべき点を把握し、それに合わせて対策をとることが重要です。